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『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』を観てきました。
★★★★
ホイットニーがデビューした85年当時、中学生に進学する辺りだった俺は親の影響も有ってソニーミュージックTVとかPOPベティーハウス、ベストヒットUSAといった和製MTVやFMで歌詞の意味もわからず洋楽POPs漬けな日々でした。
日本人の曲にしたってアイドル曲や歌謡曲よりも親がニューミュージックに傾倒していたから、ぶっちゃけリアルタイムのアイドル曲の記憶って本当に流行ってた曲くらいしか無いし、子供の頃から家で歌ってた曲はテキトー英語の洋楽か邦楽はニューミュージックだったように思います。
そんな俺がホイットニー主演の91年の『ボディーガード』にハマらないわけがなく、彼女のサントラを英語歌詞の意味を理解しないまま耳コピするほどリピって聴きまくっていたし、翌93年の大阪公演にも行って震えた記憶が30年近く経っても…って思いっきり脱線していますがそれだけ思い入れのあるアーティストだったってことです。
運命も結末もわかって見ているので、自ら堕ちていく人類の宝“THE VOICE”の転落が痛々しくて仕方がないのと、対照的に輝く彼女の歌声にやられて何度も涙が溢れました。
バスタブでの場面を描かずに、一番輝いていた伝説メドレーを再現したのは心から良かったと感じた。
彼女の人生を壊す要素として大きかったボビー・ブラウンの数々の暴力事件や、娘も数年後に薬物でという悲しいエピソードを割愛したのはあくまで彼女自身にリスペクトした映画だからでしょう。
この悲しくも愛に満ちた映画でようやくホイットニー・ヒューストンは伝説になったように思います。