Ｍビデオ・スターの悲劇

朝起きて居間に行くと、家族から「マイケル・ジャクソン死んだって！」といわれました。
「は？マイケルは死なない人やのに、何を言ってるの？」
じいちゃんになってもあのペースで話題をさらってる姿が頭に浮かんだ。

シャワーをあびてから、テレビのワイドショーを見てる内にやっと理解出来て、特別大好きなタレントでもなかったはずなのに涙が出てきてしまった。

そうか、タレントとしてはこの十数年スキャンダルに塗れたイロモノっぷりが先行してたけど、アーティストとしてはずっと俺の中では最上位に居続けてたんよな。
追悼のようにテレビで流れ続けるショートフィルムの数々を見て居る内、Sony MTVを毎週チェックしていた頃を思い出した。

洋楽を聴くようになった小学生の頃(1980年まさにMTV元年)には既にポップスの頂上に居て、それからの快進撃を目の当りにおれは育ってきたわけで、キングオブポップと言うけど俺にとってはキングオブエンターテイナーだったわけで、活動を辞めてもかならずまた復活してくれる大スターだった。
その彼が逝ってしまうなんて。

亡くなったと言われても、また復活してくれそうな期待がどこかに残っていて、素直に受け止めづらい。

浮世離れした人だっただけに、フラッと「ウソでした！」なんて世界中を敵にまわして現れてくれないかなーなんて期待をしてみたり。

悲しくて仕方がない。


心よりご冥福を御祈りします。