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スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション

2011-11-03 | 劇場映画れびゅー
ついに復活!
『スクリーム』シリーズ10年越しの最新作『スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション』を観てきました。
★★★★★

何年経ってもなかなか決まらないオリジナルキャストの出演を見ながら、わたしゃ首を長くしてこれを待っておりましたよ。
その時点からすっかり術中にはめられていたなんて。

おかえり!

ホラー映画に限定せず、映画のセオリーをマニア目線で語るスタイルも健在。
一作目でホラー映画のセオリーを説明し、二作目で続編ブームを逆手に続編映画の作り方、三作目で三部作の宿命を見事に体現したこのシリーズ。
10年ぶりの四作目では何を見せつけてくれるんでしょうか。

ひさびさネタバレ全開で。

ネタバレ
久しぶりに見るディメンション・フィルムズのロゴから、劇中映画の『スタブ』シリーズを2度も重ねて劇中劇として使うオープニングで期待していた気持ちをさらに鷲掴み。
たまらん!

んで話が回り始めると、いきなりデヴィッド・アークエットとコートニー・コックスの元オシドリ夫婦が同じベッドに。
コートニー・コックスが反対側を向いてる辺りがちょっと笑えるんですけど、これ狙ってるの?でもまだ仲が良い夫婦の設定なんよね。
途中でシドニーのアシスタントから突っ込まれる台詞が有ったり、ウェス・クレイヴン監督はちょっと意地悪w

そんなコートニー・コックスは久々にスクリーンで見ると口元をいじっててちょっとびっくり。
ネーヴ・キャンベルはぜんぜん変わらんのがすげーなーなんて思ってよく見てたら、なんか顔が全体的にデカくなってない?最近の女優に小顔が多いせいなんやろか。

はてさて、いささかお口が過ぎましたが、ゲイルの破天荒ぶりとデューイとのどこか歪なな純愛っぷり、シドニーの困惑顔は今回も健在で安心安心…とは行かない。
だってサブタイトルが『ネクスト・ジェネレーション』ですよ。
きっとシドニーもゲイルもデューイもどこかのタイミングでコロッと殺されて新ヒロインとキャスト達に引き継ぐに違いない!、『エルム街の悪夢』のアリスのように。
そもそもネーブ・キャンベルなんかは本作に出るとか出ないとかずっとゴネてた記憶があるので、今回はゲスト扱いなんじゃないかとまで深読みしていたんですよ。

だいたい本作のテーマは続編で有りながら“リメイク”、余計深読みしてしまうよね。
一作目と同じシチュエーションで見せまくる既視感バリバリの演出がてんこ盛りで、本作自体も『スクリーム』シリーズのリメイクであるかのような感覚にとらわれてしまう。

でもそれもこれも全部製作サイドの意図した罠だったと言うことが観終わってからの印象。
ネイブ・キャンベルが出渋る時点から、シドニーが死にそうなあらゆる布石を打っておいて、やっぱり生き残るという驚き。
これはリメイクじゃなくて、なんだかんだ言っても結局『スクリーム』シリーズなんだという結論。
10年かけたトリックに引っかかってしまいました。
もう大感動です、ホラー映画なのに。

『エイリアン』のリプリー宜しく場数を踏んで途中から攻めに転じるシドニー、そっかリプリーは死んでも生き返ったよね。

次の世代のキャストになるかと思ってた子らは友達が死んだ直後でもホラー映画を観ていてイラッとするんだけど、アホはみんな死ぬ運命でした。
一番ヒロインに近かったエマ・ロバーツは役名が叔母のジュリア・ロバーツに似てる時点でヒロインになる訳なかったか。

若い女性警官が病室で撃たれた場面でゲイルが一瞬喜んでたように、で、生きててガッカリしたように見えたのは俺だけじゃないはず。
こんな緊迫した場面でもそこまでメインの登場人物に感情移入させてれる遊び、ウェス・クレイヴン監督ありがとう。
いくらなんでもこれ以上このシリーズはもう無理だから、次は全く違うホラーをお願い。



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