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バケモノの子

2015-07-13 | 劇場映画れびゅー
三年に一度感動、細田守監督最新作『バケモノの子』を観てきました。
★★★★

離婚した母子家庭で母を亡くし、自暴自棄で家を飛び出した少年がバケモノの世界に迷い込んでしまって、バケモノ格闘家に弟子入りして人間として成長していく話。
不器用で孤高なバケモノと、やんちゃでぼっちな少年が次第に心を開き、親子にも似た師弟関係になっていくところは、観ているだけで楽しくて心が癒されていく。

異世界でバケモノやらがわんさか出てくるような、細田守監督完全オリジナルの本格的な冒険ファンタジーものってのは、これまで「作ってみて欲しい」と思ってたジャンルだったので、観に行く前から期待度MAX。蓋を開けてみると、ドストレートではなく一ひねりも二ひねりもした脚本になっていて、心に残る、心が繋がる気持ちのよい感動作でした。
主人公を暴走させて、やさぐれてしまいそうなところを、そうさせないやさしいところが凄くイイ。

バケモノ師匠の熊徹の表情と、役所広司の暖かい声がとても合っていて印象に残り、観終わった後でも余韻が頭から離れない。

序盤、渋天街に迷い込んだ時の映像と手法は『千と千尋の神隠し』へのオマージュかな。

ネタバレ
渋天街から道に迷って渋谷に戻ってしまったところで、もしかしてもう戻れないのかとか、このまま人間の世界でまた一人ぼっちなのかなんて観客に心配させておいて、すんなり行き来をさせてしまう辺りが意外でホッとした。
心配事は全部勝手に解決してくれるストレスフリーなところがやさしくてたまらなく好き。



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バップ

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