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ミュージカル 『スウィーニー・トッド』<宮本亜門版>@シアターBRAVA!

2007-02-18 | ステージれびゅー
スティーヴン・ソンドハイムによるブロードウェイでのリバイバルが大好評だとか、ティム・バートン×ジョニー・デップによる次の映画の題材だとか、何かと気になる『スウィーニー・トッド』

宮本亜門演出、市村正親&大竹しのぶ主演による日本版ミュージカル『ブロードウェイ・ミュージカル「スウィーニー・トッド」フリート街の悪魔の理髪師』が大阪に来ると言う事を友人に教えてもらい、大阪公演の千秋楽を観てきました。

元のブロードウェイ版は観たことが有りません。
映画『スウィーニー・トッド』は昔観た事が有ったのですが、全く覚えていなかったので観に行く前にDVDを購入して予習しておきました。
でも、映画版はサスペンスホラーでストーリーもほとんど違うから、何の役にも立ちませんでしたけどw

凄かった。
素晴らしかった。
自然と感動に立ち上がって拍手している自分が居た。
鳴り止まない拍手に何度も戻ってきてくれる俳優さん達、嬉しくて我慢していた顔が歪んだ。
悲しくてこぼれそうだった涙が、嬉しい涙に変わってこぼれた。

ブロードウェイミュージカルを日本語に直した作品って、以前観た時に曲と合ってない日本語歌詞と、無理の有る配役が印象に残って、毛嫌いして遠ざかっていたのですが、こんな成功例も有るんですね。
宮本亜門演出でどの程度オリジナルから変わったのかは分かりませんが、視野が広がった気がして、評判の良い日本語版ミュージカルが有れば進んで観に行きたい気持ちになりました。
玉砕されそうですがw

やっぱり市村正親は評判通り日本のミュージカルの重鎮というオーラが凄い。
本物のスターですね、あの迫力は。

俺にとって市村正親と言えば、大好きな『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』で主人公“ジャック”の声と歌を吹替えている人で、日本のジャック(英語版では歌のみ音楽のダニー・エルフマン自身)というイメージが強かっただけに、今回凄さに圧倒されて感情移入しまくりです。
歌がもう凄すぎて、圧倒されました。
※ちなみに市村正親はディズニーでオフィシャル声優登録されているのか、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』以外のゲームやイベント等でもジャックの吹替えをちゃんとやってくれている正に日本のジャックなのです。多忙なスターなのに凄い。

大竹しのぶもさすが舞台クイーン。
これまでテレビでしか彼女の舞台を観た事が有りませんでしたが、圧倒的な存在感は市村正親とは質の違う迫力が。
巧みな表現力と声色、作った濁声のまま高らかに歌い上げるのはかなり難しかったんじゃないだろうか。

ってこんな事、芝居を観に行った回数が指を折って数えれる位な俺が書くのもおこがましいんですけど、何か書いて残したかったの!w
そのくらい感動が沸々と残ってて、ブログにぶつけています。

やっぱりね、舞台は凄い。
昨日観た『ドリームガールズ』も絶対に舞台で観たいと改めて思った。
ブロードウェイで観るのが最上の選択だろうけど、こんなに良い日本版が作れるなら日本版でも良いですw

他の出演者達も上手いし、歌上手いし凄いキャスティングです。

ソニンの美しい声。
EE JUMP当時にネタとして曲の中で使っていたソプラノボイスが、まさかこんな凄いミュージカル女優として生かされる事になるなんて。
芸能界で頑張ってきてよかったねぇ(泣)
芸能界で踏みつけられて培ってきた演技力と、その歌声が有れば鬼に金棒ですよ。
マジでもっと活躍して欲しい。

作った声が最後にオイシイ演出の有る武田真治も良かったけど、『ハケンの品格』でチョイ役な城田優もこんな良い俳優だったなんてびっくり。
春からのドラマや映画に引っ張りダコになりそうな予感。
休憩中のロビーで「アンソニー役誰?」って言う会話があちこちから聞こえてきましたよ。
パンフレットを見て知ったのですが、ニコ○コ動画で話題の『ミュージカル テニスの王子様』に出てたなんて衝撃的な事実も有ったりorz
(さっきチェックしてみたらしっかり出ていましたw)
つか、若いわぁ。

セットの大きなパーツがクルクルと回りながら違う物へと組み変わって行く様子や、大胆な光の演出にも圧倒されるばかり。
加えて関西じゃ珍しいらしい生のオケ、生の歌とコーラスの迫力にはスクリーンじゃ敵わないなぁ…。
ハマリソウ。

大阪では今日で終りましたが、22日~25日の北九州公演がまだ残っています。
機会の有る方は見逃しちゃ損ですよ。

ティム・バートン版映画はミュージカル版と映画版のどちらがベースになるのか。
もしかして実話をベースに、より深い闇を描こうとしているのか、益々気になります。



映画版スウィーニー・トッド

ハピネット・ピクチャーズ

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※ミュージカル版とはストーリーが異なります。

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