歴史スペクタクルものは苦手です。
「グラディエーター」ではグッスリ眠ってしまったので、同じリドリー・スコット監督の「キングダム・オブ・ヘブン」にリベンジしてきました。
★★★
今回も中盤の記憶が10分程飛んでいます(笑)
もしかして「バタフライ・エフェクト」!?なんて事はありえないありえない。
歴史スペクタクルものとしては2時間半と異常に長いわけではありませんが、私には3時間以上に感じました。
さて感想ですね、メッセージ性が強かったです。
この映画の背景は今も続くエルサレム問題なわけで、その発端となった十字軍の遠征で陥落した頃のエルサレムが舞台となっています。キリスト教とイスラムの対立の根本的な部分が描かれているので歴史の勉強になりました。
でも、無宗教な私が喜んで観る内容ではないし、ましてや日本人がこぞって観に行くようなメッセージを含んでいるわけでもありません。
ラブストーリーと言う程のロマンスもありませんでした。
さすがに映像や人物描写は素晴らしいし、ストーリーもつまらないわけではないのですが、中盤の見せ場のはずの戦闘中に意識が飛んでしまったのでバリアンが英雄になった活躍は知りません(笑)
理解とネタバレ
ヨハネ・パウロ2世のおかげでこういう映画も作れるようになったんだと心底思いました。
というのも十字軍の罪、イスラム側の意見、宗教を超えた調和に言及しているところがかなり多いから。
しかしバタバタ人が死んでいくので彼の意向を示した映画と捉えるのは間違いでしょう。
最後の戦闘場面でバリアンは司祭の戯言に対し、今、人間として何をすべきか、命を落としかねない規律と命を救う為の規律違反はどちらが尊い行為なのかを説きます。そして、戦闘が止んだ時、司祭の信仰を捨てるとの言葉を一喝します。
つまり信仰を捨てる事こそが真の大罪であり、生きるための罪は仕方の無い事だというとっても宗教的な感性。
当たり前な事も宗教の中に生きる人には指し示す物が無いと見えないのだろうか。無宗教な私にはとても他人事に映る場面でした。
最後にエルサレムとは何かと聞かれたサラディンが答える
「何でもない…全てだよ」
奪われた土地は取り戻す。尊いからという理由以外にそれが彼らの自尊心だから。
イスラエル問題も同じ、パレスチナの人々は理由も無く突然追い出されたから取り戻そうと戦っているように私には見える。
戦死した兵達に涙するサラディンがとても印象的でした。
以上、寝てしまった事を棚に上げて、今回は稚拙な思い込みを交えて書いてみました(笑)
「グラディエーター」ではグッスリ眠ってしまったので、同じリドリー・スコット監督の「キングダム・オブ・ヘブン」にリベンジしてきました。
★★★
今回も中盤の記憶が10分程飛んでいます(笑)
もしかして「バタフライ・エフェクト」!?なんて事はありえないありえない。
歴史スペクタクルものとしては2時間半と異常に長いわけではありませんが、私には3時間以上に感じました。
さて感想ですね、メッセージ性が強かったです。
この映画の背景は今も続くエルサレム問題なわけで、その発端となった十字軍の遠征で陥落した頃のエルサレムが舞台となっています。キリスト教とイスラムの対立の根本的な部分が描かれているので歴史の勉強になりました。
でも、無宗教な私が喜んで観る内容ではないし、ましてや日本人がこぞって観に行くようなメッセージを含んでいるわけでもありません。
ラブストーリーと言う程のロマンスもありませんでした。
さすがに映像や人物描写は素晴らしいし、ストーリーもつまらないわけではないのですが、中盤の見せ場のはずの戦闘中に意識が飛んでしまったのでバリアンが英雄になった活躍は知りません(笑)
理解とネタバレ
ヨハネ・パウロ2世のおかげでこういう映画も作れるようになったんだと心底思いました。
というのも十字軍の罪、イスラム側の意見、宗教を超えた調和に言及しているところがかなり多いから。
しかしバタバタ人が死んでいくので彼の意向を示した映画と捉えるのは間違いでしょう。
最後の戦闘場面でバリアンは司祭の戯言に対し、今、人間として何をすべきか、命を落としかねない規律と命を救う為の規律違反はどちらが尊い行為なのかを説きます。そして、戦闘が止んだ時、司祭の信仰を捨てるとの言葉を一喝します。
つまり信仰を捨てる事こそが真の大罪であり、生きるための罪は仕方の無い事だというとっても宗教的な感性。
当たり前な事も宗教の中に生きる人には指し示す物が無いと見えないのだろうか。無宗教な私にはとても他人事に映る場面でした。
最後にエルサレムとは何かと聞かれたサラディンが答える
「何でもない…全てだよ」
奪われた土地は取り戻す。尊いからという理由以外にそれが彼らの自尊心だから。
イスラエル問題も同じ、パレスチナの人々は理由も無く突然追い出されたから取り戻そうと戦っているように私には見える。
戦死した兵達に涙するサラディンがとても印象的でした。
以上、寝てしまった事を棚に上げて、今回は稚拙な思い込みを交えて書いてみました(笑)
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個々の人物達が宗教に対してどういうように接しているのかが全く違うのも興味深かったですね。
信仰に惑わされ盲目になっている人、信仰を自分の糧にしている人、信仰を欲望の道具にしている人。
頭が良いかどうかなのかもしれないなぁ(笑)
なんとももったいなや~。
ところで。
宗教って、自己の信念・信条を
より普遍的なものとリンクさせることによって、
自らの行動をより良くしていくもの であるべきだと、
無宗教な私は解釈してます。
だから、自分の物の考え方がまずあって、
聖書なり教義なりに上手く生きるための道理を見い出し、
自分以外の人と考えを共有できるのが理想と思うのですよ。
そう言う意味で、
その場の状況にあった より良い選択をしようと
努力している バリアンには共感できました。
十字軍騎士や司祭ら、
「みんなで幸せになろうよ」のみんなに他宗教が入ってない人達は、
やっぱり理解できませんでしたが(w
そうなんですよね。
でもこの映画の公式サイトで“I love オーリー”キャンペーンなんてやってる配給会社は、そんなところ全く観てないんでしょうね(笑)
宗教的・反戦的メッセージをこの映画に探れば、やはり、どうして異なる宗教同士共存できないのか?ということを強く感じます。バリアンがモスリム達の祈りの言葉を聞いて「あぁ我々と同じだ…」と言っているのがとても印象的でした。でも、結局バリアンも、エルサレムの民の命を救うことはできても、天国の王国の実現(宗教の共存)は果たせず、撤退の道を選びますよね。宗教の共存がいかに困難であるかということを改めて考えさせられた映画でした。
私もちょこっとだけ勉強してる気分で、ちょこっとだけ学生時代のように授業中居眠りモードに入りました(笑)
恋愛を期待していたわけじゃないですが、でもあの宣伝だとそう思いますよねぇ。
なので他のスペクタクル物と違って見やすいかなぁと思ったんですが
>chishiさん
何百年も経ってしまったら対立を始めた時の言い分なんてとっくにどっかに行ってしまっていて、もうお互いの意地でしか無くなってしまっているんでしょうね。
映画の中でも戦っている人たちは「親の代で起きた事に巻き込まれている」ような表現がありましたけど、現代ではその代から何百年怨みだけがさらに堆積していってるんですもんね。
>nicocoさん
私寝てしまったので良かったかと言われるとなんとも言えないです(笑)
悪くは無かったんですけど2回目は辛いなぁ。
強く反応してしまいました。よかったです~♪
おろかなことが続いてるんですね・・・。
あの宣伝、恋愛モノに近いのかと思わせてくれました。
個人的にはいい意味で裏切られましたが(汗)
日本人にとってなじみのない宗教戦争ですがこの作品でちょこっと勉強できた気がしました。
宗教だけで何百年も対立してしまいますもんね。宗教って難しいなぁって思いました。
そうなんですよね、こないだの戦争でも「聖戦」っていう言葉がどちらの陣営でも使われていて恐ろしかったです。
キリスト教とイスラム教の弱点は「聖戦」が
あり、宗教指導者が認めれば殺戮も天国への道に
なってしまうことですね。この映画のバリアンは
エルサレムを守ろうとしたのではなく、民の命を
守ろうとしました。そういう意味では「十字軍の欺瞞」を
捨てて、「騎士道精神」に基づいて闘ったと感じました。
ですね。
宗教が有るからこそいろんな文化が生み出されてきたわけで、他の文化との対立があるから進歩もあるわけで難しいですねぇ。(なんのこっちゃ)
無宗教なものがみるとやはり解りにくい部分が多々ありますよね。
宗教が違う為におこる戦い。それだけじゃないのかもしれないけど、それで戦争なんて…
歴史にもうとい私は、もっと歴史を勉強しなきゃと感じました。
そうなんですか、DVDが完全版ならもう一度見直してみようかな。
また寝てしまうかもしれないけど(笑)
TB貼れない不具合はいつまで放置されるんだろう…。
不具合の存在自体が公表されませんね(;´д⊂)
>「あ」嬢さん
やっぱりアメリカではウケが悪いんですか
十字軍が負ける映画っていう時点で興味ないんでしょうね。
>pretty_kittenさん
結局そうなんですよ、無宗教な人には。
でも上の「あ」譲さんのblogを読んでいると、当のアメリカ人でキリスト教徒の友人にとってはこんな映画でも相変わらず聖戦にしか見えていないところが悲しい現実ですね。
娯楽スペクタクルとしては…寝てしまったのでなんとも言えない(笑)
>Aイチさん
いや、宗教的なメッセージがクローズアップされるところは限られているので気にしないで(笑)
宗教感を排除して考えればお互いの王様がそれぞれ相手を敬う人物だったっていう事なだけだし。
俺が要らない深読みしただけ
基本的に歴史モノは好きなのですが、
グラディエーターはDVD買っただけで観てませんが。
でもこれは少し観たくなったかもです。
日本人にとっては他人事なんですよね。
メッセージ性の強い作品だけど、やっぱり娯楽スペクタクルとして楽しめたと思います。
色々と考えさせられる作品でした。
「ラブ・ストーリィ」は、どちらかというとオマケでしたよね......。
当地ではキリスト教徒が多い為かウケが悪いのが
残念でなりません。
こちらからもTBさせて頂きますね。
何を基準にどんなカットをしたのかがすごく気になってます。
完全版が観たいです。
こちらからのTBが反映されません(泣)
ご了承のほど・・・
技術が上がれば上がる程殺し合いが気持ち悪く描写されていくのが辛いです。
私もオーリーのアップが多かったなぁって思っていました。
妙にリアルな傷跡メイクも決まってましたね。
この映画全然下調べせずに観たので十字軍が出てくる事すら知りませんでした(笑)
>えいさん
十字軍と言えばヨハネ・パウロ2世の改革が頭に浮かんで上映中ずっとその線で観ていたので、ちょっと大げさに書いてみました(笑)
ヨハネ・パウロ2世を引き合いに出した評は初めてでしたので、
とても新鮮でした。
戦争シーンが長くて、死体がやまのようになって、
無残でしたね。
オーリーは、アップに耐える美しさでした。
歴史物は、下調べしないと、わからないことも多いですよね。