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風立ちぬ

2013-07-20 | 劇場映画れびゅー
宮崎駿最新作は大人向け?『風立ちぬ』を観てきました。
★★

宮崎駿はこの歳になっても守りに入らず、実験的な手法をいくつも繰り出して本作を作り上げている。
初めて完全に子供を無視した大人向けの宮崎駿監督作であるという点と、彼が初めて人物の半生を描いた映画であるという点についても好印象。
成功しているかどうかは別として。

物語的には期待以上でも期待以下でも無いのと、嫌な予感しかしなかった主役の声を当てている庵野が想像以上に酷く、これだけで全部台無し。
子役が当てていた少年時代の声がふつーに良かっただけに、青年期で庵野に変わった途端のブツ切れ台詞に違和感感じまくり。
いかにもOKテイクを繋げている声の抑揚の変化に気付く度、仕事の粗さにがっかり。

また、序盤で多用している無数の人物達の書き込みは、人数の多さばかりでスクリーンで観るには逆に雑に見えてしまった。
逆に、中盤以降で仲間たちが集まる場面では全員の表情まで丁寧に書き込んでいるのだけれど、全員が同じ顔で気持ちが悪い。

何というか、これまで宮崎駿の映画では絶対感じなかったムラが多すぎるんよね。
主人公の顔と体の大きさのバランスがおかしい場面も有ったし。

どこで泣けるのかさっぱりわからないままエンドロールになって、松任谷由実の歌で『魔女の宅急便』を思い出してホロッとする謎の映画でした。



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