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プレミアムミュージカルショー付き第81回アカデミー賞

2009-02-24 | 映画+
今年のアカデミー賞も生中継を録画して、戸田大先生様の喋り等どうでも良い、むしろウザい場面は早送りしながら突っ込みどころ、じゃなくて見所をチェック。

舞台の床デザインはミケランジェロのカンピドーリオ広場。
こないだの記事にも書いたばかりだけど、ローマで一番好きな広場の模様なので超嬉しい。
光が当たると床のパターンを生かしたミラーになっての舞台上のものが写りこんだり、当たらないと真っ黒な床になって下からのライトによって違うラインが浮かびあがったり、シンプルなステージがむちゃくちゃ美しく見えるように計算された演出が印象的。

低予算低予算と言われてたけど、俳優の賞は歴代の受賞者がプレゼンターとして五人同時に登場して、一人ひとりが担当する候補者へ功績を称える言葉を贈った後に受賞者を発表する演出が豪華なことこの上なく、それでいてスターの人間味が感じられて良かった。
五人のコメントも作家が取ってつけたようなものじゃなかったし、きっとプレゼンター本人が考えてたよね。
これまでは受賞した人の喜びしか見えなかったのが、ノミネートだけでもこれだけやっぱりうれしいものなんだって伝わってきた。
元受賞者からの讃辞に女優達が涙を浮かべていた姿が印象的。
ソフィア・ローレンに紹介されるメリル・ストリープとかどんだけ贅沢なんよ!
受賞の発表後は五人のスター達に祝福と共にステージ上へ招き入れられる豪華な演出も良いよねぇ。

そんな感じで低予算なりに存在するだけでも豪華なハリウッドセレブ達がいつも以上にバンバン登場してたんだけど、中でも司会のヒュー・ジャックマンがビヨンセと『マンマ・ミーア!』『ハイスクール・ミュージカル』の若手カップル達を引き連れたミュージカル映画総集編的なショーを披露して、豪華さの底上げ効果。
このキャピキャピしたミュージカルショーはバズ・ラーマンのプロデュースなのだそうで、納得ですw

"The Musical is Back"


この授賞式用に作られた特別映像の数々もいつも以上にユーモアたっぷりでドラマチックに作りこまれていて、ショーとしてはこれまでと比べると違う方向でエンターテイメント性が高かった気がする。

今回は『おくりびと』と『つみきのいえ』の邦画と邦画アニメのダブル受賞がやっぱ凄いんだけど、『つみきのいえ』はともかく、実は『おくりびと』はこんなにいろんな映画を観てるくせに観てないんよねw
リバイバル上映やってるからとっとと観てこねば。
『つみきのいえ』の監督による「どうもありがとうMr.ロボット」の受賞スピーチはサイコーな洒落やったけど、この台詞あんまり日本のマスコミにフィーチャーされてないのが残念。

なんて、いつも斜め方向に毒づきながらアカデミー賞の記事を書いてるんだけど、今回は純粋に楽しんだかなー。


とは言え、アニメ賞のプレゼンターで登場したジェニファー・アニストンの目の前の最前列にブラピ&アンジー夫妻が居たのは気になった。
眺めてる二人は笑顔でジェニファー・アニストンを見てたけど、彼女自身はなんかそっちに視線を向けないようピリピリしてた気がするんですけどw

それと、ヒュー・ジャックマン&Moreのミュージカルや、クイーン・ラティファの歌が豪華で良かったのに反して、肝心の音楽賞や歌曲賞のショーがかつて無いくらいショボ過ぎるくらいにショボく、客席のセレブ達がショーの間呆然としてたように見えた。
映画に感動した勢いで票を入れた人が多かったんだろうけど、冷静になったらインド音楽のショーを目の当たりにしてもノレんよなぁ。
票入れた人はあのショーを観て「しまった!」と思ってるんじゃ?
歌曲賞のノミネート作が地味過ぎたおかげで、全然関係のないプレミアムミュージカルショーが観れて喜んでる人も多いと思うけど、昨年の盛り上がりから考えるとなんか物足りない。


ちなみに、トップ画像はメリル・ストリープに讃辞を贈るソフィア・ローレンの後姿。
正面から見ると腰に手を当てっぱなしで、賞賛してるのか威嚇してるのかめっさ怖いw

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