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64-ロクヨン- 前編

2016-05-10 | 劇場映画れびゅー
1週間しかなかった昭和64年に起きた殺人事件にまつわる話と言うフレーズに興味を持って、『64-ロクヨン- 前編』を観てきました。
★★★★

話が面白いのも有りますが、直前に観た『アイアムアヒーロー』と比べて、編集もカメラワークも非の打ち所が無く、テンポが良い。
ここのところネットでの“邦画叩き論”のようなものがクローズアップされがちですが、こう言う技に秀でた邦画はたくさん有って、ひとくくりで「だから邦画は観ない」と言っている人には是非チェックして頂きたい。
ただし、前編後編に分けてしまっているところを否定されてしまうとどうしようもない。ここを1本に圧縮出来ると、圧倒的に支持されるのかもしれませんが、薄っぺらな映画になってしまう事も懸念される。

普段知ることの出来ない警察と記者クラブの駆け引きや、警察内部の力関係を描いている辺りも興味をそそりますが、それをNHKの大河ドラマばりに豪華な俳優陣のぶつかり合いで描いているところが目を離せない。

本編終了後に流れる後編の映像に、早く観たくてうずうずしております。



64(ロクヨン)
横山 秀夫
文藝春秋

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