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ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション

2010-07-02 | 劇場映画れびゅー
観ようかどうしよか迷ってた時に、ついったーの“ユニソル公式アカウントキャラクターさん”達に背中を押され、『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』を観てきました。
★★

見どころは、登場時間の短いドルフ・ラングレンと、本物の格闘家による体術。

一作目はローランド・エメリッヒのハリウッド進出作で、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが一番脂の乗っていた頃のヒット作。
カラダが火照って仕方のないジャン=クロード・ヴァン・ダム演じる改造戦士が、悪役ドルフ・ラングレンと雪の中で肉弾戦を演じた記憶位しか無いんですが、ローランド・エメリッヒの映画だからどうせインパクト勝負で中身の無い映画だったんでしょう、きっと(毒)

続編『ユニバーサル・ソルジャー/ザ・リターン』っつーのもあったようですが、『ターミネーター3』のように無かったことにして、一作目の続きとして作られたのが本作。

しかもこれはビデオ映画で、北米ではTV放映も通常の映画上映もされていないというシロモノ。
どういう経緯で仕切りなおしてまで作られる事になったのか、興味は深まるばかり。
配給でモメてお蔵入り系?興行の失敗を見越したお蔵入り系?話題作の名前を借りて低予算で作って最初からビデオで儲ける目論見?

俺の所見では、「趣味がこうじて」ですw

ピーター・ハイアムズの息子、ジョン・ハイアムズはテレビゲームの『メタルギア』ライクな潜入とFPS、カッケー格闘モノが入り交じった映画が撮りたかった。
そこにちょうど良い題材として古いヒット作『ユニバーサル・ソルジャー』の版権が転がってるのを発見。
イチから作るのも良いけど、主役やってたジャン=クロード・ヴァン・ダムは最近暇そうだし、試しにオヤジの名前を出して打診してみたら出演を承諾してくれた。
ついでにジャン=クロード・ヴァン・ダムの名前を出してドルフ・ラングレンにも聞いてみたらなんと彼も快諾してくれた!
みたいな。

あとは2大旧スターキャストを盾にアンドレイ・アルロフスキー、マイク・パイル、おまけにジャン=クロード・ヴァン・ダムの息子までキャスティングに成功して、ビデオ映画としては手に余る程の規模になってしまったけど、契約があるので北米では拡大出来ない。
14億円もかけて作っちゃったから、なんとか世界興行で回収しなければ!的な展開。
※100%妄想です。

そんな雰囲気を感じる、お父ちゃんが撮影監督をしてるだけに映像的には抜群だけど、ストーリー的にも演出的にも突っ込みどころの連続で、あえてB級カルトを狙ったのか、それとも本当にセンスが無いのか理解に苦しむ映画でした。

冒頭の突然のチェイス劇にちょっと期待が高まりつつのスタート。

マッドサイエンティスト師弟と新型ユニバーサルソルジャー1体が田舎テロリストに手を貸して、チェルノブイリを占拠!
なんてとこまで一気に話は進む。

こりゃ行けるんじゃね?と期待したのが間違い。
でもこの先は監督の趣味の世界。
B級な空気を感じる映像と、全ての接近戦に関しては良かった。
でもそれってお父ちゃんと、アクション監督と、演じてる格闘家の手柄。

潜入を描く場面と、銃撃戦の緊張感の無いこと!
何故か見つからない、何故か生きてる、生かしてる方が膨らむのに不必要に死ぬなど突っ込みどころの連続…。

不甲斐ないおっさんと化したリュックにしても、見た目でこれで後半大丈夫なの?状態なのに加えて、元々のジャンの大根役者っぷりが助長して観てると不安になってくる。
復活しても本当に老けちゃって動きにキレが無いのに編集で誤魔化しきれてねーし。
走ってる後ろ姿とか笑い狙ってるのかと。

いつくるかと思ってたドルフ・ラングレンが終盤になって登場してから途端に面白くなって来て、「全てはここからの為の長い序章だったのか!」と、前のめりになって2人の格闘をワクワクしながら見てたら…。
それにしてもドルフ・ラングレン、知らない内にすげー良い味出す役者になっていた。
あの顔芸はウィレム・デフォーの役を奪える、きっと。

ネタバレ
ドルフ・ラングレン(アンドリュー)がセリフ言う前にあっさり殺しやがって、こちとら消化不良過ぎ!
ラスボスとして再登場してくれるか、もしくは今回クローンって設定だったので過去は水に流して新型ユニソルとの最終決戦で共闘する役柄かと期待したところでコロッと。
焦らした割に出番短か過ぎですよー!

いや、やっぱB級カルト狙ってるんでしょう。
テロリストのボスを雇われマッドサイエンティストが殺し、直後に飼い犬の旧型ユニソルのクローン(新型化せずわざわざ旧型を年食った姿で復活させてる)に殺され、そいつもついさっきまでもうろくしてた旧型ユニソルにあっさり殺され、ラスボスは目的もなく戦い続けている新型ユニソル。
しかし、圧倒的に強いはずの新型ユニソルは、手負いの旧型ユニソルに倒され、生き残った旧型ユニソルはドッタドッタ走り去っていく…。
なんじゃそりゃ。

サクッと嫌味の無いように書こうと思ってたのに、いつも以上に丁寧に書いてしまいましたw
うわ、もう2時過ぎてる、寝よう。



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2 コメント

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いや~楽しかった! (KLY)
2010-07-02 03:51:24
そーれさんのレビューが笑えて楽しいかった!
ってかチビソルさんたち必死なんだもん。彼ら見てたら観にいってあげないとねぇ。(笑)
私はもう2大スターの最期?のバトルが観られただけで満足。
ラストにドッタドッタ走ってくのもおもろいけど、最初に銃撃の只中に飛び込んでいって、転がってるのもなんだか微笑ましかったなぁ。
流石に年取っちゃったけど、頑張ってたよ、ウン。(笑)
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>KLYさん (そーれ)
2010-07-06 15:54:45
どうもです!
チビソルさんたち面白すぎますよね。
あれだけ煽ってくれてたらネタとして観にいく価値もあるってもんですw
2大旧スターの肉弾戦は、さすがに旧作思い出してゾクゾクくるものがありました。
一番異常に派手な乱闘になってるしw
コロッと…ですが。
ヴァン・ダム年食って覇気はなくなってましたよねぇ、引田天功くっつかなくて正解と思ってしまいましたw
頑張ってたけど
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