『アントマン&ワスプ クアントマニア』を観てきました。
★★★★
アントマン&ワスプ クアントマニア広がり続けるMCU世界は新たなフェーズ5最初の映画としてマルチバースや時間の考えから隔離された量子世界への広がりと新たな脅威を提示。
フェーズ4で既にマルチバースが解禁され、いよいよ何でもアリなコミックの設定が実写映画でも描かれることに。
並行世界を描く流れは何もMCU等のアメコミ映画だけにとどまらず、アカデミー賞絡みの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や邦画にまで広がって一大ムーブメントになってしまい、この2年で作り手としては何でも許されるやり易い状況になってしまいました。
マーベルやDCコミックは何十年も連載している長期連載作が多く、何度も時代に合わせたリブートを行っているので、同じタイトルでもいくつも異なる世界観のコミックが存在します。
それぞれのコミックの同名キャラクターを共演させたり、マーベルとDCが共演したりする企画モノとしてマルチバースと言う宇宙観を作り出した、ようは子供騙し的な遊びが実写映画にまで広がってきたわけです。
私個人として、今現在はこの状況を楽しんでいますが、今後の映画や漫画への影響としてこの何でもアリ感は日本の漫画界に広がる“異世界転生モノ”と並んで「あくまで反則なんだ」と言う感覚を作り手が失ってしまわないよう願っています。