時代劇なんかで、
お世話になったり恵みを受けた時に「かたじめない」というセリフがあるじゃないですか。
今では「かたじけない」という言葉を使う人はいない。
でも親鸞聖人は使われていたんですよね。
とめどない自分中心の欲と愚痴と怒りに始終している
私をお救い下さるお慈悲を「かたじけない」と仰っておられる。
かみしててみたい言葉であります。
「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。さればそれほどの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ」(歎異抄:御序)