住職の独り言

~ご縁に触れて~

兆載永劫(ちょうさいようごう)

2010年06月25日 | Weblog

さとりに到る所に、門があり鍵(かぎ)がかかっとる。

しかし、この鍵が開かんのであります。

 

鍵を削り開けようと兆載永劫(ちょうさいようごう)の時間を費やしても、

さとりに到る門の鍵は開くかどうか分かりません。

 

そこで阿弥陀さまはどうなさったかというと、

鍵穴の方を鍵に合うように、

自らの身を削り、兆載永劫の時間を費やし仕上げて下さった。

その門を浄土門と言い、鍵を南無阿弥陀仏といいます。

鍵は私であり、鍵穴は法蔵菩薩に譬えるなり。

【仏説無量寿経】

「不可思議の兆載永劫において、菩薩の無量の徳行を積植して…」

【御文章】

「弥陀如来の五劫兆載永劫の御苦労を案ずるにも、われらをやすくたすけたまふことのありがたさ…」

コメント
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