「おっくう」という漢字は「億劫」と書くんですね。
億劫を、辞書には「面倒臭くて気が進まないこと」
と、あるが何とも仏教的な字ですね。
劫は古代インドで最長の時間をいいます。
正信偈には「五劫とか十劫」とか出てきます。
どの位の時間かと言うと
一劫は、40里四方の大きな岩を、
三年に一度天女が天から降りてきて
羽衣で岩を撫でてその岩がなくなる時間です。
そこから、「億劫」は
「時間が長くかかるためやりきれない」という意味や、
計り知れない時間がかかることは容易ではなく面倒に感じることから、
「面倒臭い」の意味で用いられるようになった。
億劫の読みは「おくこう」であったが、
促音化して「おっこう」となり、「おっくう」となったという。