春、何とも心地よい風が吹いてくると、
花や新緑の香りが漂ってくる感じがする
そんなことを考えていたら
千の風を思い出す
「千の風 」 訳・大須賀発蔵(作者不明)
~大きないのちにつつまれて~
私のお墓の前で涙を流さないでください
そこには私はいません 永久に眠ってなんかいません
ホラいまはもう世界中に吹く一〇〇〇の風の中です
雪にきらめくダイヤモンドのように
世界中を照らす光のうちにいます
実りの作物を照らすあの陽の光となり
秋にはやさしく降る雨となって
すべてのものを包んでいます
あなたが朝 窓を開ければ
風となってあなたの髪をさらさらとなびかせます
夜あなたが眠るとき
星になってあなたをいつも見守っています
だからどうかそのお墓の前で泣かないでください
私はそこにはいません
私は死んではいないのです
新しくうまれたのですから
千の風
大きないのちにつつまれて
私のお墓の前で泣かないで
そこにわたしはいない
私のお墓の前で泣かないで
そこにわたしはいない
南無阿弥陀仏