義なきを義とす

念仏には無義をもつえ義とす。不可称不可説のゆゑに（歎異抄）

（意訳）

本願他力の念仏においては、自力のはからいがまじらないことを根本の法義とします。なぜなら、念仏ははからいを超えており、たたえ尽くすことも、説き尽くすことも、心で思いはかることも出来ないからです。

闇には闇を破る力はありません。

氷に氷を溶かす力はありません。

光によって、闇は破られ、氷は水になることが出来るように、

私は仏の光明（智慧）によりて「さとり」へ至らしめられる。