沙羅双樹とは、お釈迦様が入滅した場所に生えていたとされる木です。ただ本来の沙羅双樹(フタバガキ科のShorea robusta )は、温暖な地域でしか育たないため、仮託してツバキ科のナツツバキを沙羅双樹または沙羅の木と呼び、地方によってはサルスベリ(猿滑り)というところもあります。
蒸し暑くなり出した頃に、純白の花は少し明るい木陰と相まって涼しさを運んでくれます。
朝に開花し、夕方には落花する一日花で、ひっそりと咲き自己主張をしない花ですが、朝は散った花の清掃に追われる日々が続きそうです。
あだにはかなき
身を知れと
シャラの花 (惠)