広島原爆投下により被災者が運び込まれた島が広島より9キロ離れた瀬戸内海の似島である。
その時の有り様は
衣類は焼けて身には一糸もなく
髪は焼けて赤く逆立ち
顔は黒く膨れ上がり
焼き芋のようになり
肉は骨より離れて垂れ下がり
男女の区別は
体型のみで判断のできる
このような姿で
ただ生きるの一心で
よくも海を渡ってこの似島まで
辿り着かれたと思います
これは人間の姿ではなく、地獄絵そのものでした。
似島に運ばれた被爆者一万人。
懸命の治療にも係わらはず、ほとんどの人は1日か2日で亡くなり、帰っても行ったのは500人ほどだったと言う。
(亡くなった人は船に引かれ移送)