住職の独り言

~ご縁に触れて~

位牌

2009年05月11日 | Weblog
当流では位牌ではなく過去帳にしましょう。

ご本尊は本山からお迎えしましょう。

…等々の注意点をご門徒には文章でお知らせする。

それでも中には位牌を作られる方がある。
法名「釋○○」であったものが、
仏壇屋さんで作った位牌には「釋○○霊位」と、
いつの間にか「霊位」が書き加えられている時もある。

「霊」を辞書には「肉体に宿り、または肉体を離れて存在すると考えられる精神的実体。たましい」とある。

たましいが位牌の中に居る訳ではありません。

天親菩薩は「究竟して虚空のごとく、広大にして辺際なし」とあり、
宇宙のように広大でとらわれを離れた世界と示されます。

浄土往生された方を狭い世界に閉じ込めないで下さい。
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誇大広告

2009年05月10日 | Weblog
~新聞記事より~

恋人もお金も、このブレスレットを身につけるだけで手に入った。
すべて10日間で解決します!

このブレスレットを着ければ、金運・開運思いのまま…
結婚・復縁・新たな出会い・宝くじ当選…購入者が自身の幸運体験を語る。

ルーマニアの「ブラショフ科学物理総合研究所」所長から「驚くほど強力なパワーを持つとのお墨付き。

効果がなかった場合は、1年間の保証期間後返金に応じる。

ブレスレットは25.000円で毎月200件売り上げがあった。
全国の消費者生活センターには販売開始後「効果がない」と相談。

結局この業者は「誇大広告」と認定され、通信販売業務停止6ヶ月。

…こんな広告に惑わされるなよ!

仏教で妨げになるのは、富・名誉そのものではなく、
そのことに対する執着であります。
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伴奏

2009年05月09日 | Weblog
葬儀式場でシンセサイザーの演奏者が来られて、
故人の好きな歌や、思い出の曲を弾かれることがある。

通夜の最後に、みんなで「み仏に抱かれて」を歌っていると、
途中から伴奏が入る時がある。

うまく声の高さやリズムが合えばバッチグ~なんだけど…
練習・音合わせナシのぶっつけ本番だからすごく緊張!

演奏なしで歌う分には、
自分の音の高さで、リズムも初めて歌う人もいるからゆっくり歌うけど…
演奏が入ると音の高さやリズムに合わせようとするから大汗が出てくる。

…でも緊張するのも良いかもね!ボケ防止に…
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組会

2009年05月08日 | Weblog
先般千葉組組会が開催されました。
議題も盛りだくさんで開催されたんだけど…

まァ…それはともかく、
組内法中とタバコを吸いながら話をしていると結構情報交換には好都合だ!

浄土真宗の寺院用仏具屋さんは何社かあるけど、
○○と○○という仏具屋さんを比べてると、
○○という仏具屋さんは見えない裏の方まで丁寧に仕上げてあるとか…

掃除機は家庭用だとダメだ!
やっぱり業務用が良いよ!

その訳は、と聞くと…お寺は本堂とか広い場所を掃除するでしょ…
その為、長時間使用するから家庭の掃除機だと熱をもってしまってダメだ!
と、言う具合である…

色々と参考になりました。
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実となる

2009年05月07日 | Weblog
最近イチゴの出来が少なくなったとか…
ミツバチがいなく受精出来ないそうだ。

果樹でも、花が散っても実をつける木もあり、実をつけない木もある。
花であった時、受精出来なかったのか…?

そんなことを考えていると、
人も死して仏になる人あり、迷いの境界をさまよう人あり、(六道輪廻)

生きている間に信心いただけは仏になり。
信心なき人は、迷いをさまよう。

~教行信証行巻(意訳)~
阿弥陀仏は名号(南無阿弥陀仏)をもって衆生を摂め取られるのである。そこで、この名号を耳に聞き、口に称えると、限りない尊い功徳が心に入りこみ、長く成仏の因となって、たちまちはかり知れない長い間つくり続けてきた重い罪が除かれ、この上ない仏のさとりを得ることができる。まことにこの名号はわずかな功徳ではなく、多くの功徳をそなえていることが知られるのである。
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慈しみの心

2009年05月06日 | Weblog
誰にでも出来る慈しみの心!

「寒いね」と言われたら「寒いねェ」と答える。
「寒いね」と言われ「冬だから当然だよ」と答えたら何も言えなくなってしまう。

慈しみの出発点は「相手を受け入れ、心を通い合わせる」ことではなかろうか。

病気で苦しんでいる人に「苦しいよ~」と言われ、
「頑張れよ!」じゃなくて「苦しいねェ~」相手と心を通い合わせる。

まさに阿弥陀様の救いの出発点は、「相手の苦しみを、我が苦しみ」(同体の慈悲)とされたのであります。

御文章の「猟すなどり」(註釈版聖典1086-14)にも、漁師に「生き物を殺すことはいけないことだから止めなさい」と言われず、生き物を殺すことはいけないと知りつつも、それしか生きるすべのない人を、救おうとお誓い下さったのが阿弥陀如来の救いの法が示されます。
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菩薩道

2009年05月05日 | Weblog
学生時代に習った宮沢賢治の「雨ニモマケズ」という詩を味わってみると、
「雨にも負けず…」頑張って生きて行こう…という詩ではなかった。

小欲知足で欲張らず、怒らず、悲しみの縁に沈むとも、
苦楽を自身に受け入れ、静かに笑みを浮かべ生きて行こう。

そして東・西・南・北へと布施行を実践し、
愚か者と言われながら唯々生きて行きたい。

…まさに菩薩道ですね!
…でも、私には色々背負っているものがあり、恥ずかしいけど無理かなァ…。

~雨にも負けず~

雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち
慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり
そして忘れず 野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず

苦にもされず そういうものに わたしはなりたい
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引き算の愛情

2009年05月04日 | Weblog
新聞の投稿欄で目にとまった記事の紹介。

「引き算の愛情」娘が成長(千葉市主婦38歳)

娘はこの春、中学生になりました。通学に公共交通機関を使うようになり、時間を気にしながら、遅刻しないように自分で考え、元気に通っています。
 それに比べ、小学生の頃は、マイペースな子でした。私は「早く準備しなさい」「時間だよ」と娘をせかしたり、あれこれと準備を手伝ったりしていました。
 それが変わるきっかけになったのは、中学校の入学説明会でした。先生から「今までは足し算の愛情だったと思います。しかし、これからは引き算の愛情で、自立を促してください」と言われたのです。
 それを聞いた私は、今までのように「転ばぬ先の杖」を出し過ぎると、娘が自分で考えて行動する力がつかないな、と思いました。
 口に出したい場面は今でも多々あります。しかし、先生の言葉を思い出し、親が一歩引いて見守るのが愛情と心がけています。
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怒りと忍辱(ニンニク)

2009年05月03日 | Weblog
「忍」をどのような意味を思われるだろうか?

耐え忍ぶ。怒らないで我慢する…

仕事で歯を食いしばって我慢し、
自分の願いを果たすことは、
結局自分の欲望を満足する為であったりするが、
仏教でいうことと異なるようである。

仏教に忍辱(にんにく)という行がある。
我慢し怒らない意味のように思われるが、
これは「怒りの心を治める」ことであります。

人からそしられたり、
悪口を言われても腹を立てる(怒り)ことなく、
自身の心をコントロールすることを忍辱と言われる。

…でもコントロール出来ず腹を立て、怒りに震える自分がいる。
そんな私が阿弥陀様の救いの目当てと知らされる。
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ご都合主義

2009年05月02日 | Weblog
風薫る五月…暖かな日より…とは言ったものの、
昨夜は蚊の来襲を受けた!

私はいつも9時頃には布団に入るんだけど、
暫くすると蚊に、顔・足…色々刺され、
刺された所が大きく膨らんでいる。

蚊をやっつけようと暫く格闘したが捕まらない。
最後に刺された"ふくらはぎ"をわざと出して、
刺しに来た所を捕獲しようと"おとり捜査"したが捕まらない!

結局2時過ぎまで格闘した。

明日から蚊取り線香を焚かなくちゃダメかなァ…

「あちらを立てれば、こちらが立たず」で暖かくなったのは良いんだけど…
蚊と格闘する季節ですね!
それにしても蚊はしつこいよ~!
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