住職の独り言

~ご縁に触れて~

元旦法要法話要旨(2)

2011年01月04日 | Weblog

二つめには

昨年の漢字は「暑」が選ばれましたが、

一ヶ月余り雨が降らず地上はカラカラになりました。

 

文部科学省によると、

近年「うつ病などの精神疾患」で休職した

公立学校の教職員が毎年増え続けており

教職員全体の0.6%に達した。

との発表がありました。

 

その数字は教職員に限らず世の中、

全体の傾向でありましょう。

現代社会はコンクリートジャングルの中にあって

人と人との関わりが薄れ、

うるおいのない社会にであります。

 

それを思うにつけ阿弥陀如来のお慈悲は

殺伐とする世にあって

地下水が地上を潤すようにコンコン湧き出で…

寂しく苦悩する私を潤いお育て下さる

 

本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき

功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし(和讃)

 

今、私たちは阿弥陀如来の摂め取られており

そのハタラキによって

お浄土へ往生する人生を歩んでいるのであります。

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元旦法要法話要旨(1)

2011年01月03日 | Weblog

新年明けましておめでとうございます

今年は親鸞聖人750回大遠忌法要が勤まります。

 

昨年印象に残った二つの出来事から

お念仏を味合わせて頂きます。

 

一つめには

昨年(2010.6.13)小惑星探査機「はやぶさ」が

7年ぶりに帰還致しました。

2003年に打ち上げられ、

小惑星「イトカワ」でサンプル収集後、

燃料漏れやエンジン故障など

さまざまなトラブルを乗り越えながら、

大気圏突入と共に燃え尽きながら、

カプセルを届けてくれました。

 

そのドラマは、

まさに讃仏偈(意訳)の最後に

苦難の毒に沈むとも、ねがい果さん 

その日まで しのびはげみて 悔いざらん

と示されますように、

阿弥陀如来のご苦労は言うに及ばず

親鸞聖人をはじめ750年間かけて

私の元へ届けられたお念仏と、

重ね味合わせて味わうことであります。

 

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年賀状

2011年01月01日 | Weblog

光壽無量 慶賀新年 

サラリーマン川柳に

「喜ぶな 上司と野球にゃ 裏がある」とありました。 

私も還暦を過ぎ、これからの人生どんな裏があるのか…?

でも、こうして皆さまや無量の縁に支えられ新年を迎えました。

今年もご教導の程 宜しくお願い申し上げます。   

2011(平成23)年 元 旦

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