2011年のブログです
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ここのところ、なんとなく元気が出なかったので、『臨床家河合隼雄』(2009・岩波書店)をまた読んでみました。
元気が出ました!
河合さんに教育分析を受けた方々の体験談を読むと、河合さんの厳しさと優しさと温かさがじんわりとこちらの心にも伝わってきます。
今回は特に皆藤章さんの文章が心にしみました。
だいぶ元気が出ました。
また、谷川俊太郎さんと山田馨さん(編集者)の対談を読むと、いたずらっ子のような河合さんの姿とだぶって、『泣き虫ハァちゃん』(2010・新潮文庫)の河合さんが目に浮かんできて、思わずじーじも涙が出てしまいました。
河合さんの自然体の姿がいいなあと思いました。
かなり元気が出てきました。
さらに、遅まきながら、今回、気づいたのは、河合さんが「悪」の問題を相当深く考えておられたようだということ、晩年、チベット仏教の修行をしたいと話されていたということでした。
あんなに大家になられても、なお向上心を持ち続けるすごさに圧倒されました。
自分も頑張らねばと、意欲が湧いてきました。
涙あり、笑いあり、厳しさありで、久しぶりに襟を正された一冊でした。 (2011.8 記)