2011年のブログです
*
先日、河合俊雄さんの村上春樹論を読んだので、今度は久しぶりに岩宮さんの村上春樹論を読みました。
もっとも、以前読んだのは日本評論社版(2004)だったので、こちらのほうは少し改稿があったらしいのですが、じーじはあまり気がつかずに読んでしまいました(ごめんなさい、岩宮さん。後で比べてみます)。
岩宮さんは河合隼雄さんの教え子さんで、心理臨床にたずさわりながら、『生きにくい子どもたち-カウンセリング日誌から』(1997・岩波書店)や『フツーの子の思春期-心理療法の現場から』(2009・岩波書店)などのすばらしい本を書かれています。
『思春期をめぐる冒険』もとてもすばらしい本なのですが、以前読んだ時は残念ながら浅く読んでしまい、本当に申し訳ないのですが、すごく感動をするところまでには至りませんでした。
今回は前回から7年後で、おそらくはじーじなりに仕事での経験を経たり、年をとって村上春樹さんの小説の読みも多少は深くなっていたのかもしれませんが、とても感動をさせられました。
途中で、『村上春樹、河合隼雄雄に会いにいく』(1996・岩波書店)からの引用があったので、そちらも久しぶりに読んで感動をしたりして、少し寄り道もしましたが、ようやく読み終えました。
読みの深さがすごいと思いましたし、事例もとても感動的でした。
読んで自分の魂が揺さぶられたような感じがしています。
とてもいい本です。
もっと、適切な説明ができるといいのですが、今はこれが限界です。
ぜひ、ご一読ください。 (2011.10 記)