長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

あらためて立ち返ろう読書メモ 小説『帝都物語』1 序

2025年02月02日 23時16分11秒 | すきな小説
『帝都物語』シリーズとは……
 『帝都物語』(ていとものがたり)は、小説家・荒俣宏による日本の長編伝奇小説。
 1983年から発表された荒俣宏の小説デビュー作であり、1987年に第8回日本SF大賞を受賞し、1988年の映画をはじめとして様々なメディアミックス化が行われ、荒俣の出世作となった。小説誌『月刊小説王』(角川書店)に1983年の創刊号から1984年まで13回連載された後は新書判レーベル「カドカワノベルズ」から書き下ろし形式で発表され、シリーズはベストセラーとなった。
 平安時代の大怨霊・平将門を目覚めさせ帝都東京の破壊を目論む魔人・加藤保憲の野望と、それを阻止すべく立ち向う人々との攻防を描く。明治時代末期から昭和七十三年(実際の昭和は六十四年で終わったため、現実の元号に直せば平成十年となる)までの約100年にわたる壮大な物語であり、史実や実在の人物が物語中で登場・活躍する特徴がある。荒俣が蓄積してきた博物学や神秘学の知識を総動員しており、風水思想を本格的に扱った日本最初の小説とされている。陰陽道、風水、奇門遁甲などの呪術用語をサブカルチャーの世界に定着させた作品でもある。

シリーズ作品一覧
『帝都物語1 神霊篇』(1985年1月)
『帝都物語2 魔都篇』(1985年4月)
『帝都物語3 大震災篇』(1986年1月)
『帝都物語4 龍動篇』(1986年2月)
『帝都物語5 魔王篇』(1986年3月)
『帝都物語11 戦争篇』(1988年1月)
『帝都物語12 大東亜篇』(1989年7月)
『帝都物語6 不死鳥篇』(1986年7月)
『帝都物語7 百鬼夜行篇』(1986年10月)
『帝都物語8 未来宮篇』(1987年2月)
『帝都物語9 喪神篇』(1987年5月)
『帝都物語10 復活篇』(1987年7月)
※10 復活篇までの刊行後に、時系列を遡って外伝的作品として11 戦争篇と12 大東亜篇が発表された。
『シム・フースイ』シリーズ(1993~2001年 全5作)風水師・黒田茂丸の孫である黒田龍人が主人公の怪奇ホラー小説シリーズ。『東京龍 TOKYO DRAGON 』(1997年)として TVドラマ化された。ちなみに黒田龍人は小説『帝都物語外伝 機関童子』にも登場する。
『帝都物語外伝 機関(からくり)童子』(1995年)
『帝都幻談』(1997年)江戸時代を舞台とする。
『新帝都物語』(1999~2001年)江戸幕末期を舞台とする。
『帝都物語異録 龍神村木偶茶屋』(2001年)江戸幕末期を舞台とする。

『妖怪大戦争』(2005年)荒俣宏が脚本プロデュースした映画作品。加藤保憲が登場する。
『虚実妖怪百物語』(2011~18年)京極夏彦の妖怪クロスオーバー小説。加藤保憲が登場する。
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021年)荒俣宏が製作総指揮を担当した映画作品。加藤保憲が転生したとおぼしき人物が登場する。


おもな登場人物
加藤 保憲(かとう やすのり)
 明治時代初頭から昭和七十三(1998)年にかけて、帝都東京の滅亡を画策して暗躍する魔人。大日本帝国陸軍少尉、のち中尉。紀伊国龍神村の生まれとされるが、詳しい生い立ちについては一切不明である。
 長身痩躯で、こけた頬にとがった顎、さっぱりとした刈上げといった容姿で、いかなる時代においても老いの感じられない20~30歳代の外見をしている。眼光は鋭く、身体の大きさに似合わぬ軽い身のこなしが特徴的である。黒い五芒星(ドーマンセーマン)の紋様が染め抜かれた白手袋を着用している。剣の達人で刀は孫六兼元を愛用する。 極めて強力な霊力を持ち、あらゆる魔術に精通している。とりわけ陰陽道・風水・奇門遁甲の道においては並ぶ者のいないほどの達人であり、古来最も恐れられた呪殺秘法「蠱毒」を使う。天皇直属の陰陽道の名家・土御門家が総力を挙げても彼一人に敵わない。秘術「屍解仙」を用いて転生したこともある。さまざまな形態の鬼神「式神」を使役し、平将門の子孫を依代にして将門の大怨霊を甦らせようとしたり、大地を巡る龍脈を操り関東大震災を引き起こしたりした。中国語や朝鮮語にも通じる。

 原作者の荒俣は、加藤保憲は連載開始当初、テクノポップバンド「プラスチックス」のギタリストとして活動していたグラフィックデザイナーの立花ハジメをイメージしていたと語り(2019年の取材記事より)、また映画『帝都物語』以降のシリーズ作品で加藤を演じた俳優・嶋田久作の談話(2011年の取材記事より)によると、荒俣は俳優の伊藤雄之助のイメージで執筆したと語っていたという。しかし、実際に加藤を演じた嶋田久作による演技と存在感は強烈で、荒俣自身も「加藤保憲は嶋田さんと2人で作り上げたキャラクターだ」と認めている。
 ちなみに「保憲」の名の由来は、平安時代中期に実在した有名な陰陽師・賀茂保憲(917~77年)による。


辰宮 洋一郎(たつみや よういちろう)
 大蔵省官吏。帝都東京の改造計画に加わり、明治時代末期から大正時代にかけての歴史の奔流を目撃する。物語の冒頭で平将門の霊を降ろす依代として加藤に利用される。
 妹の由佳里に執着しており、彼女が霊能力を持つに至った経緯や雪子の出生に関わりを持つ。

辰宮 由佳理(たつみや ゆかり)
 洋一郎の妹。平将門の依代となる程に強力な霊能力者であり、加藤や北一輝に狙われる。
 強度のヒステリー症状ないしは霊能体質を有するために、奇怪な事件に巻き込まれる。精神を病んで森田正馬医師の治療を受ける。

辰宮 雪子(たつみや ゆきこ)
 由佳里の娘。母から強い霊能力を受け継ぎ、そのために加藤に狙われる。
 品川のカフェで女給として働くが、二・二六事件に深く関わることとなる。

目方 恵子(めかた けいこ)
 辰宮洋一郎の妻。相馬俤神社の巫女。辰宮家と帝都東京を守るべく平将門の巫女として加藤と戦う。

鳴滝 純一(なるたき じゅんいち)
 東京帝国大学理学士。洋一郎の旧友。純朴な性格だが、由佳理を思慕するあまり、暴走することもある。

鳴滝 二美子(なるたき ふみこ)
 鳴滝純一の養子。多大な犠牲を出すこともいとわず野望を推し進める養父に心を痛める。

平井 保昌(ひらい やすまさ)
 日本陰陽道の名家・土御門家の老陰陽師。秘術を尽くして宿敵たる加藤と渡り合う。

クラウス
 救世軍の医師。加藤に精神を狂わされた辰宮母娘の治療にあたる。

黒田 茂丸(くろだ しげまる)
 風水師。風水術を操り寺田、恵子と協力して加藤と戦う。

トマーゾ
 帝都東京の支配を目論むメソニック協会日本支部を牛耳る、130歳を超える謎のイタリア人。高齢ゆえに重い障害を患っているが、特殊な力を持つ宝石「世界の眼(オクルス・ムンディ)」で補っている。髪の毛を意のままに操ることができる。

大沢 美千代(おおさわ みちよ)
 ある人物の転生した姿として誕生し、前世の記憶に目覚めていく。

団 宗治(だん むねはる)
 オカルト知識やコンピュータ技術を駆使し、大沢美千代と協力して加藤の放つ水虎や式神と対決する。

土師 金凰(はじ きんぽう)
 土師家棟梁。団や春樹と協力して加藤と戦う。

梅小路 文麿(うめこうじ あやまろ)
 華族出身の人物。新時代のために天皇を人胆の力で生かし続けていた。

平 将門(たいらのまさかど 903~40年)
 平安時代の関東地方最大の英雄。京の中央集権主義に刃向かい関東を独立国家化したため討伐されたが、その没後もなお千年間、大手町の首塚の下で関東と帝都東京を鎮護し続ける大怨霊。『帝都物語』シリーズ全体の根幹をなす最重要人物。

佐藤 信淵 (さとう のぶひろ 1769~1850年)
 江戸時代末期の経世家、鉱山技術家、兵法家。理想郷の実現を目指し、平将門ゆかりの下総国印旛沼をはじめ内洋すべてを干拓する生産向上計画を提唱した人物。統治論書『宇内混同秘策』は神道家・平田篤胤(1776~1843年)の日本中心主義を内包しつつ全世界を征服するための青写真を描いた一大奇書で、この中で「東京」という名称が初めて用いられたとされる。

渋沢 栄一(しぶさわ えいいち 1840~1931年)
 明治時代の日本を代表する実業家で、第一国立銀行初代頭取を務めるなど金融体制の設立にも尽力した自由競争経済設立の指導者。子爵。
 帝都東京を物理的、霊的に防衛された新都市にしようと秘密会議を開く。

織田 完之(おだ ひろゆき 1842~1923年)
 三河国生まれの農政家で歴史学者。平将門の名誉回復に尽力した。
 豪農の出身で勤王派に加わり、桂小五郎や高杉晋作らと交友したが、明治維新後は新政府の農業・干拓事業を担当、特に印旛沼の治水事業に尽力した。明治二十五(1892)年の引退後は「碑文協会」を設立し、二宮尊徳や佐藤信淵の思想体系の顕彰活動に尽力した。

セルゲイ=ドルジェフ(ゲオルギイ・イヴァノヴィチ=グルジエフ 1866~1949年)
 アルメニア出身の民族解放運動リーダー。邪視を用いる超能力者。学生運動のリーダーに呼ばれて来日し、恵子や加藤と戦う。

幸田 露伴(こうだ ろはん 1867~1947年)
 小説家で、明治時代最大の東洋神秘研究家。膨大な魔術知識を駆使して魔人加藤と戦い、追い詰める。
 『一国の首都』と題した長大な東京改造計画論を持ち、後年には寺田寅彦とも親交があった。

カール・エルンスト=ハウスホーファー(1869~1946年)
 ドイツ帝国陸軍少将で地政学者。ミュンヘンに生まれ、1887年にインド、東アジア、シベリアを旅行し、1909年から約2年間、日本にも滞在し、秘密結社「緑竜会」に入会した。
 地政学(ゲオポリティーク)を戦争の実用科学にまで高め、ミュンヘン大学の教授・学長を歴任し、初期ナチズムの神秘的教養を形成する影の参謀となった。

森田 正馬(もりた まさたけ 1874~1938年)
 精神科神経科医で精神医学者。クラウスと共に辰宮母娘の治療にあたる。
 寺田寅彦が幼少期を過ごした高知県に生まれ、犬神憑きなどの憑霊現象を研究する。後に「森田療法」として知られる独自の精神病治療法を確立した。

大谷 光瑞(おおたに こうずい 1876~1948年)
 仏教浄土真宗本願寺派第二十二世法主。加持祈祷によるアメリカ・イギリス・ソヴィエト連邦の首脳陣の呪殺を画策する。

寺田 寅彦(てらだ とらひこ 1878~1935年)
 東京帝国大学の物理学者。渋沢栄一の秘密会議に出席して加藤と出会い、迫りくる帝都東京滅亡の危機を必死で食い止めようとする。
 日本を代表する超博物学者でもあり、大文豪・夏目漱石の一番弟子。物理学者でありながらも超自然や怪異への限りない興味を抱き続けた。

北 一輝(きた いっき 1883~1937年)
 国家社会主義を掲げる思想家・社会運動家。『日本改造法案大綱』を発表し革命を目論むがシャーマンでもあり、革命を阻害する大怨霊・平将門を倒すべく暗躍する。

西村 真琴(にしむら まこと 1883~1956年)
 北海道帝国大学の生物学教授。帝都東京の地下鉄道路線の工事現場に巣食う鬼を人造人間「学天則」で退治する。

大川 周明(おおかわ しゅうめい 1886~1957年)
 超国家主義を掲げる思想家。帝都東京の奥津城に眠る怨霊の正体を探る命を加藤から受ける。

石原 莞爾(いしわら かんじ 1889~1949年)
 大日本帝国陸軍中将。『世界最終戦論』を掲げ、北一輝と同じ法華経オカルティストでありながらも、二・二六事件にて立場の違いから北と対立する。

甘粕 正彦(あまかす まさひこ 1891~1945年)
 満洲国警察庁長官。東条英機の子飼いの部下であり、加藤やトマーゾと関わり満州国で暗躍する。

辻 政信(つじ まさのぶ 1902~61年以降消息不明)
 大日本帝国陸軍将校。戦後、東南アジアに潜入しドルジェフと闘う。

愛新覚羅 溥儀(あいしんかくら ふぎ 1906~67年)
 中国・清帝国最後の皇帝にして満州国皇帝。大日本帝国陸軍関東軍の監視下で疲弊し、オカルティズムに傾倒するようになる。

中島 莞爾(なかじま かんじ 1912~36年)
 大日本帝国陸軍少尉。雪子と恋仲となるも、北一輝に傾倒して二・二六事件に参加する。

角川 源義(かどかわ げんよし 1917~75年)
 帝都東京の怨霊鎮魂のため、人骨を砕いた灰を撒き続けた。

角川 春樹(かどかわ はるき 1942年~)
 源義の長男。角川書店社長となるも突如出奔し、奈須香宇宙大神宮の大宮司として東京の破滅を見届ける。

三島 由紀夫(みしま ゆきお 1925~70年)
 中島莞爾の怨霊に取り憑かれていた大蔵省官吏。後に小説家に転向する。自衛隊に体験入隊した際に加藤から修練を受ける。

フサコ・イトー(重信 房子 1945年~)
 ドルジェフの側近。

藤森 照信(ふじもり てるのぶ 1946年~)
 路上観察学会の建築史家。鳴滝の依頼により震災の瓦礫を発掘する。

滝本 誠(たきもと まこと 1949年~)
 団の友人のジャーナリスト。政府の陰謀を察し、行動する。


映画化・アニメ化・マンガ化作品
映画『帝都物語』(1988年1月公開 135分 エクゼ)
 原作小説の『神霊篇』~『龍動篇』の映画化作品。日本初の本格的ハイビジョン VFX映画。加藤保憲の役に、当時小劇場俳優で庭師として生計を立てていた嶋田久作が抜擢された。登場する人造ロボット「学天則」の開発者・西村真琴の役を、真琴の実子の西村晃が演じている。 監督・実相寺昭雄、脚本・林海象、製作総指揮・一瀬隆重、特殊美術・池谷仙克、画コンテ・樋口真嗣、特殊メイク・原口智生、コンセプチュアル・デザインH=R=ギーガー。音楽・石井眞木。製作費10億円、配給収入10億5千万円。

映画『帝都大戦』(1989年9月公開 107分 エクゼ)
 原作小説『戦争編』を原作とするが、登場人物の設定などが変更されている。監督は当初、香港映画界の藍乃才が務める予定だったが直前に降板したため、前作『帝都物語』でエグゼクティブ・プロデューサーを務めた一瀬隆重が製作総指揮と監督を兼任した。脚本・植岡喜晴、音楽・上野耕路、特殊効果スクリーミング・マッド・ジョージ、特殊メイク・原口智生。配給収入3.5億円。

映画『帝都物語外伝』(1995年7月公開 89分 ケイエスエス)
 小説『帝都物語外伝 機関童子』を原作とするが、内容は大幅に異なる。監督・橋本以蔵、脚本・山上梨香、主演・西村和彦。

OVAアニメ版(1991年リリース 全4巻 マッドハウス)
 原作小説の『神霊篇』~『龍動篇』のアニメ化作品。加藤保憲の声は実写版と同じく嶋田久作が担当した。脚本・遠藤明範、キャラクターデザイン・摩砂雪、シリーズ監督・りんたろう。作画スタッフには鶴巻和哉、樋口真嗣、前田真宏、庵野秀明らが参加していた。

コミカライズ版
川口敬『帝都物語』(1987~88年 小学館『ビッグコミックスピリッツ』にて連載)
 映画『帝都物語』公開に合わせての連載で、原作小説の『神霊篇』~『龍動篇』をマンガ化している。未単行本化。
藤原カムイ『帝都物語 Babylon Tokyo 』(1988年 角川書店)
 映画『帝都物語』公開に合わせての刊行で、原作小説の『神霊篇』~『龍動篇』をマンガ化している。
高橋葉介『帝都物語 TOKIO WARS 』(1989年 角川書店)
 映画『帝都大戦』公開に合わせての刊行で、原作小説の『魔王篇』と『戦争篇』をマンガ化している。
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あけましておめで……もう後半!?

2025年01月19日 08時56分55秒 | 日記
 みなさま、どうもおはようございます! そうだいでございます。

 いやぁ、2025年明けましておめで……って挨拶するタイミングを完全に逸してしまいました。もう1月後半かい。早いな~、時の流れが!

 ま、その、今回は特にまとめて取り上げるべきテーマもなく、なんとな~くつらつらと。

 ちょっと年をはさんで、ただでさえ更新頻度の少ない我が『長岡京エイリアン』の記事アップがさらに遅くなっているのですが、これは別に体調を崩したとか、仕事が忙しいとかいうことでもないんでございますが。
 なんと申したらよいのか難しいのですが、簡単にいうと「やるべきことのやり方」が変わりまして、「期限はないが常に作り続けねばならない課題(でも完成は早ければ早いほどいい)」が、今年から私の生活にがっつり入ってしまったからでして、ちょっとこのモヤモヤをはっきりさせないと記事更新にも身が入らないということで、ぱったりストップしているわけなのでございます。

 何をやってんだかはっきりしない言い方で申し訳ないのですが、要するにこれは、転職するための修行の卒業テストなんですよ。提出期限としてはいちおう「3ヶ月~半年」みたいなものはあるのですが、火がつけばもっと早く出せるものだし、私も若くはないのでさっさとこちらの新職業に鞍替えしておまんまをいただけるようになりたいんです。でも……難しいんだよなぁ! 正直、「期限が迫ってるから」を言い訳に見切り発車で出しちゃう方がラクなんだよな……ゆるゆるな期限の課題は「これでええんか! これで出してええねんな!?」という自分との闘いがキツイんですよね、な~んてカッコいいことも言いたいのですが、要するに現在の仕事の忙しさにかまけて完成がズルズル引き延ばしになってんのよね。ええい、このつれづれ記事で優柔不断な自分をたたっ斬ったる! 来週には提出するでぇ~。

 そんなこんなウジウジしてます内に、新年の1月も半ばを過ぎてしまいましたので、2・3、記事にするまでもない雑感をつぶやいて失礼したいと思います。


1、帝王デイヴィッド=リンチ、ご卒去!!
 今年も、けっこう早くからかなりの大物が亡くなってしまわれた……結局、あの『インランド・エンパイア』(2006年)が最後の長編映画になってしまったか。ま、あの時点でもはや映画じゃない「なにか」になっていたので、遺作でもいいかもしんない。

 70代だったのか! やっぱり去年の日本芸能界での訃報の多くでも感じましたが、いくら「100歳あたりまえ時代の到来」といいましても、若いうちから無理をしてると「70代」というのがかなり厳しい壁になるみたいですね。だってリンチ監督、8歳から喫煙してたんでしょ……逆に今年までよく生きてこられたな!

 ほんと、リンチワールドは大好きなのですが、その仕事の1作1作を我が『長岡京エイリアン』で記事にして取り上げるなんて、とてもじゃないですができそうにありませんよ。黒澤明だってヒッチコックだって聖タルコフスキーでさえ評してやろうとしてる傲岸不遜なブログではあるのですが、さすがにリンチは難しい……アメリカ英語わかんないとなぁ。

 わけわかんないことしてお金とっていいのはリンチ監督だけだと思います。わけわかんなくても圧倒的な映像センスが面白さを補償してくれるから! 笑いのセンスも抜群だし。

 『フェイブルマンズ』(2022年)での、あのおいしすぎるチョイ役出演が最後のお姿になってしまわれた……でも、あの部分だけ完全にスピルバーグ監督じゃなくてリンチ監督作品になってましたよね!? 熱い友情の籠もった応援合戦……感動しました。


2、映画『機動戦士ガンダム・ジークアクス ビギニング』観ましたよ~
 これこれ! これをつぶやきたかったんですよぉ。

 あの、私はめっちゃくちゃ面白く感じました! 個人的には、もうちょっとネット上の評価を見てしばらくしてから映画館に行くつもりだったのですが、評価もなにも、公開初日から「とにかく観て! 観ないと話できない!!」の反応一辺倒で、それも好印象でハイテンションな雰囲気のものばかりでしたので、やや風邪気味で体調不良だったにもかかわらず、辛抱たまらず昨夜の最終回を観に行ってしまいました。客層が絵に描いたように男ばっかりだった……しかも、40代の私がまるで浮かないナイスミドルな年齢層という。でも、そうなるよねぇ。

 とっても面白かったので、いつもならばさっそく独立した記事にして1万字なり2万字なりの駄文をつぶやくところなのですが、この映画、非常に困ったことに「本編開始0秒からネタバレ禁止」というていになっているので、いくらなんでもこの感想をネタバレなしでつぶやくのは無理筋ではということで、感想記事を今このタイミングで挙げることは断念させていただきました。たぶん、TVシリーズが放送開始された頃くらいまで待たないと感想は言えないのでは……

 スタジオジブリ亡き(?)今、このスタジオカラーほど新作にかかる期待ハードルとプレッシャーが激烈な制作集団もないかと思われるのですが、今回はみごとにそこを乗り越えるサプライズ展開とワクワク感を提供してくれたと感嘆しました。これはやっぱ、大スクリーンで観ないと!

 私なんか、実は大きな意味での「ガンダムシリーズ」には全くの門外漢で、ちゃんと観たと言えるのは『機動戦士ガンダム』~『逆襲のシャア』の「狭義の宇宙世紀シリーズ」とその周辺のみで、もう20年ちかくシリーズの新作なんかチェックしてないし、ましてや TVシリーズなんか一生で一度もリアルタイム視聴した経験がありません。ファーストガンダムはかろうじて山形の地方再放送で観ましたが、『 Z』、『 ZZ』、『0080』、『0083』などなどはのきなみビデオレンタルで。「あなたにとっての『ホームタウン』的ガンダム作品は?」と問われれば、迷わず、なんなら喰いぎみに「佐藤元先生の『爆笑戦士!SDガンダム』であります!!」と答える始末。

 このような私でも、というかこんな感じだからこそなのか、そうとう久しぶりにガンダム関連作品にお金を落とすこととなったわけなのですが、非常に満足感のある鑑賞となりました。

 言い方が難しいんですが、要するにこれ、『シン・ウルトラマン』の冒頭20秒くらいの「ファンサービス」を、思いッきり今回の映画の90分どころか、これから始まるであろう TVシリーズ全体にまで拡大させちゃった奇策だったわけなんですね。昔からガンダムが好きな人はもちろんのこと、昔のガンダムだけ大好きという方にでも余裕でぶっ刺さる非常に巧妙な戦略であるとみました。みごとに引っかかっちゃったよ!

 あと、スタジオカラーと庵野秀明監督をむやみに同一視するのもどうかと思うのですが、『キューティーハニー』以来、自身の「エヴァンゲリオンシリーズ」も含めて、過去の既成作品をどう「シン化」するのかという試行錯誤を繰り返してきた経歴の中で、今回の『ジークアクス』は間違いなく「商業的には」最高の成功を収めるものなのではないでしょうか。だって、昔からのファンは全員観るでしょ! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』や『シン・仮面ライダー』のように「名前は同じだけどなんか別世界っぽい」じゃあないんだもんね。観ずにはおられないと思うんだよなぁ。
 これってつまり、ガンダムシリーズの「宇宙世紀」が、日本の歴史の中の「源平合戦」とか「戦国時代」、「江戸幕末~明治維新の動乱期」、『忠臣蔵』とか『源氏物語』なみに「マンネリでも予定調和でも全然OK!」な古典文化の域に入ってるってことですよね。すごいことです……新しい角度や「ちょっとした変化」を加えるだけで、あとはもう観客が勝手に登場人物たちの心境をおしはかって盛り上がってくれるんだもの。もうあれですよ、年末大型時代劇のノリでガンダム放送してもいい時代なんじゃないでしょうか。おっ、今年のアムロはこの人が演じるのかぁ、今度のシャアはこういうキャラ解釈なのかぁ!みたいな。

 ただ、正直申しまして、本作から初めて活躍するマチュやシュウジといったフレッシュな面々がどこまで、並みいる「諸先輩方」に伍する魅力を発揮するのかは未知数と感じましたし、声優さんがたの演技が聞こえづらくなるうるささで挿入歌を流す演出には大いに疑念が残りますが、本作の後半である宇宙世紀0085パートは、あくまでも序章というか PVだと感じましたので、そこは今後の展開に期待したいと思います。「シュウジ」っていうネーミングって、明らかにマチュくらいの年齢の思春期の男女が熱に浮かされる寺山修司とか太宰治(本名は津島修治)が由来ですよね……おいおい、マチュを見る時の首の角度がまんま第17使徒タブリスでねぇか!! また魔少年か……でも、私の脳裏にひらめいたのは『爆笑戦士!』のぷっつんカミーユなのよねぇ。

 商業的には大成功だろうと申しましたが、その一方で、今回の『ジークアクス』ほど過去作品に依存した(依存どころかあーた……)シン作品も無かったわけで、その点では、怪獣の名前とある形態時期の見た目と伊福部サウンドくらいしか過去作品から拝借しなかった『シン・ゴジラ』とはまるで正反対のベクトルにあるとも言えると思います。そして、私としては「現役の創作者」の仕事の姿勢として圧倒的にストイックで美しいのは『シン・ゴジラ』のほうだと思いますので、100%『ジークアクス』を称賛して「カラー最高! これからもどんどん、この方向でいって!!」とは絶対に言いたくない、「1発こっきりの禁じ手」にしてくださいネという但し書きが付くのですが、それでも、非常に満足のいくサプライズイベントになっていると思います。のらなきゃソンソン!

 そうとう昔に我が『長岡京エイリアン』でも取り上げた、私が大大大好きな「あのお方」も一瞬だけながら出てきたし、しかも声優があの人だったし! これから先の TVシリーズで、まだ生存しているはずのあの方やあの方が出てきて、さらにあんなんやこんなんも出てきちゃったら~!? と楽しい妄想は際限なく広がっていきますよね。詳しいことは言えませんが、この戦略で行くのならば「風呂敷の畳み方」も自由ですし! 本放送、がんばっていただきたいですね~。

 あと最後の望みとして、あの世界でも無事に生まれているはずのあのお方が、『ジークアクス』の世界で天真爛漫に育って、元気に『おやじの海』を謳い上げてくださったら、こんなに嬉しいことはない。わかってくれ……ないか。うみぃいぃわぁよぉお~!!


3、謎の「蛇ブーム」到来
 今年の干支が「巳」ということで、なぜか私の中でヘビのぬいぐるみを集めるブームが燃えております。なんで……

 きっかけは、非常にマイナーな生物のぬいぐるみをネット販売している、東京の「足立区生物園」で売っていたアオダイショウやニシキヘビのかわいいぬいぐるみを去年くらいから買い求めていたことだったのですが、意外とグリーンパイソンとかハブのぬいぐるみも流通しているということで、今年はなにか自分的にがんばった際のご褒美にヘビのぬいぐるみを買うというテーマでいこうと思っておる次第です。どんなに高くても5000円いかないし、最近はホントに怪獣系のフィギュアが高くなっちゃったしねぇ……そんな、気軽にポンポン2、3万円出せませんってプレバンさまぁ!!

 目標としては、「8匹」集めて終了としたいところです。区切りがいいですよね、これならホームパーティの席で「スサノオのオロチ退治」も披露できるし。去年の『カミノフデ』を観てしみじみ感じたのですが、やっぱりヤマタノオロチは首が8本ないと。

 そういえば、「8マタなんだったら首9本なんじゃね?」というファッキンどうでもいい疑問に一日中頭を悩ませていた少年時代も、私にありました……なつかしいですね。


 よぉし、言うこと言ったから、また課題づくりに戻るぞぉ~!! まだまだ寒い日は続きますが、みなさまどうぞ、お元気に。
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斯界に激震走る!!あのプリキュアがクックルン魔法少女怪人に闇堕ち!?

2024年12月21日 11時19分10秒 | アニメらへん
 みなさま、どうもこんにちは! そうだいでございます~。
 さぁ、いよいよ今年2024年もゴールが見えてまいりました。みなさまにとりましては、充実した一年間になりましたでしょうか?
 私に関していいますと、まぁ生活の形は相変わらずでえっちらおっちら生き延びているのですが、少しずつ少しずつ、新しい生活を始めるための勉強を進めて歳がくれたという感じです。もどかしくもあるのですが、こればかりは急いでも仕方がなく……じっくりと本を読み、試行錯誤して心の栄養を養っているという時期ですね。何が役に立つかはわかりませんが、とにかく引き出しだけは増やしていこうという所存です。できれば~、来年から新しい世界で働けるようになりたいのですが……ま、そううまくもいかないでしょうし、気楽にやってきましょ。

 振り返ってみましても、今年は現在のお仕事を無理せずにやって休みを充分にいただき、1月の健康診断でけっこう危ない結果が出たので日々の野菜ジュースを欠かさず、暴飲暴食は避け……たつもりで平穏に生きてまいりました。気になる映画もあらかた観ることができましたし、毎年恒例のお楽しみにしている山梨ひとりドライブ旅行もなんとか無事に堪能することができました。ほんと、命の危険にいちばん関わるイベントがこれですからね……でも、いい旅なんだよなぁ。

 それで、つい先日に一年最後のビッグイベントとなる東京への観劇行も終わりまして、私にとりましては本当に申し分ない充実した歳が暮れようとしているわけなのですが、なんとこのクリスマスだの年末だのでそこそこ忙しい時に、すべりこむかのようにとんでもない大事件が出来してしまったのです! おいおい、こいつぁクリスマスプレゼントどころじゃねぇメガトン級爆弾だぜ!!


TVシリーズ『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』(6代目 2024年4月~放送中 NHK Eテレ)
第89話『魔法少女に何が起こったか』(12月17日放送)
ゲスト怪人 …… 魔法少女マジカルクリームーン(声・依田菜津)

・マジカルクリームーンは、クリーム星から地球に派遣された怪人で、かつて2・3・4代目クックルンと死闘を繰り広げていた怪人・魔法少女マジカル☆クリーミー(声・新田早規)の妹である。
・マジカルクリームーンの決めゼリフは「とびっきりスウィートな時間を召しあがれ♡」。必殺技は、右耳の穴からひり出した「マジカルフルムーンホイップ」を相手に投げつけること。
・マジカルクリーミーの容姿はエメラルドの瞳にライトパープルの長髪であり、淡い水色のメイド服のようなコスチュームを着ている。頭に白ウサギの耳をイメージさせるカチューシャを着けている。また、カップケーキを模したステッキを携行しており、ステッキと胸に三日月のエンブレムがある。
・本話の戦闘では男性のクリンを一目ぼれさせて籠絡し、マメコに必殺技の出し方を伝授して戦闘停止に追いやっていた。
・マジカルクリームーンの声を演じる依田菜津は、プリキュアシリーズ第17作『ヒーリングっど♥プリキュア』(2020~21年放送)にて、通算62人目の正統プリキュア(オールスターズ参加有資格プリキュア)にして通算11人目の青キュアであるキュアフォンテーヌ(沢泉ちゆ)を演じている。
・現在放送中の6代目クックルンのメンバー3名は、初代クックルン・リンゴの子ども達である。したがって、他の初代クックルンのセージ(リンゴの弟)とクミン(リンゴの妹)の甥 or 姪にあたる。

愛されて11年!! 『キッチン戦隊クックルン』シリーズとは
 『キッチン戦隊クックルン』シリーズは、NHK Eテレで2013年4月から2024年現在まで放送されている子ども向け料理・食育番組。第1シーズン(初代クックルン)の番組タイトルは『すすめ!キッチン戦隊クックルン』(2013年4月~15年3月放送 全195話)であり、それ以降の第2~6シーズンの番組タイトルは『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』となっている。
 初代から長らく毎週月~金曜日放送の10分間番組だったが、5代目クックルン放送途中の2022年4月から毎週月~水曜日の朝7:00~7:10の放送(夕方に再放送)となっている。

初代クックルン …… リンゴ(田口乙葉 初代レッド)、セージ(中尾壮位 初代グリーン)、クミン(幸田雛子 初代イエロー)
2代目クックルン(2015年3月~17年3月放送 全175話)
        …… イチゴ(牧野羽咲 2代目レッド)、アオイ(NOA 初代ブルー)、ハッサク(外川燎 2代目イエロー)、ミール(吉岡千波 初代ブラック)
3代目クックルン(2017年4月~19年3月放送 全175話)
        …… アズキ(土屋希乃 3代目レッド)、マロン(アイラ=サマーヘイズ 3代目イエロー)、茶太郎(盛永晶月 2代目グリーン)、サクラ(木村佳乃 初代ピンク)
4代目クックルン(2019年4月~21年3月放送 全170話)
        …… アユ(川瀬翠子 4代目レッド)、コムギ(垂水文音 4代目イエロー)、フキノスケ(3代目グリーン)、モメン(平祐奈 初代ホワイト)
5代目クックルン(2021年3月~24年3月放送 全374話)
        …… タイゾウ(中村蒔伝 5代目レッド)、マイカ(マイカ=ピュ 初代パープル)、クラム(高木波瑠 2代目ブルー)、ルーナ(藤原聖 2代目ブラック)、ソレイユ(井川梨愛 3代目ブラック)
6代目クックルン(2024年4月~放送中)
        …… ヨモギ(斉藤柚奈 4代目グリーン)、クリン(藤本風悟 5代目イエロー)、マメコ(石塚七菜子 6代目レッド)

6代目クックルンのあらすじ
 ぺこはら村からもりてんこ村に引っ越してきた、初代クックルン・リンゴとその子どものヨモギ、クリン、マメコの3きょうだい。リンゴの義理の姉であるハッカが営むパン屋を手伝う代わりに2階に住まわせてもらうことになっていたが、もりてんこ村を宿敵ダークイーターズの食パン怪人が襲撃する。リンゴは変身して応戦するが、ヨモギたちをかばいキャンディーの姿に変えられてしまう。ヨモギたちが困り果てる中、愛犬おかかが首に巻いていた風呂敷の中から光り輝くエレメントが飛び出し、気がつくと3人はクックルンに変身し、かつてリンゴが現役クックルン時代に使っていたレインボーキッチンの中にいた。キャンディーになってしまった母リンゴを元の姿に戻すために、ヨモギたちの奮闘記が幕を開けた。

創業2013年! 悪の組織でもトップクラスの長寿優良企業「ダークイーターズ」とは
 クックルンシリーズに共通する悪の組織。宇宙空間に基地を兼ねる宇宙船があり、クライアントの要望に応じて怪人(食材に似た容姿をもつ地球外生命体)を地球に派遣する「怪人派遣会社」。合言葉は「ハングリー」。
 首領は女性のイラッキン(声・七緒はるひ)で、夫の大幹部クヨッペン(声・皆川猿時)との間に双子の子イララとクヨヨがいる(2018年3月に出産)。イラッキンはクヨッペンを「あんた」と呼び、クヨッペンはイラッキンを「母ちゃん」と呼んでいる。
 2022年度の5代目クックルン以降は、働き方改革の一環として完全週休二日制となり子連れでの出社が可能となった。ただし託児所は未設置で、現状は子ども好きのクヨッペンが手下・怪人の子ども達の面倒を見ている。
 2024年度の6代目クックルンでは「本格的な悪の組織に立ち戻る」として、仲介派遣業務でなく自ら積極的にクックルンの打倒を目指して活動している。


 なな、なんだと!? あのクックルンシリーズの伝説の魔法少女の妹が登場!? しかも、その声を務めるのがプリキュア経験者の依田さんだってぇ!?
 これに驚愕しない変身少女ファンがいるでしょうか……こいつぁとんでもねぇクロスオーバー対決じゃありませんこと!?

 別放送局でやっている全く別の変身少女もののクロスオーバー対決といえば、我が『長岡京エイリアン』でも、けっこう前にクックルン戦士経験者の牧野羽咲さんがテレ東の「ガールズ×戦士シリーズ」の『ひみつ×戦士ファントミラージュ!』にゲスト敵として出演した大事件を扱ったことがあったのですが、それから4年の歳月を経て、今度はなんと、あの「プリキュアシリーズ」のレギュラープリキュアを演じた方がクックルン世界の魔法少女を演じるというドリームマッチイベントが発生してしまったのです。異種格闘技戦もいいところ! あの、まだ年末じゃありませんよね!? 今でも年末の格闘技イベントって、やってんすかね。

 しかも今回は、単にプリキュア経験者がクックルンに出演するというだけでなく、なんとあの伝説の魔法少女マジカル☆クリーミーに濃厚につらなるキャラクターを担当するというのですから、この予告情報にふれた瞬間から、私の脳髄はクリスマスやら年末そっちのけで Eテレのアグレッシブな番組制作姿勢に侵食されてしまいました。いや~やっぱ、いたいけな少年少女たちに、民放のプリキュアやら仮面ライダーやらスーパー戦隊やらの2倍長く地球を守らせるクックルンシリーズの制作スタッフなだけはありますな! 全然、ソツのないクリスマス企画みたいな安全パイなぞ選択しません。攻めあるのみ!!

 まず、今回のエピソードで初登場した魔法少女マジカルクリームーンにいく前に、その姉であるマジカル☆クリーミーの話をしたいと思うのですが、こちらについてはかつて、私が大好きな YouTubeのチャンネル「THE つぶろ」さんに関する雑文をしたためた時に軽く触れたことがありました。ま、結局クックルンは関係ない話題だったんですけどね……

 そこでも語ったように、魔法少女マジカル☆クリーミーは、主人公であるクックルンチームに毎回しょうこりもなく襲いかかってくる敵怪人の一人なのですが、2代目、3代目、4代目クックルンのシーズン中だった2016~21年に散発的に都合4度登場していた人気キャラでした。しかし、その声を担当されていた声優の新田早規さんが2022年2月に惜しくも急逝されてしまったため、それ以降は登場が絶えてしまっていたのです。
 上の情報の通り、クックルンシリーズは放送回数が膨大なので NHKのアーカイブや動画配信チャンネル内で過去回をチェックできる機会も非常に少なく(2代目クックルンの活躍を総集編化した DVDソフトが3巻あるのみ)、マジカル☆クリーミーの動く活躍を楽しむチャンスはほぼ無い状態となっております。

 私個人の思い出で言いましても、クックルンシリーズ自体は当然大好きなのですがさすがに全エピソードを視聴しているわけでもなく、くだんのマジカル☆クリーミー回も4回すべて見ているわけではないという情けなさです。
 でも、最初にたまたまつけていた TVでマジカル☆クリーミーを観た時の衝撃たるやすさまじいもので、いつものほんわかしたクックルン・アニメパートの作画とは全く違ったかわいいデザインの少女怪人が、必殺技を詠唱する時だけ鬼の形相となった筋肉ムキムキの姿となり、顔を真っ赤にして血管を浮かび上がらせて歯を食いしばり、絶叫しながらクリームをひり出すという展開には、「無から有は生み出せない」という魔法界の過酷な等価交換ルールを観た想いがしました。それ、魔法なんですかね……

 ともかく、そんな彼女の活躍は、クセの強いキャラがひしめくクックルンの怪人の中でもひときわ際立つ異彩を放っていたのですが、担当声優の新田さんが悲運にも遠行されてしまわれたということで、義理堅い Eテレのこと、おそらくマジカル☆クリーミーは永久欠番となり、クックルンに新たに登場することもない本物の伝説となってしまったのではないかと諦念していたのです。
 ただし、クックルンに登場する怪人たちは全員、実在する食材がネタ元になっているのですが、マジカル☆クリーミーのネタ元となる「生クリーム」を丸ごと番組出禁にするわけにもいかないので、今後どうやって生クリームの怪人を出していくべきなのか、番組スタッフもさぞかし頭を悩ませていたことだったでしょう。
 ちなみに、マジカル☆クリーミーが登場する以前のクリームモチーフの怪人としては、初代クックルンにクリームおばけ(2014年3月登場 一般公募から生まれた怪人)と、クリーム・イーストウッド(14年4月登場)という怪人が出ていたそうです。くだらねぇ~けど最高。


 すみません、ここでちょっと脱線してしまうのですが、私、今回のこの記事をつづっていく中で気になるまで、「生クリーム」と「ホイップクリーム」の違いを全然知りませんでした! 40年以上生きてきて、やっと今ごろになってわかった……
 なるほど、生クリームは「乳脂肪分が18%以上あるもの」で、ホイップクリームは「植物性油脂を使用したもの」なのか。5代目クックルンではホイップリン(2022年1月登場)という、ホイップクリームをモチーフとした別怪人が出ていましたね。見た目はほぼ同じ両者なのですが、お値段で言うと、生クリームは200mlで300~400円、ホイップクリームは同量で150円くらいと、かなりの差があるようです。
 あっ、それでわかった! だから、4代目クックルンでマジカル☆クリーミーが登場したすぐ次の回に登場した「ホイップクリーム」がモチーフの怪人「魔法少女マジカルホイッピー」は、全体的にマジカル☆クリーミーのパチモンが劣化版みたいなにせものっぽいデザインになってたんだ! いやいや、でもコレステロール値が低いホイップクリームだって、いいですよねぇ。
 あれ? でも、マジカル☆クリーミーとマジカルクリームーンの姉妹も、ひり出すクリームは「マジカルホイップ」とか「マジカルフルムーンホイップ」って言ってるぞ……どっちなんだ? 己の肉体からクリームを精製してるから、たぶん動物性だと思うんだけど……ま、どっちでもいっか、クックルンだし。


 話を戻しますが、ところがあーた、そういう経緯で2022年以降にマジカル☆クリーミーが復帰するのが難しいかと思ってたら、まさかその「妹」を出してくるとは!? その手があったか……しかもその声を担当されるのがプリキュア経験者とな! 全く不足なし!! 新田さんの魂は、ここに確かに継承され、新しい芽を力強く伸ばし始めたのです。

 その妹ことマジカルクリームーンを担当する依田さんの演じたプリキュア「キュアフォンテーヌ」に関してひもといてみますと、彼女は2020~21年に放送されていた『ヒーリングっど♥プリキュア』にレギュラー出演していた青キュアで、これは奇しくも、あの2代目クックルンのイチゴこと牧野うささんが『ファントミラージュ!』に殴り込みをかけた歴史的事件をまさに横目で見ていたプリキュアということとなります。この奇妙な符合が暗示するものは……さては依田さん、当時から「私も他局ヒロインにカチコミかけたい」と思っていたとでも、言うのだろうか(中村義洋ナレーションふうに)。

 それにしましても、依田さんが演じていたキュアフォンテーヌこと沢泉ちゆは、実に80名以上いる歴代正統プリキュアの中でも文武両道の万能選手というか、知的で運動神経もよく(中学校陸上部の走り高跳び選手)性格は冷静沈着、家は温泉旅館で普段は若女将の修行もこなすという非常に大人びた人格者です。たいてい、プリキュアになる人物はそれぞれの作品の中で「素直で正直者」、「知性派」、「能天気なご陽気者」、「天然ボケ不思議ちゃん」といったキャラクターのポジショニングがはっきりしているのですが、ちゆさんは典型的な知性派タイプで、キュアアクア(『 Yes!プリキュア5』など)やキュアマーメイド(『 Go!プリンセスプリキュア』)の系譜につらなる人物でした。この青キュア=水=知性派という関連づけは、プリキュアシリーズでもけっこう伝統的にみられる構図ですよね。まぁ、その枠にとらわれない例外もいますが……

 ところが、よりにもよって、そんなキュアフォンテーヌを演じていた依田さんがマジカルクリームーンとして、ガニ股になって「ぬぐぉおお~!!」とか「キィエェエエ~!!」と絶叫しまくる狂態をさらすというのは、プロの声優さんの芸の幅といいますか、やはり Eテレの「プリキュア何するものぞ」という攻めの姿勢を感じずにはいられませんね。要求するスタッフも、応じる依田さんも最高に狂ってるよ!!

 今回のクックルンのエピソードの内容に関しましては、もうレビューもへったくれもなく、いつものよう~にクックルンメンバーの前に新怪人としてマジカルクリームーンが出現し、男子のクリンが彼女にメロメロになって籠絡されかけて姉のヨモギがツッコミを入れ、年下のマメコが真似をしてクリームをひり出そうとして大騒ぎになるという展開になっていました。この、ノリとテンションで乗り切るアニメパートの3分半の時間、ほんとうにしあわせ。たぶん、今現在の日本の少年少女に「ジャズのノリ」を教えてくれる非常に稀有な教育番組だと思います。最近はもう、こんなハイクオリティな掛け合いを TVでやってくれるお笑い芸人も絶滅してるだろうし。

 まぁこんな感じで、脳みそをカラッポにしてただ観ているだけでも楽しいアニメパートなのですが、よくよく見てみるとこのマジカルクリームーンは対するクックルン3名のうちの実に2名を精神的に制圧して1名を戦闘不能に追い込み(マメコがレインボーキッチンに行けなかった)、なんと1名(クリン)からは母リンゴが変じたキャンディーを譲ってもらう承諾を得るという、ダークイーターズの刺客としてはかなりいいとこまでいっている戦歴を得ているのです。それにしても、いくら幻惑されていたとしても実の母親の身柄を敵組織に喜んで差し出すクリンのサイコっぷりは素晴らしいですね……将来有望!

 ここで、スペックはほぼ同じな姉マジカル☆クリーミーと妹マジカルクリームーンとのデザイン上の違いを比較してみたいのですが、

・マジカル☆クリーミー
 髪 …… 淡いミントグリーンのツインテール
 コスチューム …… 淡いピンクのメイド風で胸に水色のリボン
 ステッキ …… ピンクのリボンの付いたカップケーキ型

・マジカルクリームーン
 髪 …… ライトパープルの長髪を白ウサギの耳型のカチューシャでまとめている
 コスチューム …… 淡い水色のメイド風で胸にピンクのリボンと三日月のエンブレム
 ステッキ …… 水色のリボンの付いたカップケーキ型

 こんな感じで、ネット上に現存している画像を比較しても、けっこう違ったデザインになっていることが判ります。どっちかというと妹のほうが大人びて見えますよね。あと、残念ながら姉の方の映像資料を持っていないので比較できないのですが、踏ん張りに踏ん張った末に右耳の穴からクリームを一滴ひり出すのが関の山だった妹に比べて、姉の方が大量にクリームを出せていたような記憶がありますが……どうだったかな。

 こう見てみますと、姉妹どちらもかなりパステルな色調になっているのが特徴的で、ここらへんが髪色か衣装のどちらかで子どもに覚えてもらいやすいはっきりした色を配置しなければいけないプリキュア勢には見られない特徴となっています。この2人のパーソナルカラーはと問われれば、衣装から見て姉が「ピンク」で妹が「青(水色)」でよろしいのではないでしょうか。ただ、どちらも衣装がかなり白っぽいので、髪色でいくとマジカル☆クリーミーは「緑」、マジカルクリームーンは「紫」のイメージが強いです。
 あと、姉のほうは「生クリーム」と「メイド」と「カップケーキ」というデザインソースで構成されていたのですが、妹はさらに「三日月」と「ウサギ」という意匠がちりばめられていて、キャラクターに無駄に奥行きがついています。ほんと、無駄にてんこ盛り……余談ですが、依田さんのキュアフォンテーヌ付きの妖精キャラは「ペンギン」がモチーフで、同期にウサギモチーフの妖精を帯同させているキュアグレース(ピンク)がいます。

 こんな感じで、たぶん制作スタッフとしてもこの1回こっきりの登場にしておくとは思えない大活躍を見せたマジカルクリームーンですので、おそらく半年後くらいに、またひょっこりと再登場してくれるのではないかと思います。今後も、クックルンの展開から目が離せませんね!

 最後に、今回のマジカルクリームーンの登場は、放送のタイミングからして明らかにクリスマスシーズンを意識したものになっており、レインボーキッチンでクックルンチームが作った料理もサンタクロースの顔をあしらった「いちごのサンタミルクレープ」になっていました。めっちゃくちゃおいしそう! クリスマスに生クリームを使ったレシピをもってくるのは王道ですよね。

 ……と思っていたら、実は今回調べてみたところ、姉のマジカル☆クリーミーがクリスマスシーズンに登場した例はなんと一度もなく、7・9・6・2月と、なんか季節的に関連性の薄い時期に登場している回ばっかりだったんですよね。

 こういう意味でも、妹のマジカルクリームーンは、姉がついに果たせなかった「生クリームらしい季節の登場」という悲願をかなえてくれたのかも知れませんね。お姉さんも、きっと喜んでますよ。

 でも、まだまだ妹さんも、これからさらに頑張んなきゃね! だいたいひり出すクリームの量も少ないし、お姉さんの名前には「☆」がついてたのに、妹さんにはまだ「☽」がついてないですから!


 完全なる「魔法少女マジカル☽クリームーン」になる日をめざして、がんばれ、妹さん! 応援してるよー!!
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そんなんあり~!?超強引オチな欧米風『藪の中』 ~映画『断崖』~

2024年12月16日 20時08分07秒 | ふつうじゃない映画
映画『断崖』(1941年11月公開 99分 RKO)
 『断崖』(原題:Suspicion)は、アメリカのロマンティックサイコスリラー映画。夫に殺されるという疑念に取り憑かれた新妻を描く。 イギリスの推理小説家フランシス=アイルズ(1893~1971年)が1932年に発表した長編犯罪小説『レディに捧げる殺人物語』を原作とする。
 製作費110万2000ドル、配給収入は北米で130万6000ドルで海外では91万9000ドルとなった。
 第14回アカデミー賞でジョーン=フォンテインが主演女優賞を受賞した。
 本作は後年、アメリカの TVドラマシリーズ『 American Playhouse』(1982~93年放送)の枠内で1988年4月にリメイクされた(第7シーズン第11話)。

 ヒッチコック監督は、本編約46分51秒頃、村の郵便ポストに手紙を入れる帽子をかぶった男の役で出演している。


あらすじ
 1938年。ハンサムだがいい加減な性格の遊び人ジョニー=エイズガースは、イギリスの列車の中で眼鏡をかけた女性リナ=マクレイドローと出逢い、彼女を散歩に誘う。ジョニーはリナに接近するが、リナはそれを不愉快に感じ警戒する。しかしリナは、父である裕福な有力者マクレイドロー将軍が自分の結婚を考えていないことを知って傷つき、自暴自棄になった末に駆け落ち同然にジョニーと結婚してしまう。
 ヨーロッパでの豪華な新婚旅行を終えてジョニーが購入した新居に入ったリナは、ジョニーが仕事も収入もなく惰性的な借金生活を送っており、リナの父の脛を齧ろうとしていることに気づく。リナの説得を受けたジョニーは、彼の従兄の不動産業者メルベックの下で働くことになるが、そこへリナの父マクレイドロー将軍の死の知らせが届く。
 将軍の遺産がほとんどもらえないことを知ったジョニーは機嫌を悪くし、友人ビーキーと共に不動産会社を設立して景観の良い断崖にリゾート地を開発する計画を立て始める。そんな中、リナの脳裏にある疑惑がよぎる……

おもなキャスティング
リナ=マクレイドロー  …… ジョーン=フォンテイン(24歳)
ジョニー=エイズガース …… ケーリー=グラント(37歳)
イゾベル=セドバスク  …… オリオール=リー(61歳)
バートラム=セドバスク …… ギャビン=ゴードン(40歳)
ビーキー=スウェイト  …… ナイジェル=ブルース(46歳)
マクレイドロー将軍   …… セドリック=ハードウィック(48歳)
マーサ=マクレイドロー …… メイ=ウィッティ(76歳)
メイドのエセル     …… ヘザー=エンジェル(32歳)
ジョージ=メルベック  …… レオ=G・キャロル(49歳)
ホジスン警部補     …… ラムズデン=ヘア(67歳)

おもなスタッフ
監督 …… アルフレッド=ヒッチコック(42歳)
脚本 …… サムソン=ラファエルソン(47歳)、アルマ=レヴィル(42歳)、ジョーン=ハリソン(34歳)
製作総指揮 …… デイヴィッド=O=セルズニック(39歳)
音楽 …… フランツ=ワックスマン(34歳)
撮影 …… ハリー=ストラドリング(40歳)
編集 …… ウィリアム=ハミルトン(48歳)


≪本文マダヨ≫
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全国城めぐり宣言 第52回 「武蔵国 赤塚城」資料編

2024年12月11日 23時06分57秒 | 全国城めぐり宣言
武蔵国 赤塚城とは
 赤塚城(あかつかじょう)は、東京都板橋区赤塚にあった城。現在、城跡は東京都立赤塚公園の一部となり、広場、梅林、桜並木などが整備されている。

 康正二(1456)年に、下総国の国府台城(現在の千葉県市川市)から移った千葉自胤(1446~94年)によって築城されたと伝えられる。ただし、それ以前に源頼朝が挙兵後に徳丸(現在の東京都板橋区)を通過した際に赤塚城を立ち寄ったという伝承もあり、正確な築城年代は不詳である。
 また、赤塚郷はもともと足利直義(1307~52年)の所領であったが、観応の擾乱(1350~52年)後に足利氏一門の渋川家に与えられ、その後、足利幕府第三代将軍・足利義満が造営した京の臨済宗鹿王院に寄進された。ところが、享徳の乱(1455~83年)に際して堀越公方・足利政知の補佐として関東地方に下った渋川義鏡(生没年不詳)が武蔵国内での勢力拡大をはかり、下総国での内紛で生き残った千葉自胤が武蔵国に逃れた際に、赤塚郷を兵糧調達の名目で接収してから自胤に与えた。これに対して鹿王院は幕府に提訴し、幕府も寛正三(1462)年に自胤に退去を命じているが黙殺された。
 赤塚城は、真北にある荒川の渡し場を一望し、また武蔵国北部から南部の下赤塚、江古田に至る鎌倉道(埼玉道)を押さえる、陸運・水運を掌握する要衝であった。赤塚城の千葉家は戦国時代には北条家の重臣として活躍したが、天正十八(1590)年に豊臣秀吉の小田原征伐で北条家が滅亡すると、千葉家も所領を没収され赤塚城は廃城となった。

 現在、城跡の周囲は都立公園として整備されている。本丸跡を示す石碑の他には土塁、横堀、竪堀、水堀、堀切、切岸など、江戸城を除く東京都23区内の城跡の中では最も多くの遺構が残っている。天守構造は無い。

 赤塚城は中世の平山城だが、実際には砦と呼ぶべき規模であったようである。本丸は武蔵野台地北東端の段丘上に築かれており、城の北側は徳丸ヶ原と呼ばれる湿地帯だった。ふもとのため池は赤塚城の内堀だったとされるが、周囲の開墾が進んだ明治時代以降は農業用水として使用され、現在は板橋区立赤塚溜池公園となり、釣りの楽しめる池として親しまれている。現在、城域には板橋区立郷土資料館、板橋区立美術館が隣接する。
 アクセスは、都営地下鉄三田線・西高島平駅から徒歩15分。
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