長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

クリスマスあてつけ企画だったの!  天使っていうか第10使徒サハクィエルが空から舞い降りた 賀正編

2012年01月03日 14時19分35秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ににに、新垣リーダァああ~!! みなさんどうもこんにちは。三が日いかがお過ごしですか? あいかわらずTV がないので正月気分もへったくれもないそうだいです。ただの寒い連休だよ~。

 別に卒業宣言を哀しむつもりもありませんし、ましてや非難も阻止する権力もあたくしには毛頭ありません。
 ただ、せっかくなんですから、「新垣時代」と言えるような彼女がいるグループならではのカラーを打ち出して5月に向かっていっていただきたい!
 そして、その精華を、なんとしてもこの目でコンサート会場で見届けたいと!! 私はそう思っとります。行けるかな。

 んでよぉ~。そのへんのごんだぁ、まだつんぎにあらだめで。


 もう、いい加減に正月もおしまいになろうかとしている今! なんとしてもこれだけはちゃんとシメなければならない。
 できたら去年のクリスマスにちゃっちゃとやるつもりだった、「第10使徒サハクィエル」検証がのびのびになっているので、ここらで本腰を入れてしっかり彼を供養しましょう。

 体長・推定3キロメートル、出現地点・地上3万6千キロメートルの宇宙空間、武器は自らのATフィールドを利用した強力な電波ジャミングと、原子爆弾なみの破壊力を持つ「自分のかけら爆弾」。そして、必殺技はさらにそれ以上の威力を発揮する捨て身の「自分そのもの爆弾」!! これが目的地である日本の第3新東京市に問題なく到達した場合、第3新東京市どころか箱根地方一帯は巨大なクレーターと化し、富士山はすぐ東に太平洋をのぞむ、ハワイのダイヤモンドヘッドのような海辺の山になってしまうという……今川義元もビックリよ。そしてなによりも、人類が最も恐れる「サードインパクト」が発生する可能性も限りなく高いのです。

 私の勝手な推測では、「第9使徒マトリエル襲来&ネルフ本部大停電」事件発生のおよそ1週間後に、国連軍によって宇宙空間でその存在が確認されたサハクィエルは、2時間に1発の割合で直下の太平洋にかけら爆弾を4発投下しながら地球の静止軌道上を移動し、目指す第3新東京市の位置への誤差修正をほどこしたあと、国連軍の最終兵器とも言える「N2 航空爆雷」を10発以上くらった直後に、ジャミング電波を発生させて姿をくらましました。くらましたというか、地上からはその位置が確定できない状態にしてしまいました。
 かつては1発で使徒の動きを止める効力を発揮していたN2 兵器も、今回のサハクィエルにはまったく効かない様子です……これはヤバい!

 いったんその動向を消してしまったサハクィエルですが、その狙いが第3新東京市であることは間違いなく、ネルフ本部は最悪の場合でサハクィエル本体がみずから地上に特攻をしかけてくる可能性を予測しました。
 これはキツいですね~。今までの数ある使徒との闘いの中でも最も激しい決戦となった「第5使徒ラミエル」との時でも、ラミエルは確かにかなりの強敵ではありましたが、ラミエルのサードインパクト誘発までにはかなりの時間猶予があったし、ネルフ側の用意した兵器「ポジトロンスナイパーライフル」で殲滅できるレベルで済んでいたのですが……

 サハクィエルの場合は、「一瞬でゲームオーバー」になってしまう可能性が高く、通用しそうな決定的な武器もない! まぁ、ほんとは「ひとつだけある」んですけど、この時点ではまだ日本のネルフ本部にそれが持ち込まれていなかったという事情は、前にも触れました。しかも、この時にネルフ本部の留守を任されていた作戦指揮官(三佐)は、そんなものの存在なんか知るよしもありません。

 どうするどうなる!? この「歴代最大・最強の使徒」の到来に人類はなすすべもないのか?
 確かに、実質的には日本政府になりかわって第3新東京市を統括しているネルフ本部は、「特別宣言 D-17」を発令して第3新東京市を中心とした半径50km 地域の一般市民の強制避難を徹底させ、ネルフ本部の頭脳とも言えるスーパーコンピュータ「MAGI(マギ)」のバックアップを第2新東京市(現在の長野県松本市・『新世紀エヴァンゲリオン』の世界での日本の首都)に移送するという「あきらめ」っぽい一連の動きを見せていましたが、はっきしいってこれらの表向きの対処はもしもの時のための「保険」に過ぎませんでした。

 さぁ、近日中に必ずやってくるサハクィエルの「特攻」を食い止めんとする作戦指揮官の「秘策」とは!?


「エヴァンゲリオン3機が、墜ちてくるサハクィエルをがっしと受け止めてコアを破壊して殲滅する」!!


 うん、できるかどうかは、わかんない!! でも、持ちゴマはこれしかねぇんだからこうやるしかねぇ!

 素晴らしい……作戦指揮官イズム爆発の大作戦です。アマチュアスポーツの監督とかだったら、これ以上の人材はないと思うんですが……

 この作戦を聞いたエヴァンゲリオン計画の開発主任は、成功してサードインパクトの誘発を食い止める確率は「0.00001 %」だと冷徹にこたえます。10万分の1。しかも、成功したとしても第3新東京市やエヴァンゲリオン各機への被害は大きなものとなるだろうと分析しています。

 それでもやるんだ!! やるっきゃ night ぉオ!!

 ネルフ本部が推測したサハクィエルの「地上到達地点候補」は、第3新東京市ぜんたいをすっぽり包む広範囲! 市街地をかこむように周辺3点にスタンバッたエヴァンゲリオンは、地上に迫る直前、大気圏に入ってきたサハクィエルを確認したネルフ本部からの指示か、自分のその眼で空のかなたからやってくるオレンジ色の目玉を見つけて、そこに向かってダッシュしていかなければなりません。田んぼとか電線とかビルを跳び越えて。

 さぁ、この作戦がいったいどのような躍動感にあふれるアクションをへて見事に成功したのか!? これはもう、実際に本編の映像を見ていただくしかありません。


 ……え? そうなんです。成功しちゃったのよねェ~。サハクィエル、負けちゃったのよねェ~!

 今まで言ってきたようなさまざまなポイントで、それまでの使徒たちのスケールを大幅に上回っていたサハクィエルも、残念ながらエヴァンゲリオン3機の連携攻撃には勝てなかったのです。

 まぁ。最大の敗因は、強力ジャミングで姿を消してから第3新東京市の上空に現れるまで、サハクィエルが人類側に「時間猶予」を与えすぎてしまったということなんじゃないかと。
 そォ~オなんですよ! サハクィエルは、確かに地上に到達する時点での勝敗は一瞬で決まるスピード感はあったんですが、「人類に発見される時点」からの時間の流れを考えてみると、案外、あんまりラミエルのことを「のろま!」とは言えないゆったり感があったのです。

 実際、サハクィエルが「いっくぜぇえ~!!」と大気圏に突入した時点では第3新東京市の住民避難はバッチリ完了していたし、地下のネルフ本部も迎撃体制じゅうぶん。劇中ではまったく語られていませんが、私の見たところ、サハクィエルの大気圏突入は電波ジャミングによる失踪から3日はたっていた時点でのことなんじゃないでしょうか。
 このへんの「3日の猶予」という主張の根拠には、エヴァンゲリオン3機の作戦当日での、非の打ち所のない行動のソツのなさもあげられます。この連携は1日、2日の打ち合わせだけじゃあムリでしょ!

 作戦指揮官の図面どおり、迫ってくるサハクィエルに最も近かったエヴァンゲリオン(結果としては初号機)がまず、自分のATフィールドを全開させてサハクィエルの墜落を受け止め、そのあと追いついた他の2機がそれをサポートしつつ、1対3でサハクィエルのATフィールドを中和させて、触れることができるようになったタイミングで、サハクィエルのコアをエヴァンゲリオンの誰か(結果としては2号機)が手持ちのプログレッシブナイフで破壊して殲滅するという流れは、実にスムースに展開されていきました。
 これはもう、サハクィエルの到達を想定した、そ~と~な脳内シミュレーションとイヤンというほどの実地練習のたまものだったのではないかと。本編ではカットされてしまっていましたが、あの作戦指揮官はかーなりの練習好きとみた。

 ここで、エヴァンゲリオンのほうがちょっとでも段取りミスをしてしまっていたらめでたくサードインパクトとなるはずだったんですが。


「えっ? えっ? なに、この完璧な連携プレー!? えっ? 今、クリスマスじゃないの? もう年あけちゃった!?
 そうか……おれ、来るのが遅すぎたんだなぁ。地球の酸素が、目にしみるぜ……」

 ドッカ~~ン!!!


 サハクィエル。いろんな点で歴代の使徒にまさる条件があることを自覚していたのが、逆にあだとなっちゃったのかなぁ~。ちょっと余裕ぶっこきすぎたんじゃないでしょうか。
 しっかも、見たまんま、あの目玉の瞳の部分がいちばん大事なコアだったという芸のなさね。ちゃんとまぶたとか作っておかないと~。

 ともかく、自分の強力なATフィールドを使ってその破壊力を倍増させるという狙いはエヴァンゲリオン3機のATフィールド返しによってさっぱり無効になってしまい、落下のスピードも地上ギリギリでの3機受け止めによってふんわり着地となってしまいました。
 でもね、それでもサハクィエルのコア破壊後、そのご遺体が爆破するだけでも、第3新東京市ちかくの小山(標高200m ほど?)をまるごと吹き飛ばして逆に巨大な「第3芦ノ湖」を作ってしまう威力はありましたし(「第2芦ノ湖」は以前に第7使徒イスラフェルが作っている)、その爆心地に最も近い地点にいたエヴァンゲリオン初号機は、画面では説明されませんでしたが、その後のネルフ本部でのやり取りから見るとそうとうな破損を受けたようです。

 サハクィエルはやっぱり詰めがあまい! ここでも、せめてその巨体が市街地に入っていたら、ラミエルの時なんか目じゃない壊滅レベルの被害を第3新東京市にもたらすことができていたというのに。

 こういうあたりから見ましても、残念ながら、第10使徒サハクィエルは「歴代最大・最強の使徒」でありながらも、同時に「99.99999% 勝てるはずの戦いに負けた歴代もっとも運のない使徒」という過酷な分析をくださざるをえないのです。アカ~ン。

 使徒に限らず、私たち人間も、自分の自信にアグラをかきすぎると思わぬところで失敗するということなんですな。
 いや~、こりゃあ、新年から使徒さんにいい教訓をいただきました。自分でやり馴れていたり、他の人に比べてまさっていると思いこんでいる物事でも、もう一度、初心にかえって「全力でベストを尽くす」緊張を思い出すべきなのかも知れません。

 おっさんとなった今だからこそ、「少年よ神話になれ」という言葉を噛みしめてみるべきなんですよね~。2015年も近くなってきたことだし。


 さてさて、そういった感じで今回の第10使徒サハクィエルの襲来は実に無念な結果となってしまったのですが、久しぶりに大規模な総力戦となったこの戦いは『新世紀エヴァンゲリオン』中盤の名勝負として認識されているらしく、TVシリーズ本編にならぶ「聖典」といえる『貞本義行によるマンガ版』と21世紀の『新劇場版』シリーズのどちらにも登場しているエピソードとなっています。
 この「3作品全出演」は、使徒としてはあの「第5使徒ラミエル」以来ひさびさの快挙となっています。ちなみに前にも触れましたが、我が『長岡京エイリアン』は『新劇場版・破』に登場したTVシリーズでいう「第6使徒ガギエル」にあたる役割の「第7の使徒(水飲み鳥みたいなやつ)」はガギエルとはまったく別の使徒として解釈しています。

 いや~、『新劇場版・破』のサハクィエルにあたる「第8の使徒」はハデでしたねぇ!

 おおむねのエピソードの流れはTVシリーズと変わらないのですが、

・サハクィエルのはなつATフィールドがさらに強力になり、目視では「眼みたいな模様がウジャウジャついた黒い球体」としてしか確認できないブラックホールのような異空間を形成している
・「自分のかけら爆弾」を4発投下するくだりがカットされ、最初からサハクィエル本体が第3新東京市を目指してやってくる
・大気圏を抜けて第3新東京市上空に現れた時点で、黒い球体が虹色になってビロビロ~ンと展開し、最終的にTVシリーズのような形状になる
・落下を受け止めた初号機に対して、サハクィエルの「瞳」の中から人間の上半身の形をした「中のひと」が現れ、初号機を攻撃する
・プログレッシブナイフでコアを狙う2号機にたいして、コアがみずから移動して攻撃を避ける(が、0号機によってガッチリつかまれてしまう)

 といった、TVシリーズの遺恨をくんだパワーアップ機能がさまざまな面で追加されることとなりました。
 『新劇場版・破』での5体の使徒のバトルはのきなみクライマックスと言っていいハデさがあるのですが(私そうだいは上映中、あまりのおなかいっぱい感にバルディエル戦で『破』はおしまいだと踏んでいました)、サハクィエルにあたるここでの戦闘も実におみごとでしたね。

 まぁ、ここまで反省点をカバーしたのにもかかわらず、やっぱり負けちゃうんですけど……
 ここでもさぁ、準備万端のエヴァンゲリオン3機が受け止めるというくだりが健在だったから! 勝てねぇなぁ~、どうしても。


 そうなんです。実は、ここでの「VS サハクィエル戦」の最大の意義は「エヴァンゲリオン3機の団結と成熟」をあらわす格好のエピソードとなっているところにあるんですよね。

 「3機の団結」という点はすでに前回の「VS マトリエル戦」で果たされていたわけなのですが、それとは比較にならないくらいに難しい戦いを制したこちらのほうが絵になることは言うまでもありません。

 「成熟」という点でも、かつて第3使徒サキエルとの初戦に臨んだ際には満足に歩くことさえままならなかった初号機が、「ATフィールド全開っ!!」と絶叫して勇気をもってサハクィエルの巨体を受け止める文字どおりの「主人公」ぶりを発揮していた点は見逃せませんね。
 『長岡京エイリアン』の調べでは、サハクィエルとの戦いはサキエルとの出会いから「およそ4ヶ月後」のこととなっています。初号機パイロットの中学生男子、成長したねぇ! そりゃあ怪しい父親もホメるわ。
 ただ同時に、来日以降、単独で「自称エースパイロット」としての見せ場を作ることが一向にできていない2号機パイロットのドイツ娘が、心中に言いしれぬモヤモヤをかかえつつあったことも無視できないポイントですね。


 ともかく結果として、このサハクィエル戦は「エヴァンゲリオン3機が団結して勝利をおさめる」という、「バトルヒーローアニメ」らしい戦いとしては最後のものとなってしまっています。もう、あとはさんざん……少なくとも、「気持ちのいい勝利」を得られるものではなくなっていくわけでして。

 私としては、このまま「単純明快なヒーローアニメ」として終わっていくフツーの巨大ロボットものとしての『新世紀エヴァンゲリオン』の「もしも」も、たま~に夢想してしまうんですが、まぁそうなっちゃえば、今の『新劇場版』シリーズの感動はないわけなんですよね。

 「ものづくり」っていうのは、難しいもんなんですなぁ~。ロジックじゃないのネ。


 さて……お次の「使徒検証」はいつのこととなるのやら。
 これも、「神のみぞ知る」、よねェ~!
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クリスマスあてつけ企画でした  天使っていうか第10使徒サハクィエルが空から舞い降りた 大そうじ編

2011年12月27日 15時18分58秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 どうもこんにちは~。そうだいでございます。
 もう暮れよ! クリスマスなんか終わっちゃいましたよ!?
 なんだかんだで私も大忙しになってきてますんで、この第10使徒サハクィエルくんだりもチャッチャとまとめてしまいしょう。


 と言いつつもこのサハクィエルは、実はそうとうな実力派だったりしまして、そう簡単に片付けるわけにはいかない強豪使徒となっております。ていうか、もしかしてここまでの時点では歴代最強!?

 サハクィエルの手ごわさを語る上ではいくつかのポイントがありますね。

 まずは、でかい!!

 はっきりしたデータはないので大雑把な推測しか言えないのですが、エヴァンゲリオン3機との決戦時の対比から見ると、エヴァンゲリオンの身長を「基本的な大きさ(画面によって多少の変化がある)」である40メートルとするのならば、軽く3キロを超えるでかさなのではないかと!! キロメートル!?
 今までの使徒のみなさんは、だいたいはエヴァンゲリオンと同じ「数十メートルサイズ」か、大きくても第5・6使徒のように「数百メートルサイズ」にとどまっていたのに、サハクィエルさんは数キロサイズなんでございますよ。う~ん、規格外。

 規格外というのならば、他のポイントもおしなべて規格外。
 お次は、ヘンな形!!

 その姿は、簡単に言ってしまえば「眼科の看板みたいな目玉ひとつの左右に、手袋ひとつずつ」。目と手のひらしかねぇ! そして、それぞれの大きさが1キロずつある感じなんだからとんでもねぇ。
 そして、全身めちゃくちゃ目立つ真オレンジ色……まぁ、一度見たらなかなか忘れられないプロポーションですよね。
 目と手以外には、胴体も顔もないという表情のまったくうかがえない使徒。キャラクターというよりは前衛美術のオブジェか宇宙船のようです。

 そして次のポイントは、史上初の宇宙出身!!

 それまでの使徒は、セカンドインパクトの発生した南極付近の海域から日本の第3新東京市を目指してやって来るか、でどころはハッキリしていなくても地球上のどこかからパッと出現するというルールはありました。
 ところが、サハクィエルが発見されたのは地球の「衛星軌道上」。つまりは、地上からおよそ3万6千キロも離れた宇宙空間なのです。遠い!
 他の使徒と同じく「第3新東京市に到達してサードインパクトを起こす」という最終目的があるはずのサハクィエルが、なじょしてそんなに遠いところに現れてしまったのか?

 その理由こそが、サハクィエル最後のびっくりポイントに関係してくるのです。

 それはすなはち、攻撃法がケタ違い!!

 TV本編で見られるかぎり、サハクィエルのとった人類側への攻撃法は2種類ありましたが、どっちもすごいんだなぁ。
 ひとつは、強力な電波を発信して地球上の通信施設・機器を使い物にならなくさせてしまうジャミング攻撃。
 そしてもうひとつは、自分の身体を分離させて地上に落下させ、それ自体を「巨大な爆弾」にしてしまうという、文字通りの自腹攻撃! おのれの身を切って武器となすとは……It's サムライ。ケン・ワタナビィ。

 サハクィエルの2つの攻撃には、どちらにも自身のATフィールドが大いに関係しており、地上の電波ジャミングも、衛星軌道上に現れたサハクィエルの姿を補足した2機のサーチ衛星を触れずにして握りつぶすように破壊したのも、どうやらATフィールドを拡散して地上に広げたり、逆に集中させてある一点にまとめたりする応用によるものらしいんです。
 さらにもっとスゴいATフィールドの使い方がなされているのがサハクィエル自慢の「自分爆弾攻撃」で、なんと彼は、ただ単に自分のかけらを地球に落とすというだけなのではなく、かけら自身に墜落の瞬間までATフィールドを発生させているらしいのです!
 つまり、サハクィエルの分離した一部は、大気圏の高熱から自分をATフィールドで守っておのれの体積をすり減らすことのないまま地上に落下し、落下する瞬間はそのATフィールドの力によって、単にその大きさの隕石が墜落したスケール以上の爆発力を巻き起こしているというんですよ。

 これはひどい……たいてい、地球に降ってくる隕石や彗星というものは大気圏の高熱によって地上に到達する前に摩滅してしまうことがほとんどなのですが、それでもその熱をくぐり抜けて墜落してくるものの破壊力はとんでもないものがあります。

 調べてみると、現在の地球では「数メートル級」の落下物が、宇宙から1年に2~3コの割合で地上に到達しているらしいのですが、それでもひとたび落ちれば、ミサイルくらいの破壊被害をもたらしているというのです。

 うむむ。画面から推測するかぎり、サハクィエルさんはその本体の大きさと比較して、およそ「100メートル」くらいのかけらを4発はなっていますねぇ。

 「100メートル級の彗星が到達したんじゃないか?」という説のある、オカルトファンには有名な実在の大爆発事故「ツングースカ大爆発」(1908年6月30日発生)では、ロシア帝国領シベリアのツングースカ川上流で広島の原子爆弾なみのエネルギーが炸裂し、60キロ範囲の地域が炎上して2000キロ範囲の樹木がなぎ倒されたというんでございますよ。ところがこれは、大気圏の熱によって爆発の瞬間のブツ自体は数メートル~70メートルくらいに小さくなっていたとも推測されています。

 ということは……ツングースカ大爆発以上の被害を、サハクィエルの「かけら」4発が4回ももたらしていたことは想像に難くないんですねぇ。
 とんでもねぇジェノサイド野郎だ! それまでの使徒で、自分を攻撃する軍隊か第3新東京市に居合わせてしまった一般市民を攻撃することはありましたが、ここまで無差別な仕打ちはしなかったような。とにかくサハクィエルのやり方はなりふり構っていません。
 全身オレンジにぱっちりおめめでポップな印象もあるんですが……やっぱり、見た目の通りに頭のおかしいヤツなんだな。

「え~っ、クリスマスとっくに終わっちゃったの? まぁあいいや。みなさ~ん、ハッピーニューイヤー、アンド、ダーイ!! えへへ。」


 前回の第9使徒マトリエルの襲来&瞬殺や原因不明のネルフ本部大停電事件からしばらく(1週間くらい?)経過し、ネルフの司令と副司令が南極に出張したタイミングで第10使徒サハクィエルは出現しました。

 突如として地上3万6千キロ、宇宙空間の衛星軌道上に現れたサハクィエルは、地球の自転にあわせて太平洋の位置に陣どり、例の自分のかけら爆弾を2時間ごとに投下しながら、じょじょに日本の第3新東京市に自らの位置を修正させるかのように移動していきました。
 これはつまり、最終的には3キロ級の自分自身を第3新東京市に墜落させ、箱根全体を吹き飛ばす超爆発のどさくさにまぎれて地下8~9キロの深さにあるという「アダム」と融合して、悲願の「サードインパクト」を起こそうとしているんじゃなかろうかと。
 今までは、「目からビーム」「掘削ドリル」「ドロドロ溶解液」といったさまざまな武器でみみっちく地上に穴をあけて地下に行く手段しか選べなかった使徒のみなさんでしたが、サハクィエルの着眼点はとてつもないねぇ。

 まさしく、「第3新東京市やネルフ本部が邪魔で地下に行けないんだったら、ぜ~んぶえぐって地下をむき出しにしちゃえばいいんじゃなくって?」なんですねぇ。恐いですね~!

 ちなみに、大きさ3キロ級のサハクィエルがATフィールド全開で地上に到達したらどうなってしまうのか?
 泣きぼくろのあやしいネルフのエヴァンゲリオン計画技術主任は「第3新東京市はもちろん吹き飛び、太平洋と富士五湖がつながる。」とさらっと言っていましたが、サードインパクトが発生してしまえば人類自体が滅亡して地球はサハクィエルの星となります。まぁ、なると言われています。結局は使徒の誰もが人類に勝つことができなかったのでなんとも言えないのですが(『新劇場版Q』はわかりませんけど!)、『新世紀エヴァンゲリオン』における「人類と使徒との闘い」は、どうやらそういった「勝ち抜き☆地球の居住権争奪戦」らしいんですね。

 ちなみにちなみに、かつてあの恐竜滅亡の原因のひとつになったという、今から6550万年前に地球に衝突した大隕石「チクリューシブ・クレーター」(メキシコのユカタン半島)の大きさは「10~15キロメートル級」だったそうです。破壊力は「広島の原子爆弾の10億倍」! おく!?
 まぁそれほどじゃないにしても、サハクィエルの地上墜落はなんとしても食い止めなければいかんわけですよ。

 ちなみにちなみにちあきなおみに、最近の研究では、必ずしも「大隕石の衝突」だけが恐竜滅亡の原因ではなかったのではないかという、火山の大噴火といった地殻変動などとの複合説が主流となっているようです。ある日突然にパッと絶滅してしまったということじゃないらしいんですね。

 話をでっかいところから戻しまして、サハクィエルの出現と自分爆弾の連続投下にたいして、国連軍はすかさず、エヴァンゲリオンをのぞけば人類側の最強武器と言える「N2 航空爆雷」を10発以上サハクィエルにぶつけますが、哀しすぎることにまったく効き目がないまま、サハクィエルは強力な電波を発生させて地上の通信施設をジャミングし、地上からサハクィエルの正確な位置が捕捉できない状態にしてしまいます。

 いや~、見事に役に立たなくなっちゃいましたね、「N2 兵器」。
 かつては、一時的にとはいえ第3使徒サキエルと第7使徒イスラフェルに大きなダメージをあたえて行動不能におとしいれることができたN2 兵器だったものの、このサハクィエル戦によって、「使徒によってはぜんぜん頼りにならない。」というシビアな現実が明らかとなってしまいました。つらいな~!

 ただしですね、国連軍の攻撃を受けた直後に、サハクィエルがジャミング攻撃を発し姿を消したということは、見方によっては「これ以上の人類側の攻撃を受けることを不利と見て行方をくらました。」ということになるんですからね。多少はN2 兵器も通用したということだったのでしょうか?
 それとも、サハクィエルにとっては、N2 兵器以上に恐い「なにか」があったということになるのでしょうか……エヴァンゲリオンは宇宙には行けませんから、ということは、サハクィエルは「あの槍」のことを意識していた!?

 ともかく、全面的にこれまでにない規格外なスケールをもって現れてしまった驚異の「宇宙使徒サハクィエル」!
 いったんは姿を消してしまいましたが、行動の経緯から見ても、彼が日本の第3新東京市(の地下)を目指していることは間違いありません。そして、その墜落タイミングが一体いつになるのかが電波ジャミングのせいでつかめない! 通信機器がダメだからネルフ本部は南極の司令と副司令とも連絡がとれない!

 こういった混乱はあったものの、ネルフ本部を守る三佐になったばかりの作戦指揮官の采配は迅速で、前回にもあげたような第3新東京市・都市部周辺の住民避難態勢を徹底させ、「敗北」の可能性も充分すぎるほどにかんがみながら、持ち駒のエヴァンゲリオン3機で空からのサハクィエルの襲来を待つこととなりました。
 これまた正確な時間関係はつかめないのですが、そういったもろもろの体勢をととのえたところにサハクィエルがやってきたという本編の様子から察するに、おそらく国連軍の攻撃直後の失踪から本体の第3新東京市墜落までのタイムラグは「3日間」ほどあったのではないでしょうか。迎撃当日のソツのなさから見ても、少なくとも丸1日は、エヴァンゲリオン3機には無人の市街地でランニングする練習時間が必要だったはずです。

 「ハイっ、休んでないで高圧電線のハードル10本! ピーッ。」
 「ええぇ~!?」

 みたいな。とにかく人類の存亡がかかってるんでねぇ。


 まぁ、こんな感じで、当日のサハクィエルとエヴァンゲリオン3機との「墜落させてよ!」「いや、させない!!」のがっぷり激突対決のもようはまた次ですな。今回はいろいろ寄り道しちゃったから。

 でもたぶん、次回は別の話題だ年末だのごたごたでサハクィエルの話題はやれないから、この『長岡京エイリアン』はサハクィエルのお話で2011年と2012年をまたぐことになるかと……
 もう、むちゃくちゃ。
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クリスマスあてつけ企画 天使っていうか第10使徒サハクィエルが空から舞い降りた イブイブ編

2011年12月23日 15時55分21秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 はいど~もこんにちは。そうだいでございます。祝日の一日、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 いやぁ~冬ですね。真冬ですね。そしてクリスマスが近いんですよねぇ~。
 でも! どうでもいいですね~。こんな『長岡京エイリアン』を23日につづっているわたくしなんですからね。聖夜だアタックチャンスだという、世情のいっさいはわたくしのかたわらを通り過ぎてゆくのです。寒くていいじゃねぇか! 冬なんだから~。


 と、いうことでですね。今回はまたしても思いだしたかのように、そ~と~久しぶりに20世紀の TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場していた、正体不明の敵キャラクター「使徒」の魅力に迫る検証シリーズの続きに入りたいと思いま~っす。
 まぁ~ね。来年にいよいよ『新劇場版』の最新作公開が決定したとか言われている「エバンさん」(私が高校生だったころに地元にあったプラモデル屋さんのおばあちゃんが使っていた略称)なんですけどね。とにっかく! TVアニメ版のほうの画面上の古色蒼然さは時を経るたびに深まっていますよね……
 その上、圧倒的にヴィジュアルがブラッシュアップされてしまった『新劇場版』も出てきちゃったし、見なおすたびに「昔のアニメ」になっていくんだなぁ、私が夢中になっていたものが。

 ね? クリスマスに「使徒」のお話をする。こんなにぴったりな話題はないじゃないですか、ねぇ~!?
 しかもしかも! 今回にあつかう使徒さんは名前の由来からして「空の天使」!! 雪のように空からはらはらと舞い降りるイメージがわいてくる、クリスマスにもっとも似つかわしい使徒なんですからね~。

 ……え? 全然ちがう? ぼたっというか、むしろズドーン!!と落ちてくる感じ? っていうか、それ自体が武器の超巨大使徒? クリスマスっぽくない?

 ちょっとムリがあったかしら。だいたい、舞台となっている2015年の日本の気候が「一年中真夏」ってことになってるわけなんでね、クリスマスもへったくれもないわけなんですよ、本編は。だからもう、クリスマスエディションだなんだって言って、サンタっぽいコスプレをしてるヒロインのフィギュアとか、ちゃんちゃらおかしいと私は思うわけでね。本末転倒はなはだしいと! どうでもいいですけど。


 だ~らだ~らと続けてきたこの「使徒検証シリーズ」も、これでついに8体目! 記念すべき「第10使徒」の登板とあいなりました。

 このあたり、日本の第3新東京市を拠点とする対使徒特務機関ネルフの所有する「汎用人型巨大兵器エヴァンゲリオン」がブルー0号機・パープル初号機・レッド2号機の3機になった時期の、放送されたエピソード同士の具体的な時間間隔ははっきりとは公表されていないのですが、この「第10使徒サハクィエル」の襲来時期もまた、前回の「第9使徒マトリエル」の襲来・殲滅と、それとほぼ同じタイミングで発生していた原因不明の「ネルフ本部大停電事件」からどのくらいの時間がたった時点でのことだったのかが明らかになっていません。

 ということで、この点については完全に推測で判断しなければいけないんですけど、もろもろのタイムスケジュールから見て、マトリエル&大停電事件から少なくとも1週間は経過していたのではないでしょうか。

 根拠としてあげられるのは、対使徒作戦の責任者だったネルフ指揮官(28歳女性・お酒好き)の階級が「一尉(大尉)」から「三佐(少佐)」に昇進する人事が執行できるまでネルフの業務が通常状態に回復していたことと、なんといっても、大事な本部をあけてネルフのあやしい司令と枯れた副司令がそろって南極に出張する余裕ができていたということですよね。これらの重要スケジュールはたぶん、マトリエルその他のゴタゴタの直後にはできないと思うんだなぁ。ということで、1週間。

 ちなみに、TV本編を観るかぎりでは「ただの視察」のようにしか見えなかったこの時の司令と副司令の南極行き。
 南極といえば、2000年に突如として発生してしまったすべての始まり「セカンドインパクト」の舞台がここだったのですが、TVシリーズや「気持ち悪い。」でおなじみの旧劇場版2部作を補完する追加シーンの多い貞本義行のマンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』では、2人を乗せた国連軍の空母艦隊があの「ロンギヌスの槍」を輸送しているという驚きのシーンが加えられていました。出ましたね~、ロンギヌスの槍がついに!

 TVシリーズでは、最初っからネルフ本部地下最深部の「ターミナルドグマ」にいた「白い巨人」にブッ刺さっていたような先入観のあったこの巨大な槍も、どうやらセカンドインパクトの起点といえる南極から、このタイミングでネルフが掘り出してきて所有することとなったらしいんですな。
 実際、使徒たちとの激しい戦闘がさらにエスカレートすることが濃厚に予想される状況となり、ネルフの首脳コンビがわざわざ本部をあける危険をおかしてゲットしたロンギヌスの槍は、のちにネルフの「切り札」として大いに役に立つこととなりました。よかったね~。

 でもでも、よくよく考えてみると、使徒との決戦時に司令と副司令がいる必要のあったパターンって、あんまりないんですよね……

 そうなんです。もちろん組織としてのネルフに2人は不可欠ではあるものの、実戦の作戦を立案していたのはさきほどの作戦指揮官で、それに現場ならではの的確なアレンジを加えて最終的な勝利をつかんでいたのはパイロットの少年少女だったのです。
 これまでのいくたの使徒たちとの決戦を振り返ってみると、作戦指揮官のアイデアがそのままイケた勝ち星は3つ(VS 第5・6・7使徒)で、パイロットの機転かエヴァンゲリオンの予期せぬ暴走でなんとかなった勝ち星も3つ(VS 第3・4・8使徒)。なんと、ネルフのあやしい司令が直接指揮してゲットした勝利は前回のVS 第9使徒戦がお初だったのです。とは言いつつ、この戦いも最後は3人のパイロットのチームワークでなんとかなってたんでねぇ。
 あやしい司令は、やっぱり基本的には高い場所でニヤニヤ笑ってるだけだったんですなぁ。

 それだけに、よりによって、停電したエレベーターの中で使徒でなく自分の尿意と激しいバトルを展開していただけの直後に昇進という、異様に居心地の悪いタイミングとはなったものの、それ以前の段階で作戦指揮官は充分すぎるほどに奇跡的な勝ち星を重ねていたというわけだったんですな。いい加減だ無理矢理だととやかく言われることの多い作戦指揮官でも、結局はちゃんと勝ってるんだから素晴らしいですよね~。下にはつきたくないですけど。


 ところが。

 さまざまな奇跡を積みかさねてきた対使徒戦の中でも、今回のVS 第10使徒戦は、とびっきりに勝ち目のない決戦だとされているのです。

 この決戦におよんで、司令と副司令のいない状態で作戦指揮官が立てた策を分析したエヴァンゲリオン計画の技術主任(29歳女性・金髪染め泣きぼくろ)は、勝利の可能性を「0.00001%」だと明言。
 なに、成功率「10万分の1」!? 「万にひとつ」もねぇ……

 確かに、三佐となったばかりの作戦指揮官は、3機のエヴァンゲリオン専属パイロットとともに最後まで勝利という奇跡が起きることを信じて疑わなかったわけなのですが、表向きは第10使徒サハクィエルの襲来の可能性が高くなった時点で早々に「特別宣言 D-17」を発令し、第3新東京市を中心とした半径50km 地域の強制避難を徹底させ、ネルフ本部にあるスーパーコンピュータ「MAGI(マギ)」のバックアップを第2新東京市(現在の長野県松本市・『新世紀エヴァンゲリオン』の世界での日本の首都)に移す処置をとっていたのです。

 こういったあたりからも、限りなく負ける可能性の高い戦いだったらしいことがうかがわれるのですが、そんなVS サハクィエル戦のもようは一体どのようなものだったのでしょ~うかっ!?


 地上をはるか遠く離れた宇宙の衛星軌道上(高度およそ3万6千km !)から、虎視眈々とそのギョロ目をギラつかせて第3新東京市を探しまわる、全身オレンジ色のデンジャラスなヤツがいた……

「幸せなカップルはいねぇか……聖なる夜を『性なる夜』のとっかかりにしようとしてるヤツはいねぇか!? 待ってろ! 雪のかわりに俺が舞い降りてすべてを一瞬で吹き飛ばしてやる!! メリィイイイイクリスマァアアアス!!」

 落ち着いてください、別にそっちの世界はクリスマスじゃありません。


 ということで、史上初の「宇宙使徒」!! サハクィエルの身を挺した大落下決戦のゆくえは、また次回のココロだ~。

 いいクリスマスイブになるといいね~。
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節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~もう殲滅!?~

2011年08月31日 22時48分37秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ぅぅわっしょ~い! どうもこんばんは、そうだいでございます。みなさま、今日も一日お疲れさまでした。なんかいいことありました? 私は、特にねぇ!!
 ひぇ~もう今月もおしまいっすか。夏が過ぎてゆきますなぁ!

 夏が、夏が終わらないうちにはやく、第9使徒マトリエルの供養を済ませてあげなければぁ! あわれな「忘れさられた使徒」の引導は、この『長岡京エイリアン』めに渡させていただきます。


 その日。正午過ぎに第3新東京市地下・ジオフロントで未曽有の大停電が発生してから約1時間半が経過した、午後2時。
 市街地の中心部のジオフロント直上地点を確定した第9使徒マトリエルは、得意のオレンジ色の溶解液をダ~ラダラたらして地表の浸食を開始しました。
 この、「第3新東京市とジオフロントとのあいだにある22層・厚さ約400メートルの特殊装甲(『長岡京エイリアン』調べ)をなんらかの形で破壊してネルフ本部を襲撃する」というパターンは、マトリエルの襲来からみて4ヶ月前に初めてやってきた第3使徒サキエル以来の常套パターンであります。第3使徒サキエルは「目からビーム」、第5使徒ラミエルは「掘削ドリル」という手段で果敢にチャレンジしていました。
 ちなみに、第4使徒シャムシエルと第7使徒イスラフェルは(一瞬だけ)第3新東京市の土は踏んではいたもののあっという間に殲滅されており、第6使徒ガギエルと第8使徒サンダルフォンにいたっては第3新東京市の「だ」の字も見ないまま天に召されています。合掌。

 つまりね、「大停電に乗じる」という超ラッキーはあったものの、マトリエルはそれまでの使徒の半分もできなかった「ジオフロント襲撃」にこぎつけていたってことなんすよ! ま、使徒にとっての「あがり」、人類にとっての「ゲームオーバー」となるサードインパクトに最も近かったのは実はガギエルさんなのでは……という話は前にもしたわけなんですが、そこはそれとしても「敵キャラの防衛組織本部殴り込み」は特撮の華ですからねぇ! 初代ゼットン以来の伝統でございますよ~。

 よっしゃ、さいさきいいぞマトリエル~! このままズンズンいこうやぁ。

 さぁさぁ、前回に続きまして、午後2時のマトリエル浸食開始からのタイムスケジュールをおっていきましょ~。


午後2時
・マトリエル、市街地の中心にあたるジオフロント直上地点を確定して停止し、特殊装甲の浸食を開始

午後2時20分
・エヴァンゲリオン0、初、2号機専属パイロット、起動作業中のエヴァンゲリオン格納ケージに到着

午後2時50分
・エヴァンゲリオン3機起動、ほふく前進や徒歩で地上に出撃

午後2時55分
・エヴァンゲリオン3機、地上付近のマトリエル直下地点で溶解液と接触しアンビリカルケーブル断線

午後2時58分
・マトリエル、エヴァンゲリオン初号機のパレットライフル連射により殲滅


 ……え? 戦闘時間、こんだけ?
 いやいや、こんだけでさえないんですよ。アニメ本編から類推してもっと詳細にすると、


午後2時55分
・エヴァンゲリオン3機、マトリエルが浸食している特殊装甲内の縦穴から地表をめざすが、マトリエルの溶解液を浴びて落下
・エヴァンゲリオン初号機が他の2機の落下を食い止めて横穴に退避
・しかし、この時の落下によって3機のアンビリカルケーブルは断線し、起動時間は内蔵電池による「残り5分」のみとなる
・しかも、退避の際に初号機が携行していたパレットライフルをマトリエルの浸食穴に落としている

午後2時57分
・横穴で退避しているエヴァンゲリオン2号機の専属パイロットが、3機による連携殲滅作戦を提案する

午後2時58分
1、合図とともに3機が同時に横穴から出撃
2、2号機が縦穴を身体でふさいでマトリエルの溶解液を食い止め、同時にマトリエルのATフィールドを自分のATフィールドで中和させる
3、初号機が2号機のやや下に身体をひっかけて射撃体勢をとる
4、0号機が縦穴の底まで降下して、落ちているパレットライフルを拾って初号機にパスする
5、ライフルを受け取った初号機を確認して2号機がよける
6、初号機が地表にいるマトリエルの溶解液射出口(目玉)に向けてライフルを5秒間連射
7、マトリエル、胴体のコアを見事に撃ち抜かれて「くたっ……」と絶命


 ……以上です。
 つまりその、本当にエヴァンゲリオンとマトリエルが戦闘を繰りひろげたといえる時間は「5秒間」だったんですね。
 もしかしたら、マトリエルは戦っているという自覚もないまま逝ってしまったのかもしれません。

「ビエ~ンえんえん! もう1時間くらい泣いてるんだぜ? もうそろそろ来てもいいだろ、誰か!
 あぁ~もう、早くハデな戦闘がしたいなぁ。あいつらが来たらさぁ、ああやってこうやって(バババババ)……うっ。」

 ある意味、あらゆる使徒の中でもいちばん幸せな死に方だったのかも知れませんが……あわれよのう!

 前回の第8使徒サンダルフォンも「幼生の段階での戦闘」ということでとても万全のコンディションとは言えない状態だったのですが、実は今回のマトリエルも、あまりにも早すぎる決着だったためにさまざまな能力を明らかにしないままの退場とあいなってしまいました。
 とにかくねぇ、マトリエルについてはよくわからない点が多いんですよ。

 まずはなんといっても、「あの巨体でどうやってジオフロントに潜入するつもりだったのか?」という点ですね。
 とにかく自分の涙でとかした穴ですからね、せまいですよ。
 少なくとも、開始だいたい1時間後くらいの時点では深さはけっこういっていたようなのですが、穴の幅自体はマトリエルの胴体さえも満足に入らないような感じでしたよね。

 ここからわかることはただひとつ。
 ジオフロントまで穴が貫通した時点で、マトリエルがよりスリムなスタイルの「第2形態」に変身して落下していく、というものだったんじゃないのでしょうか!? コレだろ~。
 おそらくは、エヴァンゲリオンのような「人間」に近いものになってたんじゃないかなぁ。
 ひょっとすると、我々が「第9使徒マトリエル」と認識しているあのザトウムシみたいなものは本当はマトリエルの単なる「乗り物」であって、真のマトリエルは中でほくそえみながら操縦レバーを握っていたのではなかろうか……夢は広がりますねぇ。

 あと気になるのは、「マトリエルは自分の周囲からの攻撃があったとしたらどう応戦していたのか?」ね。
 まさか、ノーガードということはないでしょうよ。おそらくは、あの「ヤシマ作戦」のラミエルなみのズビズバビームを出すことができていた……はず。

 たぶんね、あの胴体に9つあった「眼の紋様」も、「目玉の部分がコアだと予測するネルフ」を見越してのデコイ(ダミー)だったはずなんですよ。そういう意味では、マトリエルは約10年後の『新劇場版』シリーズに登場する使徒たちにさきがけて知的な戦法をこころみていたということになるのです! あったまいい~。

 まぁ……結局、その紋様を見て混乱するはずの敵はどこにもいなかったんですけどね……
 しかも、初号機がまず撃ってみた胴体下の目玉がモロ大当たりのコアだったというわけで……初号機も別にその目玉を選んで撃ったんじゃなくて、穴から狙える部分がそこしかなかったから撃ったわけで……デコイ、見事なまでに役に立たず。嗚呼、不運!!

 やっぱり、攻撃は最大の防御とか言いますが、攻撃という行為は確かにそうであっても、攻撃のための準備をしているスキを狙われるというのはほんとにあぶないんですよね。

 その見方からもうひとつ言わせていただきますと、マトリエルの最終防御ラインともいえるATフィールドも、それ以外の周囲の攻撃からはどうだったのかはいざ知らず、下からの攻撃だけにかぎっては「ほぼ無いに近いうすさ」だったようです。
 だって、「ATフィールドを中和する」って申し訳程度に2号機パイロットが言ってただけで、本編を観るだけではマトリエルのATフィールドなんかどこにも見あたりません。ただ2号機が溶解液を身体で受け止めているだけ。

 そういえば、「使徒がATフィールドを展開して外部からの攻撃を防御している。」という情報は人類側にとっての基本知識となっているのですが、実際に肉眼で確認できるほどに強力なATフィールドを展開していた使徒は、マトリエルまでの段階では第3使徒サキエルと第5使徒ラミエルの2体しかいません。
 つまりは、使徒もちゃんと「ATフィールドはるぞっ。おりゃー!」と準備をしなければいけないわけで、そういう点では結果的に「気をはっていない状態」のマトリエルを狙い撃ちした今回の作戦はかなり的確であり、かつラッキーなものだったと言えるのではないでしょうか。


 要するになにが言いたいのかといいますと、

 第9使徒マトリエルは「歴代最弱の使徒」では断じてない!!

 ということなのよねェ。これをわが『長岡京エイリアン』は声を大にして叫びたいのです。歴代最弱は第4使徒シャムシエル!

 今回の対マトリエル戦はねぇ、なんと言っても「エヴァンゲリオン0、初、2号機が初めてそろい踏みした」記念すべき一戦だったんですよ。
 作戦はまさに、3機のうちのどれがいなくても成立しえないものだったのです。これに失敗したら時間切れにより3機とも機動停止。地味にギリギリ危機一髪のミッションでもありました。
 余談ですが、停電中のネルフは旧回線の電力をエヴァンゲリオン3機のアンビリカルケーブルにまわしたということになるので、「3機を動かすことのできる電力はネルフ本部全体の総電力の1.2%」という事実がみちびきだされます。まぁ……死ぬほど役に立たない情報ですけど。


 あぁ、マトリエル。
 登場したのはTV本編だけで、マンガ原作にも『新劇場版』シリーズにもお呼びのかからなかったマトリエル。
 マンガ原作では「ネルフ本部大停電」のエピソードはちゃーんと組み込まれていたので、結果的に「停電よりもいらない存在」になってしまったマトリエル。

 冥福を祈ります。お前のかたきは、同じ「気持ち悪い目ん玉」つながりの使徒が、必ずうつ!!

 ということで、史上初、脅威の「宇宙使徒」の登場は、また1ヶ月後ぐらいにやりま~す。
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節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~まあ、出現!~

2011年08月29日 14時15分30秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ハイどーうもこんにちは! そうだいでーっす。
 秋とは言いませんが、今日も過ごしやすい夏の日となっておりますねェ。
 昨日は久しぶりに風呂そうじをシマシータ。こういうのは天気のいい日に鼻歌でも唄いながらやらないとねぇ。カビはや~ね。

 ささ! さっそく本題にはいるけぇ!


 その日。いつもの晴天のある日、正午過ぎにネルフ本部で全電力回線の98.8%が一気に停電するという大事故が発生してしまいました。
 そしてその直後、伊豆半島東沖20キロに謎の巨大物体が出現!
 停電の影響でネルフ本部は新しい使徒の出現を察知できなかったのですが、代わりに旧東京都・府中の自衛隊基地がレーダーで確認することとなりました。しかし、この時点では府中基地はネルフ本部の異常事態を知りません。ありゃま!

 第9使徒マトリエルの形態は、伊豆半島の熱海付近に上陸してはじめて明らかとなるのですが、そりゃーもう気色の悪いものでした。
 まぁ簡単に言ってしまうと、「クモ」。クモの中でも「ザトウムシ」に近い形状です。あの、豆粒みたいな胴体にハリガネのような長~い脚が8本ついてるやつですね。生物学上はクモの一種なのですが、どちらかというと「脚が異常に長いダニ」といったおもむきです。
 ただし、対するマトリエルは胴体が厚み20メートルに幅50メートル! 4本の脚っぽい移動器官は全長200メートルで、折れ曲がる関節部分は上空100メートルに達しようかという超ビッグサイズ!
 しかも、それだけでも充分に気持ち悪いのに、胴体部分は全体に9つの「眼のような紋様」があしらってあるというアメイズィングなデザイン。それ以外には頭部らしいものもついていないポーカーフェイスぶりです。レディーガガもビックリよ。

「ちわーっす……あれ、迎撃なし? オレもなめられたもんだなぁ……じゃあ、行くか。お邪魔しま~っす。」

 上陸したマトリエルは、巨体らしいゆったりした歩調で一路、西の第3新東京市をめざします。
 映像から推定するしかないわけなのですが、マトリエルはだいたい普通自動車で追い越せる程度のスピードで移動しているようです。時速60キロってとこでしょうか。
 ていうか、マトリエルみたいな「ザトウムシ」体型には、脚4本はちょっと少ないんじゃない? 1本ずつ脚を動かさないとバランスがとれないので、かなり歩行に時間のかかる使徒のようです。

 それだけを材料に考えてみると、海中20キロ、熱海~第3新東京市(箱根)間の距離およそ20キロ、ただしそれぞれ海およぎに山のぼりというバイアスロン的な障害をへていたことをかんがみて、マトリエルは出現からおよそ約1時間をかけて第3新東京市に到達したのではないかと私は推測するんですが、どうかしら。

 その間、地上の第3新東京市には地下のネルフ本部の停電被害はどのくらい波及していたのでしょうか。
 どうにも断片的な判断材料しかないのがヤな感じなのですが、他のネルフ主要スタッフに遅れて出勤することになったオペレーターの1人(メガネ)が、停電発生時に地上の市街地の信号灯が消えてしまった瞬間を確認していますし、ネルフ本部に向かっていた3人のエヴァンゲリオン専属パイロットのやり取りのシーンで、車道の信号灯が消えている描写も見受けられます。つまり、全体かどうかはわからないにしても、地上の交通機関は少なくない支障をきたしていたということになります。
 ただし、当日に市街地を走行していた市議選の選挙カーが停電後もふつうに選挙活動を行っていたことから見ると、街ぜんたいが機能を停止したわけではなかったらしいこともわかります。いくらなんでも、信号が点灯していなかったら選挙活動なんかやってる場合じゃないって気づくでしょ!?

 しかし、ここが第3新東京市のすごい、というか不思議なところで、市街地で停電による大パニックを起きたような空気はいっさいなく、発生1時間後のマトリエル到達時には一般市民のシェルター非難はなんのトラブルもなく無事に完了していたようです。
 これはおそらく、過去4度にわたる使徒の襲来と、それに向けて幾度となく実施されていた市をあげての大規模な緊急避難訓練によって、第3新東京市民が他の自治体とは比較にならないレベルの冷静沈着な危機対応ができるようになっていたことが大きかったんじゃないでしょうか。特に、大停電の日からみて約3ヶ月前にあった第5使徒ラミエル殲滅戦はとてつもない被害をともない、市街地は回復に1ヶ月半を要するという苦い経験を味わっています。

 あとはですね、なんでそんな場所にわざわざ住んでなきゃいけないんだということで、まぁ~市人口の激減もすでに始まっていたのではないのでしょうか。
 「次期首都候補」という名目で建造された第3新東京市なのですが、少なくとも映像で見る限りは、とてもじゃないですがにぎわっている印象はありません。やたら建造物はキレイなんですが、冒頭の子どもと路上の車以外は見事にフレームインしてこないですね。
 だいたい、一般市民が避難を始めているのにまったくそれに気つかずに活動を続けている選挙カーって、ふだんからどんだけ人が少ないんだ第3新東京市って話ですよね。過疎しすぎじゃね!?

 余談ですが、この回で「選挙カーのウグイス嬢」役としてゲスト出演しておられたのは、声優の矢島晶子さん。矢島さんの演じる代表的なアニメキャラクターといえば……もう言うまでもありませんね。
 ぅぉお? オラにこんなちっちゃい役やらせるなんて、いい根性してんじゃんじょ~ん。

 ともあれ、ネルフ本部の大停電は発生時に地上に公表されたわけではなかったのですが、なんらかの異変を感じた一般市民はただちに気づいた人から正しい対応を始めていたようです。
 ただ、問題はその異変と別に進行していた使徒接近のニュースを、第3新東京市の誰も把握していなかったということです。特に、使徒を迎撃するはずの地下のネルフのみなさんが! これはてぇへんだ~。

 そして今回、地味ながらもっとも役に立つ対応をしてくれたのが、府中の自衛隊「総括総隊司令部」のみなさま! ギリギリではありましたが、使徒の接近を航空自衛隊のプロペラ機で上空から伝えるという手段をとっていなければ、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』レギュラーメンバーのみなさんが「停電どうしよっかぁ~。」とウチワをあおいでいるうちに使徒がジオフロントに落下、まっ暗な中でめでたくサードインパクトという、情けないことはなはだしいバッドエンディングになっていたのかもしれないのです。


 ここで、私のつたない推測にもとづく具体的な使徒侵攻のタイムスケジュールを見てみますと(具体的な時刻は便宜上仮定しただけのものです)、

午後0時30分
・ネルフ本部で大停電発生

午後0時35分
・エヴァンゲリオン初、0、2号機パイロットの3人、ネルフ本部の地上施設に到着して本部からの連絡を待つ

午後0時40分
・自衛隊府中基地、伊豆半島沖20キロ地点海中に第9使徒マトリエルを確認

午後1時
・マトリエル、伊豆半島熱海付近に上陸、引き続き第3新東京市へ移動
・府中基地、ネルフの使徒への迎撃行動がまったくないことを不審に思い、防衛省統合幕僚監部に連絡をとる
 ※劇中でのセリフは「統幕会議」と聴こえるのですが、現実の世界では統幕会議は『新世紀エヴァンゲリオン』TV放映終了後の2006年に統幕監部に発展・改称されています。まぁ、近未来SFではよくあることよね……

午後1時5分
・エヴァンゲリオン初、0、2号機パイロットの3人、非常通路を使いジオフロントのネルフ本部発令所をめざす

午後1時10分
・府中基地、ネルフ本部で大停電が発生しているとの情報を確認し、プロペラ機で第3新東京市に使徒接近の報を伝える対応を決定、実行

午後1時25分
・自衛隊のプロペラ機が第3新東京市上空に飛来し、ここではじめて地上に使徒接近の情報がもたらされる
・地上を移動中だったネルフ本部オペレーター(メガネ)が使徒接近の情報を知る

午後1時30分
・マトリエル、第3新東京市に到達しジオフロントの直上地点をめざしてさまよう

午後1時35分
・メガネ、市議選の選挙カーをジャックする機転を効かせて車両口からネルフ本部発令所に急行する

午後1時40分
・ネルフ本部非常通路を迷走中のパイロット3人、メガネの拡声器からの呼びかけを聞いて使徒接近の情報を知る

午後1時55分
・ネルフ本部非常通路を迷走中のパイロット3人、あやまって地上に出た際に移動するマトリエルを肉眼で確認する
・メガネの選挙カー、発令所に到着しネルフ本部職員に使徒の第3新東京市侵攻を報告する
・あやしい総司令、ただちに手動と緊急用ディーゼルエンジンでのエヴァンゲリオン0、初、2号機の起動を指令する

午後2時
・マトリエル、市街地の中心にあたるジオフロント直上地点を確定して停止する


 こんな感じでしょうか!? 超テキトーな時間割ですみません……でも、アニメ本編のカット割りをバカ正直に出た順番でならべると、こんな流れがいちばんしっくりくるわけですよ。
 ところで、0時30分から停電復旧の3時すぎまで2~3時間エレベーターに閉じこめられていた作戦指揮官は今回まったく使徒殲滅にかかわっていないのですが、1時30分ごろの段階ではそんなそぶりは見せなかったものの、3時すぎの復旧時には膀胱が爆発寸前の状態に陥っていたようです。1~2時間のガマン、君には耐えられるかな!?


 まぁこんなタイムスケジュールだったわけなのですが、人類側でこういったドラマチックな群像が展開されていたそのころ、地上では完全にカヤの外にされていた第9使徒マトリエルがひとり号泣していました。

「ぐおお~。ぢ、ぢぐじょ~!! だれも相手にしてくれないし、街にも人っこひとりいねぇ! せっかく海の底からやって来たっていうのに、いくらなんでもあんまりじゃねぇか! さびしいから、こっちからネルフ本部に行ってやる! うおおぉ~いオイオイ!!」

 ジオフロントの直上地点を確定したマトリエルは、胴体の真下にある眼の紋様部分からオレンジ色の強力な溶解液を『探偵!ナイトスクープ』の西田敏行所長ばりに大量に分泌させ、地上とジオフロントのあいだに存在している装甲版の溶解に取りかかりました。これは危険だ!

 さぁ~どうなるかしら?
 「実質戦闘時間5秒」の急転直下の展開はまた次回。

 うひょお~、マトリエルの話題でブログ4回も使っちゃうよぉ。もうサイコー!! イ~ヒッヒ。
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