長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

たぶん、わたしは3人目だから……  戦国ニッチ武将列伝・豊臣秀勝!! 其ノ壱

2011年04月23日 22時57分26秒 | 日本史みたいな
 どうもこんばんは~、そうだいです。今日は天気わるかったね~。私の町は一日中雨でした。ただ、この前の夜ほど寒くはなかったですねぇ。もう春ですよ~い。

 みなさん、NHK大河ドラマ『江(ごう)』、ご覧になってますか~? 私は『江』どころか、TV番組はぜ~んぶ観られまっしぇ~ん。
 家にTVがないことのなにがつらいかって、やっぱり大河ドラマと『タモリ倶楽部』が観られないことですよね。TVがなくなったのが去年の夏だったのでもう慣れたんですけど、『江』なんか、知り合いの家に遊びに行った時にたまたまやってた第2回しか観てないんですからね。よりによって中途半端な第2回……
 
 まさかねぇ……一回も見のがさずとまではいかないのですが、1991年の『太平記』以来ず~っと最低限初回と最終回だけはチェックしてきていた大河ドラマと、まさかこんなに疎遠になってしまうとは……ちなみに、私の記憶に残っているいちばん古い大河ドラマは、1983年の『徳川家康』です。

 そのあたりの思いは、去年の夏、我が家のTVが数日後にブッ壊れようとは微塵も予想だにしていなかった時期につづったブログ(1992年の『信長 KING OF ZIPANGU』について)でもいろいろとくっちゃべっているのですが、

 「あぁ~、最近、大河も観なくなっちまったなぁ~。」

 と思っていた今日この頃、ありがたいことに大河ドラマについてのコメントを寄せていただきまして、今やっている『江』のキャスティングに年齢的な時空のゆがみが生じているという話題になりました。
 確かにそのお方の指摘されるとおり、


お江の方(1573~1626)        …… 上野 樹里(25歳)
江の母・お市の方(1547~83)     …… 鈴木 保奈美(44歳)
江の長姉・お茶々の方(1569~1615) …… 宮沢 りえ(38歳)
 ※茶々の正確な生年は不確定だが、1566年から69年のあいだだとされている
江の次姉・お初の方(1570~1633)  …… 水川 あさみ(27歳)

豊臣 秀吉(1537~98)         …… 岸谷 五朗(47歳)
織田 信長(1534~82)         …… 豊川 悦司(49歳)
徳川 家康(1542~1616)        …… 北大路 欣也(68歳)
明智 光秀(1528~82)         …… 市村 正親(62歳)


 ね、無理があるでしょ。
 ちょっとみなさん、左の歴史上の方々の年齢差と、右の俳優陣の年齢差をキョロキョロッと見比べて頂きたいと思います。
 そうなんですよ、お茶々の方と徳川家康を演じる俳優さんの年齢設定が、他の方々よりもちょっぴり上めにズレておられるのです。「ちょっぴり」?

 これは、もちろん「NHK大河ドラマにレギュラー出演する」という、スケジュール上かなり他のお仕事を圧迫するらしい条件をクリアした役者さんだけが出演するという制約があるなど、必ずしも万人が納得できる理想のキャスティングになるとは限らないという現実的な問題がからんでいるかとは思うのですが、私は制作陣にもそれなりの作品上の意図があるんじゃないかとにらんでいます。
 そりゃもうあなた、お茶々の方VS徳川家康の最終決戦が繰り広げられる「大坂の陣」(1614~15年)に照準を合わせたキャスティングになってるっちゅうことなんですな。その時期にはお茶々は40代後半だし、おタヌキ殿にいたっては70の坂を越えています。
 つまり、それまでは多少のムリはあっても、宮沢さんと欣也ちゃんはその時には素晴らしい名演を見せてくれるはずなのですよ! その時までの多少の「あれっ?」感はしかたないのだ~。がまんがまん!

 今回のお茶々と家康に限らず、NHK大河ドラマでは、登場するそれぞれの歴史上の人物の「人生の見せ場」がどこかに必ず設定されていて、それがある人の場合は20代だったり他のある人の場合は60代だったりまちまちになってしまうため、それぞれの年代で最大限の実力を発揮できる俳優さんを起用していくと、ほんとは同年代の人たちのはずなのに、並んでみると「あれっ、姉妹? 盟友? 親子じゃないの?」というゆがみが発生してしまうわけなんですな。
 あと、『江』は秀吉役の方が40代になっているので、ギラギラしたエネルギッシュな秀吉という部分が強調されているようですね。ま、観られないから予想するしかないんですけど。


 ここで個人的意見を言ってしまうのですが、私は、歴史劇で現代の俳優さんが歴史上の人物を演じられる場合には、

「やる人物に対して、実年齢が10歳年上の俳優さんが演じるといちばんしっくりくる。」

 という、実生活ではな~んの役にも立たないこだわりを持っています。いくら個人ブログと言っても、ここまでどうでもいいこと言っちゃっていいのかしら!?
 理由はかんたん。「むかしの人と現代人とで、動物としての時間の流れ方が違っているから」です。
 よく言われることですが、戦国時代の日本人の平均寿命はやっぱり「人間五十年」。自他共に認める健康オタクである徳川家康が75歳まで生きたのが珍しいくらいで、秀吉は62歳という、現代ではこれからと言ってもいいような年齢でぼろぼろの爺様になって燃えつきています。
 (歴史上の人物のみなさんの年齢は、わが『長岡京エイリアン』では基本的に「数え年」で表記しています。誕生日のわからない方もいますしね!)
 信長と光秀は仲良く「突発的な理由」によって死亡しているのですが、信長は40代なかばですでに家督を嫡男の信忠にゆずって形式上は隠居していますし、50代なかばで「本能寺の変」をブチあげた光秀は、当時やっと13歳になったばかりの嫡男・光慶(みつよし)に明智家の未来をたくすために最後のひとふんばりとして政変に踏み切ったとも読めるふしがあります。
 だとしたら、やっぱり49歳の織田信長と49歳のトヨエツは、おんなじ年齢でもちょっと中身の時間の流れ方がちがうんじゃないかしら?

 そういう意味で、私は上のキャスト表でいうと鈴木保奈美さんのお市の方と市村さんの光秀はピッタシカンカンだったんじゃないかっつう気がするんですが……ご覧になった方、いかかでしたか~?
 しかし、「戦国一の美女」とうたわれたお市の方って、37歳で大地康雄といっしょに自害してたんですね……わっけぇな~。

 まぁ、いろいろと言ってきましたけど、大河ドラマって、誰が大変って主人公がいちばん大変ですよね……
 なんかネット上の情報によると、上野樹里さん、10歳ぐらいからのお江を演じてるんですって? あっぱれだねぇ。
 これで54歳での死去まで突っ走るんですよね。ガンバレ樹里さん! 私も、なんとか最終回までには家でその姿を観られるように、したい……マニマニマニ~!!

 ところで、樹里さんが主人公として演じている「お江の方」は、これまでの戦国時代、特に徳川家康をメインにすえたドラマでは常連の登場人物なのですが、なにかと3番目の夫となる江戸幕府第2代征夷大将軍・徳川秀忠との夫婦生活や、実の我が子ではない息子の家光との確執から「鬼のようなモーレツ母ちゃん」のイメージがあるような気がします。なんてったって、2000年の『葵 徳川三代』ではあの岩下志麻サマが演じていらっしゃいましたからね。
 さぁ、そこらへんを樹里さんがどう演じていくのか? ぜひとも彼女ならではの新解釈を見せていただきたいのですが、少なくとも何年か前にやってた夫婦生活をメインにすえた大河ドラマのように、「はなっからの嘘っぱち」だけをならべたてた家庭像だけはつくっていただきたくないと……え? 脚本家おんなじ?


 さてさて~い。んなこたぁどうでもいい! んなこたぁどうでもいい!!

 私は今、『江』についてのいろいろを調べているうちに、がぜん! なんとかして『江』を観たくなってしまうような情報を目にしてしまいました。

「今回の『江』には、あの豊臣秀勝が登場するらしい。しかも、演じるのは今をときめくEXILEのAKIRA。」

 うおお~!! 豊臣秀勝、秀勝が出てくるんですか。じゃさ、じゃさ、豊臣秀保も出てくるのかな、「秀康」じゃなくて「秀保」のほう! ヒャッホウ!!

 これは実にすばらしいことです……
 ご存じの方にとっては言わずもがななことなんですが、大河ドラマをはじめとしたたいていの映像化作品の中では「豊臣一族の武将」は秀吉・秀頼・秀次の3人、ちょっと詳しいところで秀長といったあたりしか登場してきません。
 たぶんこれは、「後年に深刻な後継者不足に悩む秀吉」という部分を強調するためにあえてほどこされた省略だと思われるのですが、実際の豊臣家には、もうちょっと多くのファミリー武将がいたのです。もちろん、その中には秀吉の実の子ではないものの、後年になんやかんや言われつつも秀吉の実子である秀頼が産まれなかったとしたら、ひょっとすると秀吉の巨大すぎる遺産を継承するかも知れなかった人物が何人かいたのです。

 そして! そういった異常に影の薄い「豊臣家の人々」の1人が、このたびめでたく長澤まさみさんとの交際が報じられたAKIRAさんが演じられる豊臣秀勝その人なのです!
 なるほど。豊臣秀勝はお江の方の2番目の夫だったから、さすがに今回ばかりは出てこないわけにはいかなかったのですな。
 んで! 今回はその豊臣秀勝についてのいろいろをやってみたかったのですが、いっつっもォのよお~に字数がつゥ~き。ちあきです。

 つうことで、タイトルにデカデカと「ニッチ」と銘打ってしまったのですが、実はそんな表現が大変な失礼にあたるほどメジャー&超セレブな王子様だった豊臣秀勝のことを次回はつづってみたいと思います。
 ところで、これまたタイトルにあるとおり、豊臣秀勝は旧名を羽柴秀勝というのですが、実は彼、「羽柴秀勝」という名前を持った方としては3人目にあたる人物なのです。まさか、戦国時代にそんな綾波レイみたいな武将がおったとは……

 といったミステゥリアスなふりかたをしまして、また次回~。
コメント (2)
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