1〜11月の累計売上高は前年同期比31.8%増となった(台湾北部・新竹)
【台北=龍元秀明】
半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表した11月の売上高(速報値)は前年同月比34%増の2760億台湾ドル(約1兆2900億円)だった。
生成AI(人工知能)関連のサーバー向けなどに先端半導体の販売好調が続き、同月として過去最高だった。
TSMCの月次売上高は1月に前年同月比でプラスに転じて以来、11月までその月としての最高の更新が続いている。
1〜11月の累計売上高は前年同期比31.8%増の2兆6161億台湾ドルとなった。10月にTSMCは24年12月期の売上高予想を以前の「20%台半ばをわずかに上回る増収」から「30%近くの増収」に引き上げていた。
TSMCは半導体の受託生産で世界シェアの6割を占める最大手。米エヌビディアや米アップルなどに先端半導体を独占的に供給している。
エヌビディアはTSMCがつくる次世代AI半導体「ブラックウェル」の出荷を今後本格化する見通しだ。