村田製作所は23日、10月1日付で株式1株を3株に分割すると発表した。同社の株式分割は、2019年4月に1株を3株にして以来、4年半ぶり
。1単元の投資金額を引き下げて、投資家層の拡大と市場流動性の向上につなげる。同時に24年3月期の期末配当予想を従来の75円から25円に修正したが、株式分割を考慮すると実質的な変更はない。
23日の終値から算出した村田製株の最低投資金額は、80万5千円。株式分割後は、東京証券取引所が望ましいとする「5万円以上50万円未満」の水準におさまる見通し。
東証は個人が投資しやすい環境を整えるため、最低投資金額が50万円以上の企業を対象に、投資単位の引き下げを検討するよう要請していた。
村田製作所は23日の取締役会で定款を一部変更し、発行可能株式総数を17億4300万株から52億2900万株に引き上げることも決議した。
村田製作所は、前回と同じ3分割とした理由について「個人投資家の皆様が売買しやすい投資単位とした」と説明した。
日経記事2023.05.23より引用