りんたろうのきときと日記

好きな事だけ只々綴る

DVD「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」観ました♪

2008年02月23日 03時07分12秒 | 映画(DVD)
☆「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
監督:吉田大八
出演:佐藤江梨子、佐津川愛美、永瀬正敏、永作博美、山本浩司、土佐信道、上田耕一、谷川昭一朗、吉本菜穂子、湯澤幸一郎、ノゾエ征爾、米村亮太朗


「劇団 本谷有希子」主宰・本谷有希子の同名戯曲を映画化。
この作品、公開時に観たかったのですが、結局観に行けずDVD化を楽しみにしていました。
いや~、面白かった(>_<)☆
出演陣たちがまたいい♪

自分は特別な人間なのだと思い込み、田舎を捨てて女優を目指す主人公・澄伽を演じるのは佐藤江梨子。
横暴でプライドが高く自意識過剰女な勘違い女なんですが、実際には才能ゼロで結局は現実に打ちのめされる。
まぁ、役者やろうなんて人間は少なからず澄伽のように「自分は他人とは違う何かがある」と思っているのではないでしょうか。
じゃなきゃ人前に出るような職業にはつかないと。
こんな澄伽のような女性、僕も実際に何人か出会ったこともあったりして、あながち架空の人物とは思えなかったりして(^-^;(笑)

姉である澄伽に怯えつつも冷めた目で観察し、罪悪感に苛まれながらこっそり姉をモデルにした漫画を描く妹・清深には佐津川愛美。
姉とは対照的に地味でネクラ。
姉の恨みや八つ当たりを甘んじて受ける姿は痛々しい(>_<)
その分、ラストの逆転劇はスカっとします(^-^)

血が繋がっていないとはいえ、澄伽と関係を持ってしまい、彼女を甘やかす長男・宍道には永瀬正敏。
今までのイメージと違い、寡黙で重い演技をみせてくれます。

宍道の妻・待子には永作博美。
生後まもなく両親に捨てられ、孤児院で育ち、家族を持てた嬉しさから、夫の宍道の暴力や澄伽の横暴さにも、明るく健気に耐える姿はあまりにも悲しい(>_<)

ブラックな笑いに包まれ、可笑しくもあり、悲しく切なく、そして痛い(>_<)
ホント、観終わってから心が痛くなる。
でも僕はこの作品好きです。
サイコチックで何が起こるかわからず、最後まで気が抜けない。
ラストはウルっときてしまいました(^-^;
まだ2月ですが今年観た邦画(DVDを含めた)の中で1番かも(^-^)