☆「闘茶 tea fight」
監督: ワン・イェミン
出演:香川照之、戸田恵梨香、ヴィック・チョウ、チャン・チュンニン、細田よしひこ、ほんこん、藤田陽子、エリック・ツァン、
古都・京都で何代も続いている、老舗の茶屋「八木茶舗」。
そこの跡継ぎながらも、現在は開店休業状態である主人・八木圭。
今朝も別のアルバイトをクビになって、朝帰りしてきた父親の前には、呆れかえる一人娘の大学生・美希子がいた。
大学を卒業後に、茶を学ぶため台湾留学を考えていた彼女だったが、圭は「お茶に関わると災いが起きる」と、入学願書を破り捨て、まったく聞く耳を持たない。
美希子がまだ幼かった頃、圭は家族よりも究極の茶作りに没頭し、その最中に最愛の妻・緑を亡くし、それは八木一族に代々伝わる「黒金茶の呪い」であると信じこんでいた。
なんとか圭に立ち直って欲しいと願う美希子は、その夜、バイト先で父の幼馴染・村野徳治郎が経営する和菓子屋の息子・月彦とともに、茶屋の蔵に忍び込み古い書物を発見。
その内容とは、遠い遠い昔、古代中国には「雄黒金茶」と「雌黒金茶」、それぞれの茶葉を育てる部族がいた。
富と権力を欲し争いが絶えない「雄黒金茶」族。
平安を望み静かに暮らす「雌黒金茶」族。
ある日、「雌黒金茶」の村に「雄黒金茶」族が現れ、「雌黒金茶」を侮辱。
日本より「雌黒金茶」族に留学していた八木家の先祖は「雄黒金茶」に闘茶を挑み、その勝敗の結果に激怒した「雄黒金茶」は「雌黒金茶」族を虐殺。
雌国金茶は滅亡してしい、それ以来、八木家は雌国金茶の呪いを受けてきたのだという。
だが、その恐ろしい呪いは、子孫が奇跡的に残った茶木から雌国金茶を作りだし、宿敵である雄黒金茶に闘茶に挑んで勝つことによって解けるらしい。
そして、美希子と月彦は、庭に雌国金茶の茶木が立っていたことに気づく。
それから数日後、圭に黙ってお茶会に参加していた美希子が突然意識を失って倒れてしまった。
それを知った圭は「ついに呪いが始まった!」と彼女を叱りつけ、父と娘は再び衝突する。
美希子は衝動的に、インターネットで知り合っていた雄黒金茶を持っているというチャット友達に会うため、台湾に飛ぶ。
しかし、それは闇の茶市場を牛耳る若き天才茶人・楊の罠だった。
日本と台湾を舞台に、伝説茶を巡り繰り広げられる闘いと運命に翻弄される人々の姿を描いたアジアン・エンタテインメント「闘茶」ムービー。
老舗の茶屋の主人で天才茶人でありながら、妻の死に責任を感じ茶の道を捨てた八木圭を演じるのは香川照之。
この人はホント、良い演技をみせてくれる役者さんですね。
物語がダレ気味になっても香川照之が出てくると途端に息を吹き返すのがすごい☆
圭の娘で、父のために呪いの謎に挑む美希子には戸田恵梨香。
僕は戸田恵梨香は「デスノート」の弥海砂しか知らなかったのですが、今回の役もイイ(^-^)♪
美希子が持つ雌国金茶を狙う楊には台湾のアイドル・ユニット<F4>の周渝民(ヴィック・チョウ)。
日本でも大人気だけあって、試写会場は彼のファンらしき女性でいっぱいでした。
美希子を追ってきた圭が、台湾で出会った謎の美女ルーファにはチャン・チュンニン。
古来中国の闘茶を描いたオープニング・アニメーションは「アニマトリックス」や「鉄コン筋クリート」のスタジオ4℃。
予告では荒唐無稽でハチャメチャな内容なのかと想像していたら、意外と真面目、笑いも少ない。
京都が舞台の前半は、軽快なテンポの会話や、ストーリーも面白く、ダメ親父としっかり娘の親子関係、その周りの登場人物たちとのドラマに引き込まれる。
しかし、台湾に渡ってからは残念ながら失速。
要所要所に挟まれるギャグも中途半端で、特に楊の部下の2人組みのわざとらしさには鼻につき、彼らが出てくるたびに僕の心はどんどん離れて行く(´Д`)
闇の茶市場は、すごくチープなセットで、とてもじゃないけど力のある組織にはみえない。
そこでは10人くらいのいかにもエキストラたちがワイワイ競りを競っているだけで、全く危ない雰囲気もなし(´Д`)
で、監督は、エンタテインメント的盛り上がりよりも「お茶」わび・さび(侘・寂)の方を重視しちゃったもんだから、「闘茶」シーンも地味(´Д`)
ラストにいたっては全く盛り上がらない(´Д`)
中途半端にギャグ入れるんだったら「金玉満堂 決戦!炎の料理人」や「食神」のようにとことんおバカに作って欲しかったなぁ(^-^;
タイトルにもなっている「闘茶」。
僕は映画のオリジナル造語なのかと思っていたのですが、古くから実際に行われているものだったんですね(^-^;
所謂、利き酒ならぬ「利き茶」で、最初はお茶を飲んで銘柄や、種類を当てたりなどする単なる遊びだったのですが、茶の湯の格式が高くなるにつれて、その抽出方法・風味、さらに様式美・精神性などを競い合う事に重きを置かれるようになり、徐々に遊びの心は失われていったそうです。
日本にも鎌倉時代後期頃渡来し、貴族の間でたちまち流行。
そして南北朝から室町時代中期にかけて全盛期に。
しかし庶民の間では賭け事ととして行われるようになり、足利尊氏は「建武式目」の中において、「賭事を目的とする遊びは、一切禁じる」と云う項目を加え禁止にしたほど。
やがて「闘茶」は「茶の湯」となり、明治時代には「茶の湯」は「茶道」となったそうです。
☆結構期待していたのですが、思ったより普通だったかなぁ(^-^;
DVDでもよいかも(^-^;
でも、古い家が立ち並ぶ京都シーンや、登場人物の京都弁は良いですね(^-^)
京都へ旅行とお抹茶が飲みたくなる作品でした(^-^)
監督: ワン・イェミン
出演:香川照之、戸田恵梨香、ヴィック・チョウ、チャン・チュンニン、細田よしひこ、ほんこん、藤田陽子、エリック・ツァン、
古都・京都で何代も続いている、老舗の茶屋「八木茶舗」。
そこの跡継ぎながらも、現在は開店休業状態である主人・八木圭。
今朝も別のアルバイトをクビになって、朝帰りしてきた父親の前には、呆れかえる一人娘の大学生・美希子がいた。
大学を卒業後に、茶を学ぶため台湾留学を考えていた彼女だったが、圭は「お茶に関わると災いが起きる」と、入学願書を破り捨て、まったく聞く耳を持たない。
美希子がまだ幼かった頃、圭は家族よりも究極の茶作りに没頭し、その最中に最愛の妻・緑を亡くし、それは八木一族に代々伝わる「黒金茶の呪い」であると信じこんでいた。
なんとか圭に立ち直って欲しいと願う美希子は、その夜、バイト先で父の幼馴染・村野徳治郎が経営する和菓子屋の息子・月彦とともに、茶屋の蔵に忍び込み古い書物を発見。
その内容とは、遠い遠い昔、古代中国には「雄黒金茶」と「雌黒金茶」、それぞれの茶葉を育てる部族がいた。
富と権力を欲し争いが絶えない「雄黒金茶」族。
平安を望み静かに暮らす「雌黒金茶」族。
ある日、「雌黒金茶」の村に「雄黒金茶」族が現れ、「雌黒金茶」を侮辱。
日本より「雌黒金茶」族に留学していた八木家の先祖は「雄黒金茶」に闘茶を挑み、その勝敗の結果に激怒した「雄黒金茶」は「雌黒金茶」族を虐殺。
雌国金茶は滅亡してしい、それ以来、八木家は雌国金茶の呪いを受けてきたのだという。
だが、その恐ろしい呪いは、子孫が奇跡的に残った茶木から雌国金茶を作りだし、宿敵である雄黒金茶に闘茶に挑んで勝つことによって解けるらしい。
そして、美希子と月彦は、庭に雌国金茶の茶木が立っていたことに気づく。
それから数日後、圭に黙ってお茶会に参加していた美希子が突然意識を失って倒れてしまった。
それを知った圭は「ついに呪いが始まった!」と彼女を叱りつけ、父と娘は再び衝突する。
美希子は衝動的に、インターネットで知り合っていた雄黒金茶を持っているというチャット友達に会うため、台湾に飛ぶ。
しかし、それは闇の茶市場を牛耳る若き天才茶人・楊の罠だった。
日本と台湾を舞台に、伝説茶を巡り繰り広げられる闘いと運命に翻弄される人々の姿を描いたアジアン・エンタテインメント「闘茶」ムービー。
老舗の茶屋の主人で天才茶人でありながら、妻の死に責任を感じ茶の道を捨てた八木圭を演じるのは香川照之。
この人はホント、良い演技をみせてくれる役者さんですね。
物語がダレ気味になっても香川照之が出てくると途端に息を吹き返すのがすごい☆
圭の娘で、父のために呪いの謎に挑む美希子には戸田恵梨香。
僕は戸田恵梨香は「デスノート」の弥海砂しか知らなかったのですが、今回の役もイイ(^-^)♪
美希子が持つ雌国金茶を狙う楊には台湾のアイドル・ユニット<F4>の周渝民(ヴィック・チョウ)。
日本でも大人気だけあって、試写会場は彼のファンらしき女性でいっぱいでした。
美希子を追ってきた圭が、台湾で出会った謎の美女ルーファにはチャン・チュンニン。
古来中国の闘茶を描いたオープニング・アニメーションは「アニマトリックス」や「鉄コン筋クリート」のスタジオ4℃。
予告では荒唐無稽でハチャメチャな内容なのかと想像していたら、意外と真面目、笑いも少ない。
京都が舞台の前半は、軽快なテンポの会話や、ストーリーも面白く、ダメ親父としっかり娘の親子関係、その周りの登場人物たちとのドラマに引き込まれる。
しかし、台湾に渡ってからは残念ながら失速。
要所要所に挟まれるギャグも中途半端で、特に楊の部下の2人組みのわざとらしさには鼻につき、彼らが出てくるたびに僕の心はどんどん離れて行く(´Д`)
闇の茶市場は、すごくチープなセットで、とてもじゃないけど力のある組織にはみえない。
そこでは10人くらいのいかにもエキストラたちがワイワイ競りを競っているだけで、全く危ない雰囲気もなし(´Д`)
で、監督は、エンタテインメント的盛り上がりよりも「お茶」わび・さび(侘・寂)の方を重視しちゃったもんだから、「闘茶」シーンも地味(´Д`)
ラストにいたっては全く盛り上がらない(´Д`)
中途半端にギャグ入れるんだったら「金玉満堂 決戦!炎の料理人」や「食神」のようにとことんおバカに作って欲しかったなぁ(^-^;
タイトルにもなっている「闘茶」。
僕は映画のオリジナル造語なのかと思っていたのですが、古くから実際に行われているものだったんですね(^-^;
所謂、利き酒ならぬ「利き茶」で、最初はお茶を飲んで銘柄や、種類を当てたりなどする単なる遊びだったのですが、茶の湯の格式が高くなるにつれて、その抽出方法・風味、さらに様式美・精神性などを競い合う事に重きを置かれるようになり、徐々に遊びの心は失われていったそうです。
日本にも鎌倉時代後期頃渡来し、貴族の間でたちまち流行。
そして南北朝から室町時代中期にかけて全盛期に。
しかし庶民の間では賭け事ととして行われるようになり、足利尊氏は「建武式目」の中において、「賭事を目的とする遊びは、一切禁じる」と云う項目を加え禁止にしたほど。
やがて「闘茶」は「茶の湯」となり、明治時代には「茶の湯」は「茶道」となったそうです。
☆結構期待していたのですが、思ったより普通だったかなぁ(^-^;
DVDでもよいかも(^-^;
でも、古い家が立ち並ぶ京都シーンや、登場人物の京都弁は良いですね(^-^)
京都へ旅行とお抹茶が飲みたくなる作品でした(^-^)