Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

念願の調律

2007-07-18 10:40:42 | Weblog
待ちに待った調律の日


今回はいろいろなお願いをしていて、調律師・小野寺さんに特別にお時間をとっていただきました

予定時間は朝10時から夕方まで

お忙しい方なので、調律師さんには本当に申し訳ないのですが、仕上がりがとても楽しみです


音の狂いももちろんですが、今回のメインは鍵盤の調整

同じ音の連打や細かいトリルがどうにも弾けないのです・・・
なんだか鍵盤の反応が悪い

いろいろとコンディションの良くないピアノだったので、前回は前回でやることがたくさんありすぎ、今回までその部分の調整は持ち越しになっていました。


「ほら。こんなにバラバラですよ。」と小野寺さん。

わかりやすく丁寧に作業の説明をしてくださるのですが(とっても真面目で誠実な方です)、鍵盤に同じ錘をのせていくと、ストンと底まで落ちる鍵盤もあれば、ほとんど動かない鍵盤もあります


どうりで弾きにくいわけです


さすがに、こんなにバラバラになっているとは思わなかったので、ちょっとショックでした・・・
こんなピアノで一生懸命練習しても、上達しないです


「悪いピアノで練習していた方が、本番ではうまく弾けるから!」と言う方がいますが、私はそうは思っていません


コンサートを前提にするならば、本番では確実に調整・調律されたコンデイションの良いピアノです。

和音ではここの音を響かせようとか、音色を変えようとか、常に10本の指はバラバラの力加減で打鍵しています。

状態の悪いピアノでばかり練習していると、本番で状態の良いピアノになったら突然「自分でもびっくり!」の音が出たりするわけです

これって「そもそも・・・」というレベルでおかしい話ですよね。

「良いピアノで練習していて、悪いピアノにあたったときにはそれなりに弾き方を変える。」方が、筋なはず。

どの鍵盤も均等に、繊細に、動いてくれることが演奏の第一前提です。



ですが、それがピアノの「グレード」なんですって

私のピアノが特別に悪いというよりも、レギュラーのピアノとはそこまで調整されていないのが'普通’なのだそう。

一般の方なら普通に問題は無いけれど、専門的にやるとなると苦しい・・ということだそうです

もちろん後天的な理由でもバラつきは生まれるので、調整は可能ですが、演奏家対応のグレードの高いピアノというのは、最初からそれがなされて届く。

当然ながら、値段分の違いがあるのですね


贅沢を言えばキリがありませんが、やはり良いものは良い



私のピアノの次の変身には、2日間の入院が必要なようで、なかなか簡単にはいかなさそうですが・・・