今読んでいる本に気になることがあります。
以下、シマウチ先生の本を参照にしました。
平安時代に、
「物語」の成熟と頂点はあっという間に訪れた。
伝奇物語の『竹取物語』は、月世界の住人が地上を訪れるという
荒唐無稽な設定の中に、「真実の愛とは何か」という
物語のテーマを確立させた。
帝が「不死の薬」を燃やした行為に、
「かぐや姫への愛」の尊さが謳い上げられている。
そのことが富士山の煙の由来にもなっていると同時に、
恋愛感情の激しさとその持続性の象徴となっている。
「竹取物語」が「物語のいできはじめの祖」と
讃えられるゆえんである。
「物語の出で来始めの祖」・・・物語のいできはじめのおや
この時代に物語が多く書かれたそうです。
「竹取物語」 「うつほ物語」 「落窪物語」
この三編はどれも、作者不詳なのです。
平安時代に名も知らぬどなたかが、物語を書き、
読み継がれて、注釈されて、受け継がれて、
古典となって2023年の今、読むことができるのです。
本っていいね