ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

案内状

2007年06月03日 | 随想・日記

 つづき

 謄写版の案内状日付は、大正十五年十一月二十二日・

 十一月二十九日から講義が始まる。」とある。

 十二月一日定期の集会行なう。

 

 上記に記したのは関登久也著「宮澤賢治素描」(205頁)からだ。

十二月一日の午後一時から「協会」で集会がおこなわれている。そして

 翌日(二日)セロを持つて上京する為花巻駅、みぞれのなか

沢里武治一人見送る。そして晦日に帰花。

 在京中にエスペラント学者であるフィンランド公使の講演等については

「語彙辞典」に記されているが、上京以前にエスペラントについて

相当な見識がなければ「協会」案内状にあのような内容は書き得ないであろう。

 遠野物語の人 佐々木喜善もエスペラントの「講演」などをしていた。

追記 6月5日

 「宮澤賢治とエスペラント」

 著者  野島安太郎

 編集  峰 芳隆

 発行所 リベーロイ社

 1996年6月22日発行

 ページ数 145ページ

 本体定価 800円

 http://www.geocities.jp/hpcriticism/published/esperanto.html

 上記「言葉の創造」にある「宮澤賢治とエスペラント」参照されたし


賢治とエスペラント

2007年06月03日 | 随想・日記

 昨日の二次会で、賢治とエスペラントについて

お話をされていた方がおられた。

 羅須地人協会の定期の集りや講義を始めた案内状に

「三月中 エスペラント 地人芸術概論」とありました。

  「高橋慶吾さんが所持されていた」案内状内容は下記の通り

 

 一月十日(新暦) 農場ニ必須ナ化学ノ基礎

 一月二十日    土壌学要綱 

 一月三十日    植物生理要綱 上部

 二月十日     同上     下部

 二月二十日    肥料学要綱  上部

 二月二十八日   同上     下部

 三月中      エスペラント 地人芸術概論

 

  「教材」内容については、「新 校本全集」に掲載されていると思います。

 つづく