学友からお手紙を頂戴した
横山 英著 「校本 良寛歌集」 の編集と校正に半年間を費やされ
このたび新潟市の 「考古堂」より出版のはこびとなり、愚生に「記念にお送り」してくれると言う。
高価な著書のようだがえんりょなく頂戴する事にする。待ちどうしい。
良寛にひかれたのは、東郷豊治著 「新修 良寛」であった。
柳田聖山の「沙門良寛」や吉野秀雄にもひかれた。
石田吉貞の「良寛ーその全貌と原像」は「隠者の文学」とともに、もう一度読み返して見たい。
石田ははじめに「点描」に次のように書き始めている。
良寛の資質を知るために、その家の血を説き、少青年期に受けた傷が、
禅に導かれて漂白の詩の旅路を歩まれた、とする。
隠遁も奇行も遇行も、おどけ滑稽等々も、哄笑と哄笑とでふれあうのが、
無類の社会的人間失格者としての、世間に生きることであったと小生は読んだ。
よく良寛を理解もせずにただただ夢中になっいたころを、思い出せてくれた
大兄に感謝しつつ記す