路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

ねずみの国(前編)

2008-07-20 | ★アトリエ

あるところにねずみの王国がありました。
王様は、いつも大きくて綺麗な王冠をかぶっていました。

休日のある日、工場で働くねずみは
兄弟を連れて王様のパレードを見に行きます。
花吹雪や音楽隊のラッパ、
艶やかな王様と王妃様の衣装、
輝く王冠に見とれていました。


ふと、ねずみは何かを見付けました。
王冠からはみ出た王様の耳が、どうした事でしょう。
猫の耳ではないですか!
他の兄弟達は気付いていません。

パレードも終わり、家に帰ってもその事ばかり考えているねずみは、
元気がありません。

相手は王様です。
もし、王冠で隠している王様の耳が猫の耳だと言えば、
ねずみは罪人として捕らわれていまうかもしれません。
誰かに言いたくても言えない苦しさで、
ねずみはどんどん具合が悪くなっていきました。

両親にも兄弟達にも言えないからです。
日記に書こうかとも考えました。でも、書いた物は残るのです。
誰かがこっそり日記を読んだりしたら…と考えると
夜も眠れない日が続くのです。


ある日、苦しくて仕方ないねずみは
庭に穴を掘って、その中にそっと言いました。

「王様の耳は猫の耳だ」



          --つづく--



     落書きついでにお話を作ってみました。
   







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コメント (9)
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