あるところにねずみの王国がありました。
王様は、いつも大きくて綺麗な王冠をかぶっていました。
休日のある日、工場で働くねずみは
兄弟を連れて王様のパレードを見に行きます。
花吹雪や音楽隊のラッパ、
艶やかな王様と王妃様の衣装、
輝く王冠に見とれていました。
ふと、ねずみは何かを見付けました。
王冠からはみ出た王様の耳が、どうした事でしょう。
猫の耳ではないですか!
他の兄弟達は気付いていません。
パレードも終わり、家に帰ってもその事ばかり考えているねずみは、
元気がありません。
相手は王様です。
もし、王冠で隠している王様の耳が猫の耳だと言えば、
ねずみは罪人として捕らわれていまうかもしれません。
誰かに言いたくても言えない苦しさで、
ねずみはどんどん具合が悪くなっていきました。
両親にも兄弟達にも言えないからです。
日記に書こうかとも考えました。でも、書いた物は残るのです。
誰かがこっそり日記を読んだりしたら…と考えると
夜も眠れない日が続くのです。
ある日、苦しくて仕方ないねずみは
庭に穴を掘って、その中にそっと言いました。
「王様の耳は猫の耳だ」
--つづく--
落書きついでにお話を作ってみました。
今日は何位??
