川沿いは『小鉄』の社交場だった。
猫同士のと言うより、猫と人との。
団地の子供達とも、犬の散歩の人達とも
猫缶を携えたおばちゃんとも、
煙草を吸いに来るおばあちゃんとも。
まるで待ち伏せるかのように物陰にかくれて
自分に会いに来る人を待つ。
その日も、
おばちゃんは笑顔で『小鉄』に挨拶をした。
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猫同士のと言うより、猫と人との。
団地の子供達とも、犬の散歩の人達とも
猫缶を携えたおばちゃんとも、
煙草を吸いに来るおばあちゃんとも。
まるで待ち伏せるかのように物陰にかくれて
自分に会いに来る人を待つ。
その日も、
おばちゃんは笑顔で『小鉄』に挨拶をした。
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何かを考えているのか、何も考えずただそうしているのか
この不思議な猫、『宇宙人』には必要ないかもしれないが
人生には、時にじっとうずくまる時間も必要なのだと思う。
体を痛めた野生の動物達がじっとうずくまり
自身の治癒力を信じ、体を癒すように。
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初めての方も、いつも訪問頂いている方も、
訪問にコメント、ありがとうございます。
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今日は心ばかりのお礼を込めて、
写真の花束を作ってみました。
はなにも色々あるけれど、
みなさんはどんなお花がお好きですか？
デンファレ？
バラ？
何て花？
季節ごとに咲く花に、美しい名がある様に
路地を行く猫達にも名前を付けてあげましょう。
その一日が、その一年が、その一生が、幸せであるように。
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翌檜公園で出会った女性から、鹿児島の友人がこっちへ来ていて
紹介したいので時間を作って貰えないかと、再び連絡が入った。
ネットを始めようかと思っていると話していたから、
HPを作る会社に勤めている友人を紹介してくれるとの事だった。
別に頼んで紹介して貰う訳ではなかったが、一応お会いする事にした。
若い男性と彼女が雨の中、二人で待ち合わせの場所で待っていた。
「今、新しく実績を作る為にコンテンツを持った人やデザインに強い人を探しているんです。
勿論、無料でHP作ります。」
まだ大学を出たばかりの若い人特有の空気。
「出会った頃はまだ十代やったもんね。
高校中退して色んなバイトして、○○工業大学まで出た努力家なのよ。」
横にいた彼女が進める意味で言葉を副える。
私は、薄ぼんやりした気持ちで口を開いた。
「○○工業…、私の姉がそこの短大出身だった様な…」
「○○工業は国立なので短大は無いですよ。」
間髪入れずに「国立」を強調する。
日本の大学は入るのが大変でも卒業するのは簡単だ。
そもそも大学の教授は、自分の研究に忙しく生徒に教える気など殆ど無い。
自分で学ぶ環境だからこそ、何処の大学で学んでも同じ気がする。
学生時代に限らず、人は「何であるかではなく、何をするか」だ。
まして今や少子化、学校も学費を稼ぐため生徒募集に余念が無い時代に
○○工業大学出だからと、仕事を頼める程甘くは無い。
心は決まった。一応、連絡先だけは伺って帰る事にした。
無料ほど怖いものは無い。
少しだけ、自分も「若い人に懐を貸せない嫌な大人」なのかなぁと思いつつ
公園で『白・黒・灰』の猫達にキャットフードを振る舞いながら、ふと思う
…これは撮影料だから、無料じゃないよね。
年末の休み中に「無料で出来る！ホームページ＆ブログ」という本を片手に
「ブログなら最短１時間で完成！」とか書いてあったが、３時間。
gooブログ、無料……どきどきしながら初ブログ完成。
こんなんで良いのかと悩みながらも更新中。
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美しい。
無機質で変わった建築の眼科の前には
丸いガラスの無い天窓がぽっかり開いていて、
その日の当たる中庭にしだれ梅が満開だ。
振袖の美女が立っているみたい。
枝を春色に染めて
全身で春を伝えている。
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団地で『茜』と一緒に居た頃の『小鉄』は、弱虫で
『ボス猫』が時々現れると、いつも逃げてばかりいた。
橋向こうからやって来る大人しい年寄りの『影虎』の姿ですら
やはり、遠くから確認していたくらいだ。
まだ、川沿いから四丁目の路地裏へ逃亡の日々が続いている模様で
朝の通勤時に良く会うようになった。
再会すると、喜んでお腹を見せてはゴロンゴロンと転げ回る。
少し薄汚れた体で、川沿いに居た頃よりは痩せたみたいだ。
顔を見ると、傷がある。
耳にも少し。
人間からの虐待でない事を祈りつつ、
子供の頃、猫を３匹飼っていた友達が言った事を思い出した。
「雄猫はね、弱虫ほど後ろ足の方に怪我をして帰ってくるんよ。
強者は逃げないから頭や耳に怪我をするったい。
ほら、「じゃりん子チエ」の小鉄は額に傷があるやろ。勇者の証やん。」
子供ながらに妙に納得した覚えがある。
勿論、『小鉄』の名前は「じゃりん子チエ」から来ている。
あんな風に、人間のテツなんかより頼りになる
強くて優しい雄猫になって欲しかったからだ。
『小鉄』の傷が勇者でなくとも、強者の証であれば良い。
ひとしきり私と遊んで、ブロック塀にマーキングをした後
妙に納得したように、ゆっくりだが
しっかりと歩き出す『小鉄』の背中が大きく見えた。
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いよいよ引越しの日が近付いていた。
窓の外のハトの声が余りにうるさくて
明け方まで眠れない日が続いていたので
今日こそは、見付けて追い払ってやると思い、
勢い良くベランダに飛び出した。
明らかに昨日よりも大きな声で鳴いている。
声のする方へと近付く。
お隣との間からだ。
居た、居た。
お隣さんがベランダに古い炬燵の天板を置いている隙間に
こっそり隠れている奴が…。
私が近付いても逃げない所をみると、何やら事情が在る様子。
数日、様子を見ていると…
卵か～、これなら仕方ない。
お隣さんに認定しました。
307号と308号の間には、307.5号室。
少子化に貢献する隣の鳩山さん宅。
引越しで卵が孵ったか確認出来ませんでしたが、
達者で暮らしておいででしょうか？
鶉か鶏の卵をそっと紛らせておこうかと、ちょっとだけ考えていました。
子育ての異種格闘戦みたいで楽しそう。
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←隣の鳩山家に待望の第一子誕生か？クリックして待ちましょう。
窓の外のハトの声が余りにうるさくて
明け方まで眠れない日が続いていたので
今日こそは、見付けて追い払ってやると思い、
勢い良くベランダに飛び出した。
明らかに昨日よりも大きな声で鳴いている。
声のする方へと近付く。
お隣との間からだ。
居た、居た。
お隣さんがベランダに古い炬燵の天板を置いている隙間に
こっそり隠れている奴が…。
私が近付いても逃げない所をみると、何やら事情が在る様子。
数日、様子を見ていると…
卵か～、これなら仕方ない。
お隣さんに認定しました。
307号と308号の間には、307.5号室。
少子化に貢献する隣の鳩山さん宅。
引越しで卵が孵ったか確認出来ませんでしたが、
達者で暮らしておいででしょうか？
鶉か鶏の卵をそっと紛らせておこうかと、ちょっとだけ考えていました。
子育ての異種格闘戦みたいで楽しそう。
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これが10年位前、一番初めに作ったランプ。
骨組みはホームセンターの園芸コーナーで見掛ける
植木の蔦を絡ませる園芸用品。
和紙を貼って、電球を仕込んだら…
ランプの出来上がり。
以外と簡単に出来るんです。
段々エスカレートして
骨組みから銅線や真鍮で作るようになりました。
ランプを作る一番の喜びは、
何と言おうと、明かりを灯す瞬間。
物作りをした事のある方なら、この気持ちはきっと解かるはず。
点灯！
（これは団地のキッチンの天井に付けていました）
初のウェブ上の個展に訪問頂き、誠に有難うございます。
再び、またたび、何某かの（ランプに限らず）創作の虫が騒いだら
ウェブ上個展の再開です。その時迄、気長にお付き合い下さい。
明日からはいつもの猫達と、
ほんの日常を徒然なるままにお送り致します。
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照明によるライトテラピー、確かに癒されます。
ギターやウクレレ、楽器ってフォルムも音色も綺麗です。
目も耳も楽しませてくれる。
五線譜に載って夢の旅に出よう。
明日はこのランプの個展も最終回。
今日も特別におまけ付きです。
翼ランプ、これは友人の出産祝いに贈りました。
車好きなので、フィアットを作ってみました。
※おまけの二つは手元に無い為、昔使っていた携帯カメラからの
画像なので非常に画質もサイズも悪くて申し訳ありません。
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小さいランプもそろそろおしまい。
ラストは骨組み無しのミニ・ランプ。
和紙を千切って、貼り合わせ…小さな張りぼてさんの出来上がり。
でも、何故か大きな宮殿のよう。小さな小さな王国の輝く宮殿。
ガリバーになった気分でいると、ヤフーに喰われそうです。
…だからと言っては何ですが、
明日は、少し大きなランプの登場です。
その前に…これはおまけ↓
ミニ・ランプと同じ作り方で出来た地球儀ランプ。
昔、サンドラ・ブロックの映画「あなたが寝てる間に」の中に
主人公の幼い頃、亡くなった父と母の思い出を語るシーンで
手作りの地球儀ランプをくれた母の話を
「彼女は僕に世界をくれたんだ。」と
誇らしげに言う父親の台詞があり、作ってみました。
世界は出来たが、あげる人がいません…困ったものです。
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簡単に出来る、小さな葉っぱのランプ。
100均の足元ランプの変身振りも大したもの。
タヌキが頭に乗せる前に電球が変身しました。
この個展もそろそろ半ばを向かえ、
明日は、直差しミニ・ランプの最終回です。
たまにはこんなのも良いですね。
何か作った時、ランプに限らず
個展という形でアップしてみるっていうのも。
何かを創る喜びが増えそうです。
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