今日とどいた、日経メディカルの「医師のためのパフォーマンス学入門」には「読顔力」を磨こうという内容でした。
このシリーズは 六甲道診療所の「雨のち晴れ」に先日掲載した内容とやや共通するものがあります。診察室に入ってきた患者さんをまず、一度しっかり顔をあわせることが重要。その後の、顔を向ける割合は必ずしも高くなくても、伝わる診療は可能だということかもしれません。
以下前回の雨のち晴れの 一面です。
患者さんと顔をあわせる時間はどれくらい?
平均的には 紙カルテを台から取り出して、カルテ番号を入力(最近はバーコードリーダーを使っているので、テンキーを打つことはない)して開くか、受付画面のダブルクリックして開くかして、マイクで呼びます。
その後、患者さんが入ってくるまでに、「入力」ボタンで当日の画面を新規に開きます。これは マウスをつかって。さらに所見を開くのには F3 ボタンを押しています。これもマウスでしなくてもいいように、F3ボタンを赤く塗っていますが、、そうすると、左側のRS_Base画面の その人の個人画面に切り替わる設定になっていますので、患者さんが座ると、目の前にRS_Baseの自分の画面になっているのがふつうです。
診察室にはいってくると、まず顔をあわせますね。これはほぼ全員でしょうが、
その後、問診の記事に目をやるので、ややうつむき加減になります。たくさん問診が書いてあるときは、呼ぶまえに、読むようにしているのですが、混んでいるときは、呼び込んでから読むことになって、結局はかかる時間は同じですが、かえって、患者さんを目の前にして、カルテを読むことになり、印象悪いやろな・・・
そして、ちらちらと顔をみながら 身体診察のときは正対していますが、それが済んでしまうと、左の図の線の角度ぐらいに、患者さんと医師の視線はずれている時間が多くて、ときどき、医師が左の方に顔を向けては顔をあわせるという感じでしょう。
患者さんも医師の顔をみているかというと、どちらかというと、RS_Baseの画面の方に視線は近いと思っています。これはこちらがそのように思っているだけかもしれませんが、、、、
患者さんと顔をあわせずに、カルテの方ばかり見ていると、電子カルテの場合にとくによく言われるといいますが、それはお互い様なのかもしれません。
患者さんが 医師の顔をみていると、そのように余計に思うでしょう、、、
こちらが話しをしている時に、まったく全然患者さんの方をみないということは論外でしょう。患者さんに話をしているときは、聞いているときに比べると 当然患者さんの顔を見る率は高くなっていると思います。もちろん、RS_Baseというツールがあると、各種の説明を画面を見ながらするので、お互い顔をあわせなくて当然なわけです。目の前のRS_Baseを患者さんとの意思疎通の強力な武器になっています。
問題は 患者さんが話をきいているときなんでしょう、、あまり、目をあわせつづけると、かえってよくないとも思います。
顔をあわせなくても、「きいてもらっている」と感じる動作は沢山あります。
肘掛に体重をかけるという姿勢があまり評判はよくないともいわれますが、そうでしょうか?いつも前のめりに患者さんに向かい合っていなくてもいいと思います。
画面を見ていたり、紙カルテをみていたり、キーボードをうっていても、 例えば、患者さんのいっていることに うなづいたり、「そうなんですか。。。」とかか「●●ということですね・・」と繰り返したり、言い直したりして、関心がむいているよ というしぐさで、印象はちがうはずです。
それにしても、 カルテ記載は 極力最低限にして、後でできることは後にして、忘れてはいけないことだけ入力ということを心がけたいですね。
まあ、問診はそうもいかないので、診察室だけの話ですが、、、
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