ただいま、アミです。
みなさん、お元気でしたか。
アミはね、ちょっとの間、お外に行って来
ましたよ。
このあいだの夜、お姉ちゃんが、戸を閉め
たんですけど……
よく見たら、ちょっとすき間が空いている
じゃないですか。
これはチャンス! と思って、出ちゃいま
した。
その時は、ノアと一緒だったんですけど…
ノアは「私、やっぱりおウチに戻る」とい
うものだから、アミ一人で行くことにした
んです。
だって、こんなチャンス、二度とないと思
って。
アミはね、小さい頃はお外にいたこともあ
ったけれど……
お姉ちゃんの家に来てからは、ずーっとウ
チの中ばかりで。
窓からいつもお外を見ていて、時々おトモ
ダチ(注:猫のこと)が自由に道を歩いて
るのを見て、いいなぁって思ってました。
それで、今回は、おウチのまわりをいろい
ろ見て回ったんですよ。
やっぱり、お外はいいですね。
なんたって、ウチの中より、空気が新鮮で
風がさわやか。
お日さまも、ポカポカして、とっても気持
ちがいいんです。
おウチの中とは、ぜんぜん違った。
アミのお気に入りは、近くの川の岸辺で、
好きなだけ日向ぼっこすることです。
寝る場所は、お隣のお家の建物の下に、
ちょっとお邪魔させてもらいました。
ご飯は……
もう夏が終わっちゃったので、セミとか
捕まえて食べることもできないし、これ
ばっかりはどうしようかなと思ってたん
ですけど……
ナント、お姉ちゃんが、いつも食べてい
たカリカリを届けてくれたんです。
それがすごくおいしくて。
おウチでは、運動不足でお腹も空かない
から、あまりおいしいと思わなかったん
ですけどね。
お外を走り回っていると、お腹がぺこぺ
こになるから、何でもおいしいんですよ
ね。
そんな具合で、しばらく楽しくやってた
んですけど……
お隣の家にいる「チョビさん」(注:お隣
の猫。実はアミの祖母にあたる。)がね、
アミがお隣にいるのがすごーく嫌そうだ
ったんです。
それで、アミ、チョビさんにすごく怒られ
て……怖かった……。
だから、お隣にも居づらくなってしまっ
て。
それに、急に寒くなってきて……。アミ、
冬中お外にいたことがないから、寒いのは
苦手なんです。
そんなこんなで、そろそろお外の生活にも
疲れてきたなあって思い始めて。
そんな時、お姉ちゃんが、ご飯を持って来
てくれたので、アミから近寄って行ったん
です。
それまでは、捕まえられないように、すぐ
そばへは行かないようにしてたんだけど
……
もう、いいかなって思って。
お姉ちゃんは、アミの気持ちがわかったみ
たいで、すぐに抱っこして、おウチに連れ
て帰ってくれました。
ああ、よかった。
お母さんも心配してたみたいで、いきなり
のただいまに驚いていたけど、とても喜ん
でくれました。
久しぶりのおウチはとても暖かくてびっく
り。
お外へ行く前は、当たり前だと思ってたけ
ど、今は、ホントにありがたいことなんだ
なって、わかりました。
やっぱり、おウチはいいね!
(でも、時々、お外にも行けたらなあ。)
とにかく、アミは帰って来ましたよ。
これからも、どうぞよろしく!
(ロージーから、ごあいさつ)
アミの突然の家出で、ご心配をおかけしま
した。
家出の期間は、11月3日~12月1日で、
ほぼ一カ月ということになります。
きっとアミにとって憧れの、外の生活を満
喫できた時間だったでしょう。
私たち人間も、緊急事態宣言で家にこもる
ことの息苦しさを味わいましたが……
猫にとっても、家にこもる窮屈さは苦痛が
伴うことに違いありません。
今回、家出したアミの居場所はわかってい
たものの、もう戻ってはくれないかと、半
分覚悟もしていました。
でも……
最後は私たちを信じ、戻る決断をしてく
れたことを本当にうれしく思います。
また、アミの気が向いたら、記事を投稿
してくれることと思います。
よかったら、読んでやってください。
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