Dr. Eben Alexander著、『Proof of Heaven
A Neurosurgeon’s Journey into the Afterlife』Piatkus、
2012
すでに2回、レビューを書いているこの本、カタツムリ
のようにのろのろと、読書進行中です。
現在、15章「The Gift of Forgetting」(邦題「忘却の
恩恵」)をちょうど読み終えたところですが……
この章は、知的なバックグラウンドを持ち、科学的思考
を拠り所にしている方に、特にお薦めしたい内容になっ
ています。
章のタイトルにある「Forgetting」とは何を指すのか。
それは、筆者のEben氏が臨死体験をしている間、この
世界(いわゆる人間界)で身につけた知を一切、忘却し、
人間としてのアイデンティティーを手放した状態にあっ
たことを表しています。
そして、そのような状態であればこそ、人間界を超えた
「Core」の世界で、宇宙の根源的存在(神、創造主など
とも呼ばれる)から伝えられたことを、即座に理解する
ことができたのだとEben氏は考えています。
もしも、私たちが物理的世界でいつもしているような
やり方だけに頼るなら、理解するのに何年もかかって
しまうような概念でさえ、「Core」の世界では瞬時に
把握できるというのです。
このことから、私たちの「脳」の働きについてEben氏
が到達した見解は、現在の科学の常識を覆すものだと
言えるでしょう。
これ以上、ここに具体的に書くことは避けたいと思い
ます。詳細は本書を直接ごらんください。
最後に、私がこの章で一番印象に残った一節を引用し
てみましょう。
The physical side of the universe is as a speck of
dust compared to the invisible and spiritual part.
In my past view, spiritual wasn’t a word that I
would have employed during a scientific conver-
sation. Now I believe it is a word that we cannot
afford to leave out.
(本書、82頁より。)
〔日本語訳〕
宇宙の物理的な側面は、不可視の霊的側面に比べれば
塵のようなものでしかないのだ。以前の私であれば、
″霊性″という言葉を科学的な文脈に使うのは、考えら
れないことだった。だがいまは、無視できる言葉では
ないと考えている。
(エベン・アレグザンダー著、白川貴子訳『プルーフ
・オブ・ヘヴン -- 脳神経外科医が見た死後の世界』
早川書房、110頁より。)
* * * * * * * * * * *
上に引用した邦訳本、実は数日前に購入したばかり
です。
書店でふと目についた原著をその場で買ったので、
邦訳が出ていることは、少し遅れて知ったのですが
……
できるなら原著で読んでみたいと、最近まで邦訳を
買わずにいました。
でも、読んでいる最中で、意味の取り違えをしてい
ないか確かめたいところがあったので、やはり邦訳
が欲しくなったのでした。
そういうわけで、原著、邦訳とも、まだ全体に目を
通していないので、全体的なコメントはできません
が……
邦訳は、15章について言えば、原著に忠実で、日
本語としても読みやすいと思います。
ただ、原著には、そこにしかない″空気感″という
ようなものがあるのも確かなので、私は引き続き
原著をメインに、必要に応じて邦訳の助けを借り
る方式で読み進めようと思っています。
また、印象に残るところがあれば、レビューを書
きますね。
A Neurosurgeon’s Journey into the Afterlife』Piatkus、
2012
すでに2回、レビューを書いているこの本、カタツムリ
のようにのろのろと、読書進行中です。
現在、15章「The Gift of Forgetting」(邦題「忘却の
恩恵」)をちょうど読み終えたところですが……
この章は、知的なバックグラウンドを持ち、科学的思考
を拠り所にしている方に、特にお薦めしたい内容になっ
ています。
章のタイトルにある「Forgetting」とは何を指すのか。
それは、筆者のEben氏が臨死体験をしている間、この
世界(いわゆる人間界)で身につけた知を一切、忘却し、
人間としてのアイデンティティーを手放した状態にあっ
たことを表しています。
そして、そのような状態であればこそ、人間界を超えた
「Core」の世界で、宇宙の根源的存在(神、創造主など
とも呼ばれる)から伝えられたことを、即座に理解する
ことができたのだとEben氏は考えています。
もしも、私たちが物理的世界でいつもしているような
やり方だけに頼るなら、理解するのに何年もかかって
しまうような概念でさえ、「Core」の世界では瞬時に
把握できるというのです。
このことから、私たちの「脳」の働きについてEben氏
が到達した見解は、現在の科学の常識を覆すものだと
言えるでしょう。
これ以上、ここに具体的に書くことは避けたいと思い
ます。詳細は本書を直接ごらんください。
最後に、私がこの章で一番印象に残った一節を引用し
てみましょう。
The physical side of the universe is as a speck of
dust compared to the invisible and spiritual part.
In my past view, spiritual wasn’t a word that I
would have employed during a scientific conver-
sation. Now I believe it is a word that we cannot
afford to leave out.
(本書、82頁より。)
〔日本語訳〕
宇宙の物理的な側面は、不可視の霊的側面に比べれば
塵のようなものでしかないのだ。以前の私であれば、
″霊性″という言葉を科学的な文脈に使うのは、考えら
れないことだった。だがいまは、無視できる言葉では
ないと考えている。
(エベン・アレグザンダー著、白川貴子訳『プルーフ
・オブ・ヘヴン -- 脳神経外科医が見た死後の世界』
早川書房、110頁より。)
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上に引用した邦訳本、実は数日前に購入したばかり
です。
書店でふと目についた原著をその場で買ったので、
邦訳が出ていることは、少し遅れて知ったのですが
……
できるなら原著で読んでみたいと、最近まで邦訳を
買わずにいました。
でも、読んでいる最中で、意味の取り違えをしてい
ないか確かめたいところがあったので、やはり邦訳
が欲しくなったのでした。
そういうわけで、原著、邦訳とも、まだ全体に目を
通していないので、全体的なコメントはできません
が……
邦訳は、15章について言えば、原著に忠実で、日
本語としても読みやすいと思います。
ただ、原著には、そこにしかない″空気感″という
ようなものがあるのも確かなので、私は引き続き
原著をメインに、必要に応じて邦訳の助けを借り
る方式で読み進めようと思っています。
また、印象に残るところがあれば、レビューを書
きますね。
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