天使のエナジー

「すべてなるものの源」への、愛の告白

「確定申告始末記」

2014-03-04 20:27:54 | Weblog
はや弥生に突入し、当地では「早春賦」を歌うにはもう…
…と思う時期になりました。(うぐいすはまだなのですが、
最早「氷解け去り…」という段階にはなし。)

ロージーこと私、職場の学校の冬学期も無事終わり、ソチ
五輪の狂乱と愉悦の日々も過ぎ去り、つい数日前、これ
また無事に確定申告を済ませることができました。

専任の立場で教職に就いていれば、その必要はないので
すが、非常勤で複数の職場を掛け持ちしているため、年に
一度、ちょっと面倒だけれどやらねばなりません。

といっても、私の場合、月給取りなので、個人で事業をなさ
っている人に比べればはるかに簡単。

源泉徴収票などの書類さえ揃っていれば、半日もあれば事
足りるくらいのものなのですが……

年に一度しかやらないので、「あれ、コレ、どうするんだった
っけ?」という部分が発生して行き詰まり、情けなくも税務
署へ出かけて職員さんに教えてもらう、というのがここ数年
続いていました。

最近の税務署の方々、親切なんですよねー。説明しながら、
サッサと入力までしてくださっちゃうので、ついおまかせする
癖がついてしまっていたんです。

でも、難しくないんだから一人でできなきゃ、と今年は一念
発起して、自宅のパソコンでやってみました。

国税庁のホームページに入ってやるのですが、さすがにう
まくできてますねえ。わかりやすいです。

おかげでほとんど悩まず作成完了。

ハートの中でガッツポーズをつくり、翌日さっそく税務署へ。

ところが、アレレ……

わざわざ行く必要はなかったんですね。

つまり、PCを使って自分で申告書を作成した場合は、それ
を封筒に入れて所轄の税務署へ送ればよかったのです。

それを、大勢の順番待ちの方々の中で待っている間に気
付いたのでした。

でも、せっかく来たんだし、直接受け取ってもらおう、と思
い、順番が来るまで待つことにしました。

やっとその時が来たので、いそいそと係の人のところまで
歩きながら、「ん?」と思ったのです。

なんで自分は「いそいそと」しているのか。

申告書に自動計算されて出た還付額が予想外に多かっ
たから?

ううん、そうじゃないな。
(もちろんそれもうれしいけど。)

それじゃあ、なぜ?

そう自問する私に一切かまわず、係のお兄さんは(ちょっと
ひややかに)こうおっしゃいました。

「できてるなら、そのまま出してもらえばいいですよ。」
(声色から意訳すると、「わざわざ来ないで郵送しろっての、
めんどくせーな」くらいの感じでしょうか。)

もっともです。内心、お手間を増やしてしまったかな、と恐
縮しつつも、

「一応、チェックしてもらいたかったので……」

という言葉が口に出ていました。

そうか!私は自慢したかったんだ。

何をか、といえば、

① 1年間、一生懸命働いた成果
② PCを使って自分一人で申告書を作ったこと

この二つの点について認め、褒めてもらいたかったのです。

それで、送付すればいいというホームページの注意書きに
目が行かず、自然と税務署に足が向いてしまったのでしょ
う。

教師には、学生の成績表に当たるものがありません。

だから、1年間、精力を傾けて授業をやりきったことを評価
してもらえる手立てが欲しい、そんな気持ちがつい、そう
させてしまったのでしょうね。

なんとまあ、自分の気持ちに素直というか、バカ正直とい
うか……

「でも、あんたのそういうとこ、嫌いじゃないぜ」

どこか近くて遠いところから、そんなつぶやきが聴こえた、
(「どこかで春が」を歌いたくなる、)

そんな弥生の一日でした。


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