【マイナーVSメイジャー】
「短調と長調で争う理由が分からない」で始まったスイートさん。
今までの敵さんと違い、直接的な破壊行動は皆無といっていいことともあわせ、最終的には和解の道が開けそうに思います。
「メイジャー」の敵は「マイナー」よりも、「不協和音」や「ノイズ」、または「沈黙」や「無音」の方がしっくりきます。ゴーヤーンさんとは仲良くできない方々だ。
しかしそれはいいとして、じゃあどうやってそこに着地するのかが分からない。
怖いことに、前回の放送で北条父が「演者が楽しんでいなければ、楽しい音楽にならない」と断言してしまってる。
ではマイナーの方々は、己の存在意義に賭けて悲しんでいなければならなくなってしまう。
もしもそういうテーマなら、職業に貴賎はないとか、そういった方向にも通じる話ではありますが、えらく重い展開になりそう。
一体、どうする気なんだろう。
「スイートは以前よりも話が単純になっている」との話も聞きますが、個人的にはかつてないほどの複雑さを感じます。
第3話のこの時点で、まだ何をやろうとしているのかが見えてこない。
過去のトラウマを回収し、地雷を撤去して未来に向かう話…のようですが、
「変わる」をテーマにしたシリーズで、「外見だけ変わっても意味がない」→「プリキュアに変身しても直接には役に立てない」
「幸せ」をテーマにしたシリーズで、「毎日のありふれた幸せを大事にしていこう」→「しかし人はいつか死に、日常は消えるではないか」
「意思疎通」「価値」をテーマにしたシリーズで、「絶対的な価値があるから大事なのではなく、皆でいるから価値がある」→「その価値観が理解できない奴は叩き潰すしかない」
「夢」をテーマにしたシリーズで、「夢を叶えるために努力することは、過去の自分を殺すことと同義だ」「夢に向かって行く時、最終的に人は一人だ。しかし孤独ではない」
と展開してきたプリキュアさんです。一筋縄ではいかないと思う。
あと美翔さんのテーマ「全てのものに命は宿る」も小賢しく捻ろうと思いましたが、無粋なので止めました。だって美翔さん自身が生き残って無…
…あれ?もしかして、「敵と共闘して真の敵と戦う」は美翔さんが経験済み?
ダークフォールは「生きてる五行」なので、「全てのものに命は宿る」からすると「真の敵」ではないんですよね。(彼らも「滅び」を口にしてはいますけれど)
もしかして「スイート」さんが最も近いのは、構成面では「SS」だったりするんでしょうか。縁起でもない…!
【トリオザマイナー】
今のところ没個性な敵幹部。
彼らが不協和音の使い手ではなく、シリーズ屈指の仲良しぶりを誇っているあたり、ますますマイナーさんが悪に見えません。
あの三人が個々に行動していないことにも、やっぱり意味があるんだろうと思う。
「個性を強調せず、周囲とバランスを取ってハモってることで良さを発揮している」とか、なんかそういう感じとかで。
逆に彼らが個々にエレンさんと交流しても、それはそれで熱そう。意外と要注意なキャラ位置な気がする。
…王子隊の面々との比較とか考えたけど、あんまり膨らまなかったので割愛。
【好きと嫌い】
「嫌いというのは好きと同じだ」とは北条父の弁。
個人的にはこの言い回しには賛同できない。
好きは好きだし、嫌いは嫌いだ。
「何らかの興味関心がある」という観点では確かに同じ。
しばしば「『好き』の本当の対義語は『無関心』だ」とも言われます。
でも実態は全く違う。
例えば「プリキュアが生理的に嫌いだ」という人と、「好きでも嫌いでもないので見ていない」人、どちらの方が「プリキュア」を好きになる可能性が高いか。
どう考えても後者だと思うのですよ。
イメージ的には、「好き=100点」「嫌い=-100点」「だからマイナスをかければ嫌いは好きになる」的なニュアンスが前提なのでしょうけれど、現実にはマイナスがかかることがまずない。
そもそも「好き=100点」「嫌い=100i点」とか、「好き=(100,100)」「嫌い=(-80,120)」とか、そういう性質かもしれない。
そんな「嫌い」よりも、「無関心=0点」の方が「好き」と近しいんじゃないかな。
ただ、「私とプリキュアとどっちが大事なの!?」的なやりとりの際には、確かに「同じ」と言ってもいい気はする。
Aさんはプリキュアが好き。
その恋人のBさんはプリキュアを生理的に受け付けない。
そこでAさんに対し「プリキュアを見るのを止めて。そうでないなら別れる」と言い出した。
この状況で、Aさんが「プリキュアを見る」を選んだ場合(つまり「プリキュア」>「恋人」)、「恋人よりも大事なのか」と非難されることの方が多いと思う。
だけど、「プリキュアを見るなら別れる」と考えるBさんも、同様の思考をしている。
Aさんの持つ様々な魅力を考慮してもなお、プリキュアの悪印象の方が勝ると考えているわけだから、Aさんと同じく「プリキュア」>「恋人」の結論。お互い様だったりする。
でもこれは「好き」「嫌い」というか、「判断基準」や「優先順位」の話な気がする。
頑張って捻り回せば、
「今年のプリキュアさんは「絶対に許さない」を強調している」
「今年の敵さんは、楽しい音楽を絶対的に受け付けないことを強調している」
といった対比に転がせそうにも思えるけど、まとまらなかったので、この辺で。
やっぱり今年のプリキュアさんは、異様に難しい。
「短調と長調で争う理由が分からない」で始まったスイートさん。
今までの敵さんと違い、直接的な破壊行動は皆無といっていいことともあわせ、最終的には和解の道が開けそうに思います。
「メイジャー」の敵は「マイナー」よりも、「不協和音」や「ノイズ」、または「沈黙」や「無音」の方がしっくりきます。ゴーヤーンさんとは仲良くできない方々だ。
しかしそれはいいとして、じゃあどうやってそこに着地するのかが分からない。
怖いことに、前回の放送で北条父が「演者が楽しんでいなければ、楽しい音楽にならない」と断言してしまってる。
ではマイナーの方々は、己の存在意義に賭けて悲しんでいなければならなくなってしまう。
もしもそういうテーマなら、職業に貴賎はないとか、そういった方向にも通じる話ではありますが、えらく重い展開になりそう。
一体、どうする気なんだろう。
「スイートは以前よりも話が単純になっている」との話も聞きますが、個人的にはかつてないほどの複雑さを感じます。
第3話のこの時点で、まだ何をやろうとしているのかが見えてこない。
過去のトラウマを回収し、地雷を撤去して未来に向かう話…のようですが、
「変わる」をテーマにしたシリーズで、「外見だけ変わっても意味がない」→「プリキュアに変身しても直接には役に立てない」
「幸せ」をテーマにしたシリーズで、「毎日のありふれた幸せを大事にしていこう」→「しかし人はいつか死に、日常は消えるではないか」
「意思疎通」「価値」をテーマにしたシリーズで、「絶対的な価値があるから大事なのではなく、皆でいるから価値がある」→「その価値観が理解できない奴は叩き潰すしかない」
「夢」をテーマにしたシリーズで、「夢を叶えるために努力することは、過去の自分を殺すことと同義だ」「夢に向かって行く時、最終的に人は一人だ。しかし孤独ではない」
と展開してきたプリキュアさんです。一筋縄ではいかないと思う。
あと美翔さんのテーマ「全てのものに命は宿る」も小賢しく捻ろうと思いましたが、無粋なので止めました。だって美翔さん自身が生き残って無…
…あれ?もしかして、「敵と共闘して真の敵と戦う」は美翔さんが経験済み?
ダークフォールは「生きてる五行」なので、「全てのものに命は宿る」からすると「真の敵」ではないんですよね。(彼らも「滅び」を口にしてはいますけれど)
もしかして「スイート」さんが最も近いのは、構成面では「SS」だったりするんでしょうか。縁起でもない…!
【トリオザマイナー】
今のところ没個性な敵幹部。
彼らが不協和音の使い手ではなく、シリーズ屈指の仲良しぶりを誇っているあたり、ますますマイナーさんが悪に見えません。
あの三人が個々に行動していないことにも、やっぱり意味があるんだろうと思う。
「個性を強調せず、周囲とバランスを取ってハモってることで良さを発揮している」とか、なんかそういう感じとかで。
逆に彼らが個々にエレンさんと交流しても、それはそれで熱そう。意外と要注意なキャラ位置な気がする。
…王子隊の面々との比較とか考えたけど、あんまり膨らまなかったので割愛。
【好きと嫌い】
「嫌いというのは好きと同じだ」とは北条父の弁。
個人的にはこの言い回しには賛同できない。
好きは好きだし、嫌いは嫌いだ。
「何らかの興味関心がある」という観点では確かに同じ。
しばしば「『好き』の本当の対義語は『無関心』だ」とも言われます。
でも実態は全く違う。
例えば「プリキュアが生理的に嫌いだ」という人と、「好きでも嫌いでもないので見ていない」人、どちらの方が「プリキュア」を好きになる可能性が高いか。
どう考えても後者だと思うのですよ。
イメージ的には、「好き=100点」「嫌い=-100点」「だからマイナスをかければ嫌いは好きになる」的なニュアンスが前提なのでしょうけれど、現実にはマイナスがかかることがまずない。
そもそも「好き=100点」「嫌い=100i点」とか、「好き=(100,100)」「嫌い=(-80,120)」とか、そういう性質かもしれない。
そんな「嫌い」よりも、「無関心=0点」の方が「好き」と近しいんじゃないかな。
ただ、「私とプリキュアとどっちが大事なの!?」的なやりとりの際には、確かに「同じ」と言ってもいい気はする。
Aさんはプリキュアが好き。
その恋人のBさんはプリキュアを生理的に受け付けない。
そこでAさんに対し「プリキュアを見るのを止めて。そうでないなら別れる」と言い出した。
この状況で、Aさんが「プリキュアを見る」を選んだ場合(つまり「プリキュア」>「恋人」)、「恋人よりも大事なのか」と非難されることの方が多いと思う。
だけど、「プリキュアを見るなら別れる」と考えるBさんも、同様の思考をしている。
Aさんの持つ様々な魅力を考慮してもなお、プリキュアの悪印象の方が勝ると考えているわけだから、Aさんと同じく「プリキュア」>「恋人」の結論。お互い様だったりする。
でもこれは「好き」「嫌い」というか、「判断基準」や「優先順位」の話な気がする。
頑張って捻り回せば、
「今年のプリキュアさんは「絶対に許さない」を強調している」
「今年の敵さんは、楽しい音楽を絶対的に受け付けないことを強調している」
といった対比に転がせそうにも思えるけど、まとまらなかったので、この辺で。
やっぱり今年のプリキュアさんは、異様に難しい。