■ (第10話)トロピカル~ジュ!プリキュア「やる気重ねて!プリキュア!ミックストロピカル!!」感想
(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第10話より)
夏海さんは悟った。試験勉強はトロピカらない。
今の今まで気づいてなかったところを見るに、小学生時代は試験を意識していなかったらしい。自由人。
かくして極めて自然な帰着として、夏海さんの成績は惨憺たる有様に。
従来であれば、みんなで試験勉強に励んだり、謎生物どもが勉強の邪魔をしたりしそうですが、トロプリさんはその辺の距離感が心地よいです。試験に全く興味ないローラがとても良い。くるるんの、ただの動物感もとても良い。協力はしないが邪魔もせず、楽しくボール遊び。のんびり日向ぼっこ。良い光景です。
そんな危機の中、あとまわしさんらは新兵器を携えてやってきた。ゼンゼンヤラネーダ。ここまで「恐ろしさ」と「役に立たなさ」を両立したネーミングはなかなかない…。
これにより夏海さんはやる気を根こそぎ奪われぐうたら。だけど仲間や魚の奮闘に奮起され、新たなるやる気を生み出されました。
でも悲しいかな、そのやる気は試験勉強には発揮されず、結果は赤点。次週の追試をクリアしないと、部活動は停止とのこと。これ幸いと喜ぶローラが相変わらず良いです。部活動とか、何なら学校とかそういうのいいから、プリキュアとして働こうそうしよう。
【あとまわし】
なぜ夏海さんは試験勉強にトロピカらないんだろう?
勉強は「今しかできない」「未来に役立つ」ことですから、トロピカの定義に合致してるように思う。
現に、赤点をとったせいで部活動が停止の危機。何やらちょっと不可解です。
ありそうなのは「他人と関わることかどうか」かしら。
先日のペンギンオブジェの件も、卒業生同士で他者とのつながりがポイントになってる。
そう思うと、夏海さんが一人で勉強しているのも物語上の必然なのかもしれない。お勉強会をやった場合、トロピカってしまうのかも。
ただ「赤点取ったらつながり(部活)が切れる」のだから、他者も関わってはいそうに思うけれど…。「やればプラス」には燃えるが、「やらないとマイナス」には燃えない性質なのかな。
「他人のためなら頑張れる」という意味では、汚水に飛び込むローラもそうです。
あの時の彼女の中にあったのが「女王になるために必要」なのか「夏海まなつのため」なのかははっきりしませんが、いずれにせよ彼女は夏海さんを見捨てなかった。
なお彼女は人魚であり、水中で呼吸しますから、あの汚水は我々の思う以上にえげつない。実質飲んでる。多分えらが汚物まみれでひどいことになってるはず。まぁ息止めて、水面に上がってから呼吸してたのかもしれませんが…。
「他人のため」でいえば、チョンギーレも同様。面倒くさくても魔女様のためなら優先的に動いています。
ただ結果だけを見るなら、「料理」を優先して「戦闘」を後回しにした結果、敗北した。
「料理」も「戦闘」も魔女様のためなので怠慢やおごりが原因ではない。ではどこが間違いだったんだろう?
①チョンギーレとしては「料理」がやりたいことで、「戦闘」はやむなくやってること。夏海さんにとっての「トロピカること」と「試験勉強」に相当する。
とりあえず魔女様のために「戦闘」を行いはしたものの、彼のやりたいのは「料理」なので理由があれば「料理」を優先してしまった。だから負けた。
「試験勉強」から逃避してしまった夏海さんが、赤点だったのと同様。
②夏海さんのやる気には、周囲が応えてくれた。
しかしチョンギーレのやる気に魔女様は応えてくれず、料理は無駄になった。だから負けた(時系列的には敗因ではないですが、テーマ的な意味で)。
「あとまわし」は「それがまずいことは分かるが、どの選択が正しいかの判断が困難」で、テーマとして面白い。
今回の話も①の観点だと「主人公が敵と同じ理由で敗北した回」とも言えそう。
【蛇足】
先週の予告以来、うちの子は「ゼンゼンヤラネーダ」を大層気に入り、1週間楽しみにしまくってた。
あと、くるるんの評価が極めて高く、放送終了後「ひなたぼっこしてた、くるるん可愛かった」と繰り返してる。
今年のプリキュアさんは、今までにない軸で大ヒットしてる気がする。
(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第10話より)
夏海さんは悟った。試験勉強はトロピカらない。
今の今まで気づいてなかったところを見るに、小学生時代は試験を意識していなかったらしい。自由人。
かくして極めて自然な帰着として、夏海さんの成績は惨憺たる有様に。
従来であれば、みんなで試験勉強に励んだり、謎生物どもが勉強の邪魔をしたりしそうですが、トロプリさんはその辺の距離感が心地よいです。試験に全く興味ないローラがとても良い。くるるんの、ただの動物感もとても良い。協力はしないが邪魔もせず、楽しくボール遊び。のんびり日向ぼっこ。良い光景です。
そんな危機の中、あとまわしさんらは新兵器を携えてやってきた。ゼンゼンヤラネーダ。ここまで「恐ろしさ」と「役に立たなさ」を両立したネーミングはなかなかない…。
これにより夏海さんはやる気を根こそぎ奪われぐうたら。だけど仲間や魚の奮闘に奮起され、新たなるやる気を生み出されました。
でも悲しいかな、そのやる気は試験勉強には発揮されず、結果は赤点。次週の追試をクリアしないと、部活動は停止とのこと。これ幸いと喜ぶローラが相変わらず良いです。部活動とか、何なら学校とかそういうのいいから、プリキュアとして働こうそうしよう。
【あとまわし】
なぜ夏海さんは試験勉強にトロピカらないんだろう?
勉強は「今しかできない」「未来に役立つ」ことですから、トロピカの定義に合致してるように思う。
現に、赤点をとったせいで部活動が停止の危機。何やらちょっと不可解です。
ありそうなのは「他人と関わることかどうか」かしら。
先日のペンギンオブジェの件も、卒業生同士で他者とのつながりがポイントになってる。
そう思うと、夏海さんが一人で勉強しているのも物語上の必然なのかもしれない。お勉強会をやった場合、トロピカってしまうのかも。
ただ「赤点取ったらつながり(部活)が切れる」のだから、他者も関わってはいそうに思うけれど…。「やればプラス」には燃えるが、「やらないとマイナス」には燃えない性質なのかな。
「他人のためなら頑張れる」という意味では、汚水に飛び込むローラもそうです。
あの時の彼女の中にあったのが「女王になるために必要」なのか「夏海まなつのため」なのかははっきりしませんが、いずれにせよ彼女は夏海さんを見捨てなかった。
なお彼女は人魚であり、水中で呼吸しますから、あの汚水は我々の思う以上にえげつない。実質飲んでる。多分えらが汚物まみれでひどいことになってるはず。まぁ息止めて、水面に上がってから呼吸してたのかもしれませんが…。
「他人のため」でいえば、チョンギーレも同様。面倒くさくても魔女様のためなら優先的に動いています。
ただ結果だけを見るなら、「料理」を優先して「戦闘」を後回しにした結果、敗北した。
「料理」も「戦闘」も魔女様のためなので怠慢やおごりが原因ではない。ではどこが間違いだったんだろう?
①チョンギーレとしては「料理」がやりたいことで、「戦闘」はやむなくやってること。夏海さんにとっての「トロピカること」と「試験勉強」に相当する。
とりあえず魔女様のために「戦闘」を行いはしたものの、彼のやりたいのは「料理」なので理由があれば「料理」を優先してしまった。だから負けた。
「試験勉強」から逃避してしまった夏海さんが、赤点だったのと同様。
②夏海さんのやる気には、周囲が応えてくれた。
しかしチョンギーレのやる気に魔女様は応えてくれず、料理は無駄になった。だから負けた(時系列的には敗因ではないですが、テーマ的な意味で)。
「あとまわし」は「それがまずいことは分かるが、どの選択が正しいかの判断が困難」で、テーマとして面白い。
今回の話も①の観点だと「主人公が敵と同じ理由で敗北した回」とも言えそう。
【蛇足】
先週の予告以来、うちの子は「ゼンゼンヤラネーダ」を大層気に入り、1週間楽しみにしまくってた。
あと、くるるんの評価が極めて高く、放送終了後「ひなたぼっこしてた、くるるん可愛かった」と繰り返してる。
今年のプリキュアさんは、今までにない軸で大ヒットしてる気がする。