■小説 フレッシュプリキュア!
小説 フレッシュプリキュア!
ラビリンスとの決戦から1年後のお話。
中学3年生になった桃園さんは、今後の進路で迷い悩み。何か深刻な事情があったりはしないのだけど、逆にこれといって事情がないので判断もできず。
周りの面々はブッキーは獣医師、せつなは国家運営、美希たんは実家の美容院と、なんか色々と覚悟が決まってる人ばかり。なのに自分だけは決まらない。
なお、大輔くんとの関係もいまだ保留です。むごい。そっちは早く解決してあげて欲しい。
そんな中、突如現れた魔フィストなる敵により、街の人たちが次々に怪物「フシアワーセ」に変えられてしまい。1年間のブランクを経て、桃園さんらは再び戦闘に。
同じく1年後の後日談の小説「スイート」(感想)と比べると、「フレッシュ」はアニメ本編のノリを持ち込んだ感じ。場面転換が早く、細かなネタが雨あられと続きます。
「サウラーが看護婦の変装をする」場面があるのですが、ストーリー的には強い必然性はなく、描写そのものも一言触れた程度。その恰好をしていたのも1ページほどで、挿絵もなし。何の意味があったのか謎ですが、映像としてはよく分かります。本編でやってくれたら愉快そうなことを、細々盛り込んでくれた感が物凄い。
再び巻き込まれた四つ葉町の人たちのショートストーリーが無数に出てくるのも、本編でのゲストの皆様の物語を想起します。アズキーナを初め懐かしい皆様も出演され、アニメ数話分の追加エピソードを小説にした雰囲気。
そしてこの構成が「フレッシュ」のテーマ(だと思ってる)「それぞれに人生山あり谷あり。迷い迷って、されどたどり着く先は一つ」を反映しているようで、非常に納得感もある。
読んでいて純粋に「楽しい」「愉快」な小説なのですが、一方で考察ネタも強烈です。さりげなく重大な問題が投げかけられてる。
・ラビリンスとの決戦後、桃園さんらは変身アイテムを手放しており、1年のブランクがある
・せつなはラビリンスに(本編でも言及されていた通り)、蒼乃さんはパリに留学する
・アカルンの瞬間移動は「疲れるので1日に何回もはできない」らしい、他諸々
特に1番目はエグい。これにより、「フレッシュ組も変身できる」「せつなは普段はラビリンスにいる」と描写された映画「春のカーニバル」が、決戦から1年以上後とほぼほぼ確定してしまいました。「春のカーニバル」時点ではゴープリは序盤戦と推測されるので、「春野はるかの戦いは、フレッシュの少なくとも1年後」と予測されます。何か色々とどうでもよい妄想が羽ばたきます。(参考:「春野はるかの未来への道」)
上記の派生で「ハートキャッチ本編もフレッシュ本編の1年後」だと勝手に決めつけると、映画「花の都」の際に実はパリに美希たんがいた可能性が出てきます。
モデル志望でパリに行ってるんだから、この時点で面識があるなら、ファッションショーのために渡仏した来海さんらは普通に考えれば連絡も取りあうはず。ど素人の花咲さんにランウェイ歩かせてるぐらいなんだから、声をかけても不思議はない。
ですが実際には蒼乃さんは出演なされていない。「フレッシュとハトプリ本編は同時期である(「花の都」の時点では留学していない)」「面識がなかった(DX2は「花の都」の後の出来事だった)」「連絡先を知らなかった」「パリにいることを知らなかった」「知っていたが誘うほどの仲ではなかった」「蒼乃さんが忙しかった」「素人を売りにした企画だったのでNGくらった」等々、無駄に妄想が広がります。
パリにいたのならサラマンダー戦に参加していないのもなんでだろう?距離があって間に合わなかっただけ?よくよく見たら、パリ市民に交じってミラクルライト振ってたりしないかしら。
同様にアラモードの映画でも、ミラクル・マジカルの影に隠れて奮戦しているベリーがいたのかもしれない。「花の都」と違い、クックの騒動はパリ中に広がっていますから、パリにいたなら応戦していない方が不自然です。
この時点で朝日奈さんと蒼乃さんが知り合い同士なら、パリに不慣れな朝日奈さんが、蒼乃さんを頼ってもおかしくない。「蒼乃さんの家に下宿する魔法つかいチーム」とかいうどこに需要があるのかよく分からないけど何か楽しそうなイベントが起きてたんだろうか。夢が広がります。
ついでにいえば「スイート」の北条さんがドイツにいます。ドイツとパリの間はそれなりに離れている(飛行機で2時間ぐらいらしい)ので頻繁には会わないでしょうけど、「プリキュア仲間が集まる」的事情があるなら、パリ観光を兼ねてプチ同窓会をやっても変ではない気はする。じゃあハトプリ映画やアラモード映画の時、パリの現場にキュアメロディもいたのか?妄想の宝庫。
今でこそ「15年」でひとまとめになってはいますが、「フレッシュ」本放送時は「5年」の節目のあとの新シリーズ。「3DのED」「プリキュアの存在が当たり前に認知されている」「敵幹部のプリキュア化」等々、衝撃展開の嵐だった。そんな当時のカオスなワクワク感を思いださせてくれる小説でした。
小説 フレッシュプリキュア!
小説 フレッシュプリキュア!
ラビリンスとの決戦から1年後のお話。
中学3年生になった桃園さんは、今後の進路で迷い悩み。何か深刻な事情があったりはしないのだけど、逆にこれといって事情がないので判断もできず。
周りの面々はブッキーは獣医師、せつなは国家運営、美希たんは実家の美容院と、なんか色々と覚悟が決まってる人ばかり。なのに自分だけは決まらない。
なお、大輔くんとの関係もいまだ保留です。むごい。そっちは早く解決してあげて欲しい。
そんな中、突如現れた魔フィストなる敵により、街の人たちが次々に怪物「フシアワーセ」に変えられてしまい。1年間のブランクを経て、桃園さんらは再び戦闘に。
同じく1年後の後日談の小説「スイート」(感想)と比べると、「フレッシュ」はアニメ本編のノリを持ち込んだ感じ。場面転換が早く、細かなネタが雨あられと続きます。
「サウラーが看護婦の変装をする」場面があるのですが、ストーリー的には強い必然性はなく、描写そのものも一言触れた程度。その恰好をしていたのも1ページほどで、挿絵もなし。何の意味があったのか謎ですが、映像としてはよく分かります。本編でやってくれたら愉快そうなことを、細々盛り込んでくれた感が物凄い。
再び巻き込まれた四つ葉町の人たちのショートストーリーが無数に出てくるのも、本編でのゲストの皆様の物語を想起します。アズキーナを初め懐かしい皆様も出演され、アニメ数話分の追加エピソードを小説にした雰囲気。
そしてこの構成が「フレッシュ」のテーマ(だと思ってる)「それぞれに人生山あり谷あり。迷い迷って、されどたどり着く先は一つ」を反映しているようで、非常に納得感もある。
読んでいて純粋に「楽しい」「愉快」な小説なのですが、一方で考察ネタも強烈です。さりげなく重大な問題が投げかけられてる。
・ラビリンスとの決戦後、桃園さんらは変身アイテムを手放しており、1年のブランクがある
・せつなはラビリンスに(本編でも言及されていた通り)、蒼乃さんはパリに留学する
・アカルンの瞬間移動は「疲れるので1日に何回もはできない」らしい、他諸々
特に1番目はエグい。これにより、「フレッシュ組も変身できる」「せつなは普段はラビリンスにいる」と描写された映画「春のカーニバル」が、決戦から1年以上後とほぼほぼ確定してしまいました。「春のカーニバル」時点ではゴープリは序盤戦と推測されるので、「春野はるかの戦いは、フレッシュの少なくとも1年後」と予測されます。何か色々とどうでもよい妄想が羽ばたきます。(参考:「春野はるかの未来への道」)
上記の派生で「ハートキャッチ本編もフレッシュ本編の1年後」だと勝手に決めつけると、映画「花の都」の際に実はパリに美希たんがいた可能性が出てきます。
モデル志望でパリに行ってるんだから、この時点で面識があるなら、ファッションショーのために渡仏した来海さんらは普通に考えれば連絡も取りあうはず。ど素人の花咲さんにランウェイ歩かせてるぐらいなんだから、声をかけても不思議はない。
ですが実際には蒼乃さんは出演なされていない。「フレッシュとハトプリ本編は同時期である(「花の都」の時点では留学していない)」「面識がなかった(DX2は「花の都」の後の出来事だった)」「連絡先を知らなかった」「パリにいることを知らなかった」「知っていたが誘うほどの仲ではなかった」「蒼乃さんが忙しかった」「素人を売りにした企画だったのでNGくらった」等々、無駄に妄想が広がります。
パリにいたのならサラマンダー戦に参加していないのもなんでだろう?距離があって間に合わなかっただけ?よくよく見たら、パリ市民に交じってミラクルライト振ってたりしないかしら。
同様にアラモードの映画でも、ミラクル・マジカルの影に隠れて奮戦しているベリーがいたのかもしれない。「花の都」と違い、クックの騒動はパリ中に広がっていますから、パリにいたなら応戦していない方が不自然です。
この時点で朝日奈さんと蒼乃さんが知り合い同士なら、パリに不慣れな朝日奈さんが、蒼乃さんを頼ってもおかしくない。「蒼乃さんの家に下宿する魔法つかいチーム」とかいうどこに需要があるのかよく分からないけど何か楽しそうなイベントが起きてたんだろうか。夢が広がります。
ついでにいえば「スイート」の北条さんがドイツにいます。ドイツとパリの間はそれなりに離れている(飛行機で2時間ぐらいらしい)ので頻繁には会わないでしょうけど、「プリキュア仲間が集まる」的事情があるなら、パリ観光を兼ねてプチ同窓会をやっても変ではない気はする。じゃあハトプリ映画やアラモード映画の時、パリの現場にキュアメロディもいたのか?妄想の宝庫。
今でこそ「15年」でひとまとめになってはいますが、「フレッシュ」本放送時は「5年」の節目のあとの新シリーズ。「3DのED」「プリキュアの存在が当たり前に認知されている」「敵幹部のプリキュア化」等々、衝撃展開の嵐だった。そんな当時のカオスなワクワク感を思いださせてくれる小説でした。
小説 フレッシュプリキュア!