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(第45話)トロピカル~ジュ!プリキュア「やる気大決戦!輝け!トロピカルパラダイス!」感想

2022年01月23日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■(第45話)トロピカル~ジュ!プリキュア「やる気大決戦!輝け!トロピカルパラダイス!」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第45話より)

最終決戦を制し、めでたくグランオーシャンは復活なされました。
幾つか気になった点を特筆したい。

(1) みのりん先輩の光る眼

これまで抜群の有用性を見せていた怪光線が、海溝の底でも役立ちました。光る。明るい。周りが見える。
「こんな使い方もあったんだな…」とは正にその通りで、悪質な目つぶし以外にこんな使い方もありました。

トロプリさんは「目的や計画を明確にして進める」ことを否定し、「今一番やりたいことをやる」を重視しています。
「今一番やりたいこと」をやり続けたら、結果として目的を達成した(後からそれが目的だったと分かった)の精神。

ローラに足が生えたのは、足を生やしたかったからではなくプリキュアになったから。
プリキュアになったのも、プリキュアになりたかったからではなく、仲間を助けようとしたら結果としてプリキュアになった。

「プリキュアになってみんなを助けたい!」でも「足があれば救えるのに!」でもない。結果としてプリキュアになり、結果として足が生えただけ。
今回のみのりん先輩の光線と同じく、「あ、プリキュア(足が生える)って散歩とかにも使えるんだ」のノリです。

考えてみれば、足が生えるのもプリキュア能力の内であれば、ローラは日常生活にプリキュア能力を転用しまくってたのか。
これまでのシリーズでいえば、マリンのお掃除やピーチらのプリクラ等ぐらいなわけで、かなり特徴的です。

みのりん先輩の光線も、元は攻撃技でもこんな使い方もあった。「今一番やりたいこと」をやっていたら、結果として他の何かの役にも立った。
絵面はなかなかシュールですが、トロプリの精神を端的に表したシーンだと思います。

(2) 女王かトロフェスか

ごたごたも片付いていよいよ明日は卒業イベント。そしてそのタイミングでグランオーシャンの復興イベントも予定され、ローラはどちらに出るかの選択を迫られる。
人間としてやっていきたいならそれも良し。戻るのであれば女王の座が現実的に。

女王様としては最大限の譲歩であり、功を労っているのでしょう。
本来なら問答無用に連れ帰り記憶消去の刑のところを、地上に残る選択を提示している。その上で、ローラが覚悟を決めて戻るのであれば、その意を汲んで女王の資格ありとして擁立する。「一日ずらせばよい」といったことではなく、ローラを労いつつ覚悟を問う選択です。

アンデルセンの「人魚姫」の「王子を殺すか、泡になるか」の二択。他アニメの例で恐縮ですが、「ぴちぴちピッチ」でも同種の「復興イベントかお友達とのパーティか」を問う二択があります。
人魚姫とは切っても切れない「己の本質としてどちらを選ぶか」。そして「己の本質を決定するには、もう一つの大事なものを捨てねばならないのか」。

破壊の魔女様は、己の「破壊」という本質を否定して消滅した。シャンティアのシャロン王女には、大事な王国を取り戻す選択肢が実はなかった。
ではローラはどうするのか。

魔女様パターンだと、海を選ぶとプリキュア能力を、陸を選ぶと人魚の姿を本質の否定により失いそう。故に「人魚はプリキュアになれない」とも。
シャロンパターンだと、ローラはいなくなったが歌(やプリキュアとしての功績等)は残ったの流れでしょうか。

かなり重要な問題が最終回まで残っており、次回はのんびり後日談ともいかなさそう。
バトラーの消えたやる気絡みで変身→ついでにデパプリお披露目かなと思うのですが、その過程で何か提示されるのかも。

バトラーの願い「破壊」をどう処理するかも、魔女様のバッドエンドのもう一つの未来になりそう。
ローラの事例に転用できるかはともかく、破壊が本質だとしても解体現場とか廃棄場で頑張るとか、道はあったかもしれないんですよね…。それで魔女様の本能が満足するかは分かりませんが。

なおエルダたちも「改心した」「反省した」のではなく、「手段に誤解があったので取りやめた」だけです。お互いの価値観に踏み込まないまま解決に至ったのは今までに例がないかも。
今回の共闘も、思いが通じ合ったとかではない。故に「復興に協力して罪をつぐなう」的な発想には(次回描かれるかもしれませんが、今の段階では)なっていません。

みのりん先輩が台本を「そしてみんなで仲良く暮らしました」エンドにしたのも布石っぽい?
悩んでいた割にあっさりすぎるので、何かがありそう。

(3) 愚者の棺

真の黒幕的なものが封印されているのではなく、破壊装置だったようです。

「愚者」の棺に「やる気」を貯めると破壊が起きるのは、いわゆる「無能の働きものが一番困る」的なやつでしょうか。言い換えると「愚者が今一番やりたいことをやると悲惨な結果になる」とも。
それとも「やる気」を「棺」に入れるのは「愚者」のすることだ、やる気を葬ってしまうと悲惨な結果=破壊が起きる、の意味でしょうか。

ニュアンスがだいぶ違いますが、どちらなのか(もしくは他の何かなのか)。次回に最後のひと騒動があれば、何か分かるかもしれない。

(4) 伝説のプリキュア様

オアシスさんは愉快な人でした。やっぱり一人で「おめかしアップ♪」とかやったり、今回の羽根つき衣装も多分上位フォームなんだと思う。
コミカルなゾウやシャークの元の召喚主ですし、魔女様を恐れず交流してましたし、一人で戦い抜くタフなメンタルの娘さんですから、あれが本来の性格なんだろうな。今までが「伝説のプリキュア」とか呼ばれておすまししていただけで。数百年後にはサマーさんも良い子な顔して現れて、最終決戦で唖然とさせたりするんでしょう。

話がそれますけど、プリキュアシリーズが200年300年と続けば、「実はサマーはこんな子」ギミックはリアルに使えますね。
現実にアンデルセンの「人魚姫」は200年前に作られた物語ですし、なくはないのか。視聴できないのが残念です。

今回の決戦でオアシスさんが現れたということは、魔女様もどこかに残っていたりするのかしら。
もし次回現れたりしたら上記(2)に直結するし、その現れた原因が「そんな使い方もあったんだ」的な復活なら(1)にもつながります。

最終決戦が終わっているのに、まだ未解決のテーマが残っているのは熱いです。目的のために手段を集めるのではなく、集まった手段が結果的に解決になるトロプリさんの最後のお話に期待が高まります。

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