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(第21話)トロピカル~ジュ!プリキュア「夏休み!トロピカる部の合宿計画!」感想

2021年07月18日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
■(第21話)トロピカル~ジュ!プリキュア「夏休み!トロピカる部の合宿計画!」感想


(「トロピカル~ジュ!プリキュア」第21話より)

夏休みです。登校できるようになったばかりなのに、いきなり長期休暇のローラはぶんむくれ。
でも夏休みだからこそできることはあるんです。毎日筋トレとか、毎日読書とか。ローラはますますぶんむくれ。
そこで夏海さんの実家の南乃島で合宿することになりました。島の目玉は?海!ローラはひたすらぶんむくれ。

「人魚がいるが故に、海イベントが減る」。ちょっとした盲点です。
ローラの性格的に、海の中を紹介しようとかホームで上機嫌になろうとかにはならず、地上を探索する方向に振れるため、いかにもありそうな海中探検とかが起きません。

島に行ったら何をするか。夏海さんが途切れなく語る魅惑スポットを、次々と計画に盛り込んでみる。
なんか途中で涼村さんが変な間で割って入っていましたが、たぶん夏海さんを一旦止めるためだと思う。なかなかに地味で大事なポジションを確立なされたな…。

紙に書き連ねた過密スケジュールは、残念ながら非現実的。最終的に、どうしても外せないものだけに絞り込まれ、あとはその場に任せることになりました。
トロピカる部成立の時と同じ流れだ。今一番大事なことをやる。完璧なる計画でも、何も持たずに行き当たりばったりでもなく、備えはしつつ臨機応変に構える。

その流れを考えると、後の展開は色々と悩みます。

涼村さんやみのりん先輩は重装備で現れた。彼女らが持参した物は、島とは直接の関係がない。冷たく言うなら所持品として失敗だと思う。
あすか先輩の弁当も、リアルに考えると外しています。何せ割とすぐに島についていますから、あの弁当を食べる機会はなかったのでは?おそらく島では歓待の準備をしていたでしょうし。

夏海さん自身はお土産や遊ぶための道具に全力集中していました。
彼女の場合、実家への帰省ですから着替え等々は不要だったと思われます。ゼンゼンヤラネーダにより、街中に下着をぶちまけられる騒動にならなくて、本当に良かった…。

明らかに夏海さんが最も重装備なのに、みのりん先輩らを「大荷物」と評していたのもちょっと気になります。誰もツッコまない謎のボケ。
無粋に深読みするなら「島に行く」目的に沿った準備をしていた夏海さんは「大荷物」ではない、微妙に外していた他3人は「大荷物」とか。
ただ夏海さんも宿題を持参し忘れてるから、無条件に「良い」でもなさそう。

あとまわしの方々は夏休みを欲して、我先にと出撃を志願なされた。
いつもの「あとまわし」とはだいぶ様子が違います。彼らの主義主張としては、とにかく「あとまわし」にしてしまえば休みも何も関係ないのでは?
目的のために率先して頑張るのは、良い行動に思えますが、これは「彼らも根っこは同じである」演出なのか「何かが違う(休む=あとまわしにするために頑張るのは間違っている?)」演出なのか。いやまぁ「特には意味はない」可能性も普通にありますが。

「今一番大事なこと」「あとまわし」やそれから生まれる計画等々の結果が、夏休みや合宿の終了時に分かるはず。最終回の展開の前哨戦とも言えそう。楽しみです。

【通りすがりのプリキュア】

秋映画は「ハートキャッチ」さんとのコラボだそうです。
正直、売上や人気面はともかくテーマ的には全く予想してなかった。何というか最大戦力を惜しげもなく連打してくる感がパワフルだ。

「ハートキャッチ」のテーマは「他人の事情は分からない。だから本質的な問題解決はできない。だけどお手伝いだけでも大きな助けになる」だと思ってます。
服を変えても内面が変わらないと意味がない。でも服を変えれば引きずられて気持ちも変わる。本質的な解決ではないけれど、それでいいと思うんだよね。とは来海さんの弁。

前回のヒープリ&GoGoが、お互いのテーマを補完しあう形でしたから、今回もそうなんじゃないかと期待しています。
それを念頭に先走った読みをしてみる。

第5-6話にて、卒業生が大事にしていたモニュメントを、トロピカる部は勝手に処分してしまいました。
一切悪気はない。それどころか5話では、皆で協力したポジティブなこととして描かれていた。

だけど卒業生の方々にとっては大きなマイナスで、それを挽回するためにトロピカる部は駆けずり回ることに。幸いにしてモニュメントは回収でき、これを通じて夏海さんは「今一番大事なこと」に気づきました。

このエピソードからいくつか想像すると…

(1) 花咲理論の弱点「他人の事情が分からない故に、裏目を引くことがある」の話です。
夏海さんはこれを挽回し、そこから良い結果にもたどり着いた。
なお今にして思えば、花咲さんの天然サークルクラッシャーぶりは、この要素を反映していた…のかもしれない。たぶん違う。

(2) 花咲理論の弱点「通りすがりには手伝う動機がない」の回答になる。
先輩方は、夏海さんを「手伝う」意識すらなかったのに、夏海さんは助かっています。

(3) 花咲理論の弱点「他者が手伝ってくれないと救われない」の回答になる。
「今一番大事なこと」に気づけたのは、夏海さん自身の行動によります。

(4) 花咲理論の弱点「解決策がまったく不明だと手伝えない」の回答になる。
部の方針をどうするかとモニュメント捜索には直接の関係はない。だけど問題解決につながった。

トロプリの他のお話も踏まえると「今一番大事なことをやることで、思わぬ別の物事の助けにもなる」といった方向でしょうか。ローラでいえば、地上を満喫することが女王候補としてもいつか役立つとかの流れです。そういえば「ローラが女王様になるために、何かのアイテムを集める」のようなストーリーでもないです。「直接的な解決方法にチャレンジする」ではなく、「別の行動が思わぬ助けになる」がテーマだったならしっくりくる。

回りくどく書いていますが、「今の自分にとって大事なことをやったら、思わぬ形で未来の自分の役に立つ」は納得がいきます。スタプリ以降の共通テーマに思える「今を生きて、未来につなげる」にも沿っています。

逆にトロプリ理論(色々と不明ですが)の弱点は「自己完結的な局所最適に陥ること」と言えそう。
今一番大事なことをやり、他者の助けなしに、一種のひらめきで自分で答えを見出していくと、どうしても視野に限界が来る。水陸両用のローラが、もはやニンゲンは不要とばかりに自分だけで戦ったなら、やっぱり行き詰ってしまう。
事情を全く知らない通りすがりの第三者からの手助けで、新しい知見やリソースが提供されるのは大事です。

表面的なストーリー予想をするなら、
「気ままに今一番大事なことをやっていたトロプリがピンチ」
→「通りすがりのハトプリが手助けしてくれる」
→「しかしながら事情を知らないこともあり、再度ピンチに」
→「序盤でやっていた、今一番大事なことが、期せずして役に立ち逆転」
→「事情を把握せぬままハトプリが協力して解決」
のような感じかしら。

というかごちゃごちゃ書きましたが、花咲さんを再度銀幕で拝めるのはとても嬉しいです。
ちなみに花咲さんは「人魚姫」をやったことがある。これも何かの縁なのかもしれない。


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