ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

オーディション

2005年08月19日 | ひとりごと
アメリカのオーケストラのオーディションは、
ステージにはカーテンがあり、審査委員は誰が弾いているのか
全くわからない。

ステージ上でヒールの音がすると、
女の演奏家だとわかってしまうので、
床には絨毯が敷いてある。
弾く順番も、エントリーした順番で、
審査員は受験者の履歴などは一切、知らない(?)

だいたい、2次試験まである。

もちろん、シカゴやニューヨーク、サンフランシスコなど
超一流オケのオーディションでは募集がかかっても、
そのオーディションに御呼ばれされるほどの履歴とコネも必要になるが。

オケ奏者に求められるものは、正確なテクニックと柔軟性だ。
ソロが上手くても、オケにむかない演奏家もいる。
指揮者が意味することを理解し、すぐに反応できるか。
楽譜に書かれている事を忠実に表現できるか。

オケに所属すると言う事は、演奏家にとっては、
安定した生活をおくれるという利点がある。