21日(金)、まず最初に《旧博物館動物園駅」》の見学の為の整理券を貰いに行きました。15時~の券をゲットしました。15時まで時間がたっぷりあったので、昼食の後に《東京国立博物館》の「ミュージアムシアター」で【江戸城の天守】を観に行きました
江戸城の天守閣は「徳川家康」が入城してから3回焼失しています。「徳川家光」の時代に最後に焼失した「寛永度天守」は直ちに再建が計画されました。現在も残る「御影石」の「天守台」は加賀藩主の「前田綱紀」によって築かれました。尚、罹災した「伊豆石」の石垣は「中雀門」の枡形の石垣などに転用されています。しかし、「明暦の大火」後の江戸市街の復興を優先する為に天守閣の建築は中止となりました。そして、本丸の「富士見櫓」を実質の天守としました。「寛永度天守」を図面や絵図などを手がかりにVRで再現したのを観ました。もし建っていたら、「天守台」を除いた高さは約45mもあり日本一だったそうです。
ついでに「東洋館」・「本館」・「平成館」の常設展を観ました。「本館」と「平成館」の2階は改修中で観られませんでした。「法隆寺宝物館」では【聖徳太子絵伝】をやっていたので行ってみました。これは奈良時代に始まった「聖徳太子」への信仰をもとに事績を描いたものです。だいぶ痛みが激しかったのですが、デジタル処理したものを画像で観る事が出来ました。「法隆寺宝物館」から出口へ行く途中で「黒門」を裏側から見ました。
《博物館動物園駅》は戦前の1933年に開業し、「東京国立博物館」と「上野動物園」の最寄り駅として使われていました。利用者の減少で1997年に営業休止し、2004年に廃止されました。駅舎やホームなどは当時の姿が残されているそうです。<東京都選定歴史建造物>に選定され、上野周辺の文化的なシンボルとして再活用することになり、今年の7月から改修工事が実施されました。駅舎の扉を「日比野克彦」さんのデザインでリニューアルしたそうです。2018年11月23日~2019年2月24日までの金・土・日の期間限定で、駅舎を舞台にした鑑賞型のインスタレーションとして公開しています。
【アナウサギを追いかけて】と題したインスタレーションは、作・演出を「羊屋白玉」さん、舞台美術を「サカタアキコ」さんが、動物の頭部の骨格標本のレプリカを国立科学博物館・支援研究員の「森健人」さんが担当しました。扉を入るといきなり巨大な「アナウサギ」が出現してビックリ!穴を掘って地下に潜ろうとしている所だそうです。インパクトがありました。
階段を降りると、動物のオブジェが並んでいました。背には頭部の骨格標本のレプリカ(縮小)が置かれ、足元には糞のレプリカがありました。レプリカは自由に触る事が出来ました。肉食・草食で顎や歯の形がぜんぜん違っていました。中央には駅の営業休止と同じ年の1997年に亡くなった「ホアンホアン」の本物の頭部の骨格標本が展示してありました。切符売場の手前でガラス扉で仕切られていたので其処までしか行けませんでした。ガラス扉には書き込みが出来る様になっていました。時々、電車の通過する音がして不思議な空間でした。
9月19日に定休日だった為に行きそびれていた《国際子ども図書館》にも行って来ました。特別展として【「赤い鳥」創刊100年-誌面を彩った作品と作家たち-】をやっていました。昔、20歳位の時に児童文学に興味があってセミナーに参加した事がありました。その時に童話と童謡の児童雑誌「赤い鳥」と創刊者の「鈴木三重吉」について触れました。ずっと遠ざかっていましたが、千葉県に来てから成田山新勝寺公園で「鈴木三重吉」の文学碑を見つけました。「鈴木三重吉」は26歳の時に3年程、成田中学校(現・成田高等学校)で英語の教師をしていたそうです。たまたま今回の展示会の告知を見て、気になって観に行きました。
パンフレット / 「寛永度天守」をARアプリで撮影したもの <会期中のみ撮影可能でした>
裏から見た「黒門」 / 図書館の帰りに「黒門」を表から見ました <ライトアップされていました>
旧博物館動物園駅 / 「日比野克彦」さんデザインの扉
巨大な「アナウサギ」 / ガイドパフォーマーによるヴァイオリンの演奏 / チーバくんが・・・
ガラス扉には沢山の書き込みが・・・ / ガラス越しに切符売り場が見えました
「ホアンホアン」の本物の標本 / パンダのオブジェと糞 / キリンのオブジェと頭部のレプリカ
国際子ども図書館 / 「赤い鳥」の表紙と「ごんぎつね」
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