タイトルからQE(品質工学)を真空管アンプの設計に適用するのではと期待されても困る。
そこまで深い話ができるほど真空管アンプとQEがうまくリンクできる力量はない
それはともかく、一昨日
いる時臼Y君が「真空管アンプ、出力トランスでそんなに音が変わるんですか?」と訊いてきた。
「あぁ、変わるよ。」と回答。
「球のメーカーでは?」と重ねて訊くので、「(球は)メーカーが変わっても特性が変わらないから、(音は)変わらないよ。」
「トランスはコア(鉄心)の種類がハイライト(無方向珪素鋼板)、オリエント(冷間圧延方向性珪素鋼板)、オリエントハイビー(透磁率が高い)、ファインメットといろいろある。それにコアの形状がEIバッドジョイント、ラップジョイント、カットコア、トロイダルとあって、カットコアでも突き合わせのギャップの取り方がいろいろある。電線の巻き方もいろいろあるし。」と回答した。
そうしたら臼Y君、「あぁ、それだと球よりトランスの方がパラメータが多いから寄与率が高いってQEやってりゃすぐわかりますね。」だってさ
はぁ、そう言う見方もあるのね。
確かにそう考えりゃ、球なんかきちんとできていれば、何でも良い訳だ。
もちろん、特性を考えた上でだけど。
ロシア管みたく無理の利かないのは困るけど。
以前6AQ5PPを作った時、人にあげるのだとスベトラーナの12AX7を使ったら、マグネチックハムが盛大に発生
シルバニアの変えたらぴたりと止まった。
スベトラーナのはH(ヒーター)-K(カソード)絶縁が悪いだよね。
P(プレート)K(カソード)分割でKに高い電圧がかかるとダメなんだね。
ヒーターバイアスをかければ直るんだけど、追加の回路を入れるスペースはないから、シルバニアに変更。
スベトラーナのは売っちゃた
余談になったが、アンプに限らず制御因子(パラメータ)が多い方がいろいろ変えれるから、パラメータが変わらないものに比べて寄与率は高くなるってこと。
巷の球アンプファンも雑誌だけに頼らず、ちった勉強すればもっと面白いのにネ