昨日、緑のインゲボルグのドレスを着た50才ぐらいの女性を見た。
はっきり言って「女装したやせたおっさん」のような、ものすごく頬のこけた、ツリ目のカオだった。
しかもものすごい舞台のようなぶっとい濃いアイメイク。
カゼが抜けきってないのにそんなもの見せるな、かんべんしてくれと言いたい。
見たとたん、胃の調子も悪かったので同じ女とはいえ、ゲロをはきそうになった。
そいつが歩く通り道の人々は、冷たい水でも浴びせられたような凍りついた表情をして、ただこの悪夢のような女が通り過ぎるのを待っているようであった。
それでもその女は、
「ふふっ、私はこんなに服にお金をかけているの、ステキでしょ」
と言わんばかりにしゃなりしゃなりと歩いていく。
誰かの
「ゲーッ、早く通り過ぎてくれ」
という声がきこえそうなのに。
「よく美はカネをかければ磨かれる」というが、そんなん限度ってものがある。
よくブスに「整形すれば」と言う人がいるが、目や顔を整形して普通に見られるようなカオになるのは、おいらに言わせるとブスの範疇に入らない。
そういうのは、ただの「顔の一部に問題のある、直しようのある普通の人」なのだ。
ホンモノのブスは、金をかけても絶対に見苦しい。
まして、服でブスがなおるわけはない。
金をかけまくってフェミニンでキレイな服でブスを補おうとするとますます見苦しく、ホラー映画のようになるのだ。