今回は有馬頼義「遺書配達人」
戦争名作シリーズと銘打たれた軽装本だけど、確かに名作かもしれない。
中国戦線でひとりだけ内地に送り返された男が、戦友たちのかわりに残された家族に各戦友の遺書を届けに行く、オムニバス形式の小説だ。
戦後の混乱・生きるため必死の日々、そしてその中で何かが壊れ、何かが生まれていく・・・。
そこに書かれているのは新しい時代への「希望」なんておめでたいものじゃない。
戦争で家族を亡くした人たちの、「遺書配達人」の、怒りと怨念だ。
なんか風俗小説っぽく読みやすくできているけれど、書いてあることはかなり重い。
遺書がすべて配達されても、決して戦争は終わらない・・・。
戦争名作シリーズと銘打たれた軽装本だけど、確かに名作かもしれない。
中国戦線でひとりだけ内地に送り返された男が、戦友たちのかわりに残された家族に各戦友の遺書を届けに行く、オムニバス形式の小説だ。
戦後の混乱・生きるため必死の日々、そしてその中で何かが壊れ、何かが生まれていく・・・。
そこに書かれているのは新しい時代への「希望」なんておめでたいものじゃない。
戦争で家族を亡くした人たちの、「遺書配達人」の、怒りと怨念だ。
なんか風俗小説っぽく読みやすくできているけれど、書いてあることはかなり重い。
遺書がすべて配達されても、決して戦争は終わらない・・・。
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