店主敬白(悪魔の囁き)

栄進大飯店の店主さがみやがおくる日々の悪魔の囁き。競馬予想や文学・音楽・仕事のグチやちくりまでいろいろ。

歩いても歩いても

2018-11-14 07:59:29 | 熊本地震
 治療が終わって不愉快なまま、またバスを待った。
 やっとバスが来たかと思ったら、今度は乗ったバスがいきなり、町へ入る手前で、
「ここから先へは行けませんので、ここで降りてください」
 と停車した。
 もちろん、乗っているときはなんの説明もなかった。
 町は唯一の交通機関のバス会社から見放されてしまったのだ。
 一体道路は、町はどうなっているんだろう?
バスも通れないほどに、ひどいことになっているのか?

 しかたなく、ズキズキ痛む足を引きずってバス通りを歩いた。
 他の車両はどんどん町に向かって走り、渋滞になるほどの車の多さである。
 バス停にして10個ぐらいの距離をひたすらに歩く。
 幸い、隣を夫が歩いてくれているから、話しながら歩くと少し気が紛れた。
 町の中に入っても、車の多さは変わらない。
 いつもよりお客を載せたタクシーが多いのは、すでにマスコミの取材がはじまっているからなのか・・・。
 この時点ではまだ、車道も歩道も通れたし、ガレキなどの障害物もあまりなかった。
 ところどころ倒壊した家があり、石なども落ちているが、なんとか歩いていけた。
 しかし・・・家は遠い。

 なんで車の量が多いのか?
こんなに混雑するのは、町の花火大会のときぐらいだ。
 しかも、町から外へ出る流れだけでなく、町へとやってくる車両がものすごい。
 びっしり並んだ車の中には、もちろんタクシーの空車なんていないから、またひたすらに歩いた。
こんなひどい目にあわせて・・・今に見てろよ
 そう思いながら。



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